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多くは谷やを横断する形で建設されるが、地下に建設される地下ダムというものもある。(日本国内では沖縄県鹿児島県の島しょ部に建設されている。)

また、貯留、貯蓄をする暗示としての表現で使われることがある。


ダムの多くは山深い地域に建設されており、建設には多くの苦労が伴う。


なお、砂防ダムは「ダム」という名前が付くが、建設の目的も構造もダムとは全くの別物であるため、砂防ダムの記事に詳述する。


建設の目的

治水・利水目的

多くの名前が付けられているダムはこれらが主な目的で建設されている。ダムを建設することで豪雨時の河川流量をある程度減らせ、雨の多い時期にある程度貯水し、少雨の頃に利用する水を確保するという利水目的を兼ねさせることも出来る。


発電目的

発電目的は貯水された水の持つ位置エネルギーを利用するもので、一般に水力発電と呼ばれる。水力発電用として建設されたダムに佐久間ダム(静岡県)や黒部ダム(富山県)などがある。


形式

ダムの型式は次の種類に分類される

重力式コンクリートダム

ダム自身の重さと重力を利用して水圧に耐える方式。大量のコンクリートを使い、ダムの中では最も頑丈なタイプで地震や降水量の多い日本国内では好んで建設された。しかし良質な基礎地盤を必要とするため、近年は建設される機会が減っている。日本では静岡県の佐久間ダムが有名。

中空重力式コンクリートダム

重力式コンクリートダムの派生種。ダムの内部までコンクリートを入れるのではなく、内部を敢えて空洞にすることでコンクリートの使用量を節約できる。近年はコンクリートの価格が安くなったのと、より経済的に建設できるタイプの工法が登場したことで新規に中空ダムが建設される可能性は低い。日本では静岡県の井川ダムが有名。

アーチダム

ダム全体がアーチの形状をしているタイプ。コンクリートの使用量を減らすことができ、重力式コンクリートダムに比べて工費を圧縮できる。重力式ダムと異なり、ダム湖からかかる水圧に対抗する力をダム本体が持てないため、アーチで湾曲させることで両岸の地盤に力を逃している。そのため両岸の地盤が強固で莫大な水圧に耐えられることが建設の条件となる。日本では愛知県の新豊根ダムや富山県の黒部ダムが著名例。世界的に見ると試験貯水中に決壊したフランスのマルパッセダムや、巨大な地すべりがダム津波を発生させ、下流の村を飲み込んだイタリアのバイオントダムが有名。

マルチプルアーチダム

複数のアーチを組み合わせることで一つのダムとするタイプ。地震に弱く、日本国内での施工例は2例しかない。

重力式アーチダム

重力式ダムとアーチダムを組み合わせた方式。アーチダムを作れるほどの良質な基礎岩盤があるわけではないが、重力式ダムにするには少々厳しい場所に建設される。アメリカのニューディール政策のきっかけとなったフーバーダムなどが有名。アーチダムと同様に良質な基礎岩盤を必要とするため日本国内では12基しか存在せず、最後に完成したのは1968年に岡山県の新成羽川ダムである。

バットレスダム

水圧を受けるダム本体の止水壁を鉄筋コンクリート製の扶壁(ふへき)、すなわちバットレスで支えるタイプのダム。見た目には格子状になる。地震や洪水に弱く、あまり大規模な物は建設できない。日本国内に8基が建設されたが1基は決壊事故を起こし、1基は再開発事業でロックフィルダムに改築されたため現存するのは6基のみである。

アースダム

土を盛って建設するタイプのダム。土を盛って建設するため、堤体からの越流は決壊を引き起こしかねない非常に危険な事態である。そのため放流設備はダム本体から切り離された場所に建設されるのが一般的で、河川を堰き止める目的で設置されることは少ない。日本国内では東京都にある狭山湖が有名。

ロックフィルダム

岩石や土砂を積み上げて建設するタイプのダム。漏水を防ぐ遮水壁の位置に応じて更に細かなタイプに分類される。ダム自体の体積が大きいためアースダムに比べて頑丈だが、洪水による堤体越流には弱い。そのため放流設備はアースダムと同様にダム本体から離れた場所に建設される。日本では長野県の高瀬ダムや岐阜県の徳山ダムが有名。

台形CSGダム

日本で開発された方式のダムでセメントで固めた砂礫を原材料に、台形に盛り立てたタイプのダム。海外での施工例はなく、現状日本でのみ施工されている。


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 河川 建築 ダム擬人化


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