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ノリノリの時の私は、自重というものを知らんぞ!


概要

CV:乃村健次(クロム・マグナⅠ~Ⅴ)、小野大輔(クロム・マグナゼロ)


ゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」に登場するキャラクター。

クエス=アリアス と繋がる108の異界の1つ 魔法と武器を扱った戦争が各地で起きている世界の住人。

クロム・マグナ魔道学園 という学校の校長を勤めている。

本人曰く、魔界の吸血鬼一族の血を引いている。 クロムⅠ以降、感情が高ぶり始めると直接目を見た相手を動けなくしてしまう能力を持つ。 無意識にクロム・マグナⅣではシャーリーに使ってしまっていた。


「クロム・マグナ ゼロ」では主役に抜擢され、若かりし頃の姿が描かれる。


各章での大まかなあらすじと、ダンケル

クロム・マグナⅠ

学園祭直前、マグニフィカト・ケイオスの頂上から異様な魔力を察知したダンケルは急遽そこへ向かい解決を図る。

しかし、その場に居た謎の男に敗北し自身の闇(憎悪などの負の感情)を増幅させられ自我を失ってしまう。

そのまま学園はクエス・アリアスへ転移し、イツキたち生徒会メンバーも巻き添えになる。

生徒会メンバーは散り散りになり、イツキは学園の外で主人公と会い共闘することに。

エクレアル所属のシャーリーは一人、敬愛する先輩のヴォルフを突き落とした黒い影を追う。

その影・・・ダンケルは闇によって自身の制御ができないままシャーリーを誘導しつつマグニフィカト・ケイオスへ戻り、『生徒たちの魔力を頂く』という目的を語り、動けないシャーリーに手をかけようとする。

そこへ助けに来たイツキと主人公、さらにはリンカ、ヴォルフ、ニコラが合流し学園長を問い詰める。


うるさいねえ。 私に魔力を捧げる供物ごときが・・・・・・かまびすしくさえずるんじゃあないッ!


勝ち目は無いといわれても誰一人として退かない中戦闘が始まる。

戦闘はイツキたちの優勢だった。 ダンケルは全員の一撃を食らい吹っ飛ばされると体こそ不自由のままだが自我を取り戻す。

体は操られたままでも自身を討てと叫び、生徒たちを思いやる優しい学園長は操られていた と知った生徒会メンバーは動揺する。 が、

イツキは迷うことなく剣に魔力を込めダンケルの体を一閃する。 闇の魔力だけを狙って清めたため、ダンケルの体には傷一つつけずに救うことに成功する。


生徒たちの力を借りてもとの世界へ帰還したダンケルは1枚の紙切れを閉じかけている異界への扉へ投げ入れる。 それは主人公たちの元へ届き こう書かれていた


クロム・マグナ魔道学園 学生証


クロム・マグナⅡ

ダンケルは招待状を使い主人公たちを呼び寄せた。 理由は1つ

学園祭を再度行うので、お礼も兼ねて楽しんでもらう というものであった。

1年間自由な命令を出せる人間を決める、番長オブザ番長という企画も同時進行で…。



予選まではダンケルも校舎から皆の様子を見守っていたが、途中、少女にイグニーマ2年の教室を聞かれた後からいよいよガマンできなくなり番長オブザ番長に名乗りを挙げる。

生徒会のヴォルフ、不良筆頭のジョージが激しく火花を散らしている時にダンケルが現れる。

学園長であるというのに、やろうとしていることは漁夫の利である。


単に番長オブザ番長になって、学園を思いのままにしたいだけだ!


学園長を見て共闘を提案するヴォルフであったが、ジョージにはその気はなく近くに居たイツキたちは学園長の相手をすることになった。

また、この時のダンケルは学園長のセリフとは思えないものを吐いている

「ククク・・・ハァーッハッハッハ! 絶望し、ひれ伏すがいいッ!!」等。


このとき、ジョージをヴォルフが助けたことによって漸く共闘戦線ができダンケルを打ち倒す。

番長オブザ番長決定戦はその後の一騎討ちでヴォルフが勝った・・・ と思われたその矢先--

見慣れぬ少女のランチボックスはヴォルフの脳天に直撃し・・・


番長オブザ番長はジョージの妹、「エミリア・トドロキ」に決定した。

なおその際の命令は「おにいちゃんをいじめちゃダメ」であった。


クエス・アリアスへ帰還後、ウィズはこう漏らす。

「学園の人間じゃなくてもいいってわかってたら私も目指したのににゃ~、番長オブザ番長。」

話がややこしくなるから、やめてください。


クロム・マグナⅢ 臨海学校編

初級

ダンケルの発案により、皆で臨海学校へ向かっている所へ主人公たちは転移する。

生徒会の新人、ノア・アームストロングと共に皆は海へ向かう。

このとき、ノアのメンター(指導者役)をヴォルフが請けおうが・・・。


中級

海へついた生徒会メンバーはダンケルと合流する。

アロハシャツにカクテル、短パンにビーチサンダルと開幕からとても海を満喫している。

また、砂浜でイツキの弟 アキラが鉄板屋台を開いている。 仮にも勉学のための臨海学校のはずだが。


ビーチの先にある旅館に泊まるように伝え、リチャードというペンギンの王子に案内を任せてダンケルは他の場所へ行ってしまう。

もうクロム・マグナのストーリーに慣れてる人はわかるのだが、全部ダンケルの差し金である。

リチャードは道中、事前にダンケルに指示された命令・・・生徒会メンバーを試すために奇襲をかける。 動物が好きなヴォルフは回避もままならずに吹っ飛ばされ、メンバーが分断されてしまう。

ヴォルフの事を想うあまり、リンカがまともに動けず、それを制するためにイツキもニコラもいつも通りの力が出せない。 そんな窮地を救ったのは新人のノアだった。

ヴォルフが無事なのを確認して安堵するリンカだったが、イツキはリンカの調子の乱れを指摘する。 イツキも自身が苛立っていることに気づき頭を冷やす。

仲が良くチームワークも良いはずの生徒会だが・・・。


上級

夜、リチャードに案内され旅館に到着したメンバーは休む間もなくダンケルによって発案された肝試しをすることに。 ノアに新しい制服を渡した後、ダンケルによるズレた肝試しが始まる。

意図したものではないだろうが、クジによるペアはリンカ&ニコラという気まずいものであった。 道中、ニコラはリンカ自身がヴォルフに何かあったときに大きく乱れているということを遠まわしに指摘する。 リンカがそれに返せないでいたときに何者かの声がした。

獣人の姿をしたツキカゲという流れの武士が、肝を試すために雇われたと言いながら現れた。

やはりダンケルの差し金である

ニコラのツッコミが入る前にツキカゲは襲い掛かってき、ニコラは足を負傷 リンカはニコラを庇うがツキカゲの連撃によって右腕を強打され負傷する。

そこに皆が駆けつけるが狼の姿をしているからか、ヴォルフは戦えない。イツキがヴォルフに二人を連れて下がれと命じて主人公、ノアと共に戦い勝利する。


封魔級

翌日、旅館の中で魔道の勉強を終えたところにダンケルがやってくる。

ニコラの厳しいツッコミをかわし、活躍したノアに上位の制服を渡す。 甘くないかという指摘には

夏だからね。

もう答えにもなっていない。

ダンケルは旅館の温泉が効果的だと告げるが、女将に勝てないと全員が温泉に入れないと付け足す。リンカによって「それは学園長もですか?」と言われると

あ。

ノリでしか動いてない事にがっかりしつつも皆は女将を倒すために武器を取るのであった。

途中、負傷していたリンカとニコラを部屋に戻し、イツキに護衛も任せ残りのメンバーで女将のもとを目指すが、女将は奇襲をかけてイツキたちに襲い掛かる。

今回、チームの動きが悪いことを自身の責任と感じていたヴォルフは合流後にイツキたちに向けて謝る。 そこでようやく肩の荷が降りたイツキとリンカは本調子を取り戻し、女将を倒すことに成功する。 温泉の湯が全部吹っ飛んでしまったことに気づかずに。


絶級

翌日も勉強。 最終日だったので最後は浜辺で花火を楽しむハズだったが・・・。

高笑いと共にダンケルが現れ、ノアに制服をさらに与える。 さらに

君たちの大事な花火は預かった! 返してほしくば、私を倒してみせるがいい! できなければ・・・

全 員 留 年 !

イツキ「って、ふざけんなぁー!」

ふはははははは、こーこまーでおーいでー!

色々通り越して酷い学園長である。

追いつき全員で倒すことにするが・・・

ふははははは! 喰らえ、体を大きく横に振って、希望を打ち砕く波動!

ラジオ体操でもない。

冗談のようなセリフだが闇の波動をバリアにして攻撃を通さない、まさにセリフどおりのダンケルに皆は攻撃の手段を失ってしまう。

シャーリーによって力ずくしかないと言われると、ノアが名乗りを挙げる。 皆の援護を貰ってじりじりとバリアを抜け、武器を引き換えにバリアを破ることに成功する。

押忍!の掛け声と共にダンケルに頭突きを入れ、見事 花火の奪還と留年の回避を成し遂げる生徒会メンバーであった・・・

無事、花火を楽しむメンバーたちはノアを生徒会に庶務として迎え入れ、主人公たちには「アルティメット黒猫顧問」という役職を貰ってしまう。

否定しようとしたが、お仕置きとして花火に詰められたダンケル自身の打ち上げ花火によってその声もかき消されてしまった。


クロム・マグナⅣ 片恋☆ラプソディ編

もう言うまでも無いが大体ダンケルの差し金である

初級

2月14日 ダンケルは主人公たちを呼び寄せる。 バレンタインでとてもうわついているクロムマグナだが、既にダンケルの悪ふざけは始まっている。

主人公はイツキと出会う。 明らかに慌てているイツキ、そしてイツキを追う多数の男子生徒たち、と主人公とウィズは何が何だか分からない状態でイツキと共に逃げることになる。

イツキが追われた理由は『ギブミーチョコレー党』という集団による「チョコを貰えそうな奴」狩り。 魔力追跡から索敵、捕獲とかなりの統率が取れた集団になっており、主人公は仕方なくイツキを助けるのであった。

イツキを助けたのも束の間、人目の少ない中庭で照れたリンカがアキラに何かを包装した小箱を貰っている。 そんな場所を目撃したイツキは慌てふためき、ウィズはイツキを弄り倒す。

なんだか面倒なことになってきたと思う主人公であった。


中級

ギブミー党員から逃げるために安全な場所を探す2人と1匹。安全と思われる生徒会室へ向かう途中、廊下の曲がり角でイツキがニコラとぶつかってしまう。 偶然にもニコラを押し倒すような形になり、両者慌てて離れようとするがニコラの髪の毛がイツキのコートのボタンに絡まってしまい至近距離のまま動けなくなる。 そしてそこに運悪く(良く)ギブミー党員がやってくる。

党員「マスグレイヴ 貴様・・・ニコラちゃんのチョコだけでは飽き足らず本体までも・・・!

ニコラは何故"イツキにチョコを渡そうとしている"事を知っているのかと叫ぶが、鈍感なイツキは聞き返してしまう。 完全にラブコメ展開になったことに閉口していると、そこにイグニーマ教諭のサロメの姿が。 独身女の前で許し難いと恨みの篭った声・・・イツキとニコラはそっちのけで甘い展開。

うらみはらさでおくべきか

本気で襲い掛かってくるサロメであった。

サロメはチョコを作ったものの、大きすぎたために「愛が重い」といわれ断られてしまったのがきっかけで暴走していた。 戦闘が終わっても甘い2人をよそに、サロメの指摘ですぐそばにチョコを持ったアーシアが立ち尽くしていたのを目撃した主人公たちであった・・・。


上級

未だにダンケルは出番が無いが、黒幕なので仕方ない

アーシアからすればイツキがニコラを押し倒している状態。 後ずさった足音でイツキが気づくが、髪の毛が絡まったままなのでニコラが悲鳴をあげる。 明らかな誤解を解くため主人公が話しかけようとするが、先にサロメがアーシアに近づき更なる誤解を与えてしまう。 動けないイツキの代わりにアーシアのため、主人公はアーシアを追いかける。

中庭で追いつき、話をしようとしたところでリンカが声をかけてくる。 先のアキラとの件を聞くか聞かないか迷っていると同じく中庭でヴォルフとシャーリーが見えた。

「体を屈ませたヴォルフがシャーリーに顔を近づけ…」

「顔を離すとヴォルフはにっこりと笑っており、シャーリーは涙ぐんでいる」

主人公、アーシア、リンカ 3人ともこの光景に固まり、ヴォルフに想いを寄せるリンカはショックのあまりにへたりこみ気絶してしまう。

追い討ちのように主人公たちのすぐそばでミユキによるゲリラライブが始まり、ライブ目当ての集団に巻き込まれて主人公はステージ上へ上げられてしまう。 ライブバトルという謎の形式ではあったが勝利した主人公。 ようやくアーシアの誤解を解けるとステージを降りた矢先、ミユキのファンに目をつけられ ギブミー党員からはミユキにも手を出したと勘違いされ 追われる。 逃げる。 しかし体力の限界だった主人公は足がもつれてしまい、もうダメだと思った主人公だったが、捕まりかけた所にヴォルフが現れ周りを一喝して助けられた。


恋慕級

先ほどの誤解するシーンはシャーリーの目に入ったまつげを取った とのことで安堵する皆。 その直後にリンカが目を覚ます。 誤解したままのリンカはうろたえた状態で大丈夫だと告げ足早に去るが、ポケットから綺麗に包装された小箱が落ちる。 チョコと気づく皆、主人公からすればリンカが届けたい相手は目の前に居るのだが、ヴォルフとアーシアは大事な想いが詰まっているからリンカに届けて欲しいと言い主人公はリンカを追うことに。 ヴォルフとシャーリーの間に恋愛感情は無いだろうと思うが、恋愛というのはままならないものとウィズが呟き、アーシアは静かに同意した。

リンカに追いつきチョコを届ける。 アキラとも出会い、お菓子作りが得意ではないためリンカのチョコはアキラが作ったものと知る。 そこにイツキが来て・・・

アキラ「リンカさん、そのチョコ もしかして魔法使いにあげるんですか?」

大事故が発生した。 大慌てなリンカとイツキの相手も疲れて何ともいえない主人公たちのところへ とても酷いコーディネートの服に、なまはげのようなセリフを放ちながら近づいてくるジョージの姿があった。 廊下のタイルを踏み割るほどの歩みで近づくジョージ、そしてギブミー党員が炊きつけて 「ギブミーチョコレー党」は「幸せ刈り取り隊」になっていた。

キャッキャウフフほろぶべし


戦闘後、アキラは妹のエミリアから貰ってないのかと聞くが身内分はカウントしないのが常識と返すジョージ。 ついでにエミリアは渡し方が強引なのでノーカウントだと、頭を地面に埋めつつこぼすジョージであった。

リンカがジョージにギブミーチョコレー党は誰が作ったのかと聞き・・・。


ショコラ級

やっぱりあの男が元凶でした

サロメもジョージも戦闘前に変なことを言っていたのを思い出し、やはりダンケルの仕業だったと怒るイツキとリンカは主人公と共に学園長室へ向かうのであった。

「今年は沢山チョコを貰えたなぁ これでしばらくお茶菓子には困らんぞ」

チョコの山を前にダンケルが笑みを浮かべているところへ3人はたどり着いた。 鋭い返しに少し困惑したダンケルであったが、ミユキの新曲はどうだったかと聞く。 歌に魔法がかかっているらしく、片想いをしている人間の行動を面白おかしくする魔法とのこと。 イツキ・リンカ・アーシア・ニコラは犠牲者であり、ヴォルフ・アキラ・シャーリーたちは魔法の対象にならなかったようだ。

ちなみに作詞作曲ともにダンケル。 プロデューサーにでもなるのか。

また、主人公たちを呼んだのは事故と告げられ膝から崩れ落ちる。 主人公はイツキとリンカを見るが、2人ともリアクションが無いことに不思議と思っていると。

全ての発端は学園長が作詞作曲した歌、及び学園長が作ったギブミーチョコレー党のせいですね?とリンカが聞く。 怒りが篭った2人の目を見て低く笑ったダンケルは

「うむ」


直後。 校舎を揺らすほどの魔力を爆発させた2人はダンケルの言葉を聞くまでもなく飛び掛かった。


「調子にのりました」

2人の前で正座させられるダンケルには普段の威厳が無かった。

イベントが無くて寂しかったというダンケルに何のための生徒会かと返すイツキ。

それでは教員が関われないという言い訳に生徒が主役であり、それを蔑ろにするのは筋違いと返すリンカ。 ぐうの音も出ないダンケルにウィズがイベントを楽しみたかったんだにゃ?と助け舟を出そうとするが

「いや、足掻いている生徒たちを見て美味いチョコを食べたかっただけだが」

とフォローのしようもない有様であった。


クエス=アリアスに戻った2人はダンケルからお土産としてチョコを貰ったが、ダンケルである。 何かやっているに違いないと踏んだ2人はバロンにあげることにした。


余談

イベント「聖サタニック女学院」にて、聖サタニック女学院理事長のクルス・ドラクに連なる吸血鬼一族の遠い親戚筋が人と交わり、魔界から異なる世界に旅立ち、その子孫がさる学園の長となったと語られている。

この「子孫」はダンケル、「さる学園」はクロム・マグナ魔道学園のことを指していると思われる。


2016年6月開催の「大魔道杯 爆」と連動したストーリーイベント「大魔道杯Prelude 情熱の研究者たち」のティレス・ザディオ編にて、魔道学園卒業生のザディオ・イ・ギオが、ドラスティフ王国軍の〝新魔法資源〟を「〝ダンケル学園長の新企画〟並みにうさんくさい代物」と表現している。

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