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ツェントル・プロジェクト

つぇんとるぷろじぇくと

ツェントル・プロジェクトとは、バンプレストオリジナルにおける機動兵器開発計画の一つである。
目次 [非表示]

概要

初出はスーパーロボット大戦MXで、ミタール・ザパトが主幹を務める兵器開発プロジェクトである。

表向きは、戦乱に於ける機体やパイロットの損耗を懸念した軍がそれを解消する為、修理や補給を自力で賄える「メンテナンスフリー」の自律機動兵器を開発する事を目的に立ち上げられた。

(“量産可能なデビルガンダムを創るプロジェクト”と言えば解かり易いだろうか)

ただ、“人間の手が入らず稼働する”と言う既存の概念を逸脱した兵器を開発する故だったのか、研究のスポンサーもまともな思想の団体等では無く、今ある世界を疎んじる連中が付いてしまう。そして最終的には、その連中の計画(大雑把に、今の世界を滅ぼして新しい世界を作ると言う物)に本プロジェクトの成果物が組み込まれる結果となる。

それに勘付きつつも良しとしない、プロジェクト主幹のミタール(本質は冷酷なマッドサイエンティストで俗物だが、金と名誉を得る為に周りの事を鑑みる人物)は、プロジェクトの成果物であるTEアブゾーバーを有人仕様の機動兵器として仕上げる事を計画する。

しかしその行動が、自身が開発・プロジェクトに提供した戦闘用人工知能『AI1』に歪んだ愛情を注ぐ共同研究者、エルデ・ミッテの反感を買いミタールは彼女に射殺されてしまう。

結果、ツェントル・プロジェクトは進行途中で空中分解。残った成果物もヒューゴ・メディオアクア・ケントルムの手の内に有る物以外は全て破壊される事となる。


プロジェクト名のツェントル(центр)とはロシア語で中央(Center)の事。本プロジェクトが成功すれば、計画で培った技術等が軍の基盤(中央)になると言う考えからか。


固有技術

ラズナニウム(及びそれを投与した生体兵器群、並びにイエッツトシリーズ)

ミタールが独自開発した、自己再生機能を具える装甲素材。戦闘時のダメージを自己修復するフリーメンテナンス兵器の開発を目的とする、ツェントル・プロジェクト内で最重要とも言える技術である。

酷似した特性を持つマシンセルと違い、こちらは常時稼働の為に外部(ラズナニウムを組み込んだ機体)からのエネルギー供給を常に必要とする。しかし逆に、エネルギーの欠点を解消すれば半永久的に機体を稼働させる事が可能。

その為プロジェクトの初期(OG外伝内で描かれている)は、機動兵器ではなくラズナニウムを投与した生体兵器の研究を行っていた(恐らく、サイバスターの様に生体エネルギーでラズナニウムを動作させようとした模様。またサンプルとして、同じく生体エネルギーでの稼動が出来るソウルゲインを回収している)。

しかし、研究対象が生体兵器であった為、倫理上の問題がある実験も少なからずやっていた模様(失敗作と思われる生体兵器「フラットフィッシュ」は、人間にラズナニウムを投与した可能性が示唆されている)。後に本命として、ソウルゲインと同時期に鹵獲したアインストレジセイアにラズナニウムを投与した人造アインスト「イエッツト」を造り出すが制御が出来ずに暴走。

イエッツトは研究施設を破壊して逃亡した後、それを追う様に復活したソウルゲイン&ペルゼイン・リヒカイトと、ハガネヒリュウ改の部隊(後の鋼龍戦隊)に撃破されてしまうが…。


TEエンジン

TEアブゾーバーに搭載された、宇宙に存在する四つの力(基本相互作用)に次ぐフリーエネルギー『ターミナス・エナジー』を取り込み、利用出来る動力炉。理論上では何処にでもあるエネルギーを取り込む特性の為、実用化すれば実質上の永久機関になる可能性を秘めている。ミタールがこれの開発に成功した事で、ツェントル・プロジェクトは“ラズナニウムを投与した生体兵器”から、より制御のし易い機動兵器(TEアブゾーバー)にラズナニウムを組み込む形へ開発の方向性がシフトした。

ただし、ターミナス・エナジーの制御には従来とは全く異なる操作アプローチが必要で、それを満たすべく人体全身の感覚で操作制御を行う“DFC(ダイレクト・フィーリング・コントロール)システム”が考案・採用された。しかしその結果、DFCシステムの技術構築に加え、引いてはTEエンジン・ラズナニウムの同時制御を確立させると言う二重の技術的課題が発生。これに対し、初期のTEアブゾーバー(試作1~4号機)における試行錯誤の末、ミタールは試作5号機にラズナニウム、同6・7号機にTEエンジンを振り分けて実働データを集める事で制御技術を確立する方法を取る事になる。

上記の通り、プロジェクトのターニングポイントになった技術だが、ラズナニウムとは異なりTEエンジンの詳しい開発経緯は未だ開かされていない。


AI1

プロジェクトに参加したエルデ・ミッテの開発した、戦闘用人工知能。外部からデータを収集・蓄積して学習する能力を持たされている。これに目を付けたミタールによって、ラズナニウムのデータ取得機である試作5号機に秘密裏に搭載。ラズナニウムの制御方法を確立するのを補佐する役割を与えられて運用される。

その高度な学習能力の応用で、蓄積したデータを組み合わせて独自のデータを作り出力する事が可能。それを自己修復能力を持つラズナニウムにインプットした結果、試作5号機は自己修復を応用して想定外の変貌を遂げ、自己進化すらも可能とする機動兵器と化した。

しかしこれを切っ掛けに、5号機が自己進化を続ける事で兵器の枠組みを逸脱、人の手で制御出来なくなる事をミタールは危惧する様になる。その為にAI1をプロジェクトから除外しようとミタールは考えるのだが、結局この態度がAI1の生みの親であるエルデの反感を買い、そこから概要に書いたツェントル・プロジェクトの空中分解へと繋がって行く。

OGシリーズでは、量産用に性能を調整した『AI0・M』も登場。また、AI1の開発プランは当初、ツェントル・プロジェクト内で事実上廃案状態(責任者が不祥事を起こして失脚)だった、『ウェンディゴ・プラン』の機体を実質使い潰す形で進行した事が判明している(スーパーロボット大戦OG外伝)。

なお、AI1はその高い学習能力故に、成長の仕方次第では人間に比肩する自我を持つ可能性を秘めている。しかし、「うるさい子供は欲しくない」と言う生みの親、エルデの意向(と言う名のエゴ)により対話用のインターフェースは持たされていない。


開発機体、その他

TEアブゾーバー

当該項目参照。


アレス・ガイスト(第2次スーパーロボット大戦OG)

プロジェクト・イデアランツで開発された機動兵器(ガイストシリーズ)だが、開発元がツェントル・プロジェクトと共にガイアセイバーズに組み込まれた事で、ツェントル・プロジェクトの影響を大きく受ける事となった。

まず、本機やフリッケライ・ガイストの動力炉「ファウ・ケルン」とは、かつて駆逐されたイエッツトのコアを流用した物である。特にアレス・ガイストの方は、イエッツトの最上位個体である「イエッツトレジセイア」のコアに加え、イエッツトの残骸から回収した生体組織(上皮に筋肉、神経)まで組み込んだ半イエッツトとも言うべき機体となっている。

(OG世界での設定は、ライン・ヴァイスリッターの様なアインストの特性を持った機動兵器”を意図的に造る為のデータ取得機との事。その特性上、何らかの切っ掛けでイエッツト化する危険性が示唆された)

最終的に終盤、異常進化するAI1ガルベルスごと取り込まれるのだが、本機にパーツとして組み込まれたイエッツトの出自を考えると、この出来事を持ってツェントル・プロジェクトより生まれた技術、その全てが一つに統合したと言える。

なお、ミタールは本機のパイロットであるドゥバン・オーグに興味を見出しており、彼をパイロット(AI0・Mの補助あり)にする事を前提でガルベルスを仕上げていた。

(※エネルギーの流れを観測・コントロール出来る能力を有するイデアラントのドゥバンならば、TEアブゾーバーのDFCシステムをより上手く扱えると考えたか)


セプタギンズフィルード(OGシリーズ)

エアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)製の最終兵器及び人型機動兵器(※後者は今だシリーズ未登場)だが、ツェントル・プロジェクト関連の兵器・機体とは非常に近しい関係にある(特に試作5号機、及びそれに搭載されたAI1の進化形態はその機体特性上、実質の姉妹機に等しい)。

詳しくは当該項目参照。


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