概要
学名は「ポケットナイフ」を意味する。別名「マーシプルサーベルタイガー」。
中新世～鮮新世にアルゼンチンの疎林や草原に生息していた、南アメリカ最大の肉食性有袋類。全長1.2～1.7mほど、体重は80～120kgだが、体重は最大で150kgほどと小型のライオンやトラ、最大級のジャガー並みであり、全長なども上の数値より大型だった可能性もある。また、オーストラリアの有袋類での最大捕食者であるティラコレオ（別名「マーシプルライオン」）も同じようなサイズだった。絶滅しなければ、更に進化が進んだかどうかは不明。
ただし、ティラコスミルスの噛む力はヒョウよりもかなり弱かったらしい。
上顎の牙が長く、下顎にそれを収めるための鞘がある。牙は破損しても大丈夫なように一生伸び続けた。
口は120度近くまで開いたらしい。
南北アメリカが繋がった際に流入してきた、犬科など、より長期的な進化を経てきた哺乳類との生存競争に負けて、およそ300万年前に絶滅した...とされてきたが、近年ではそれ以前から減少していたとする説も支持され始めている。
その他
近年の調査の結果、南アメリカ大陸最大の捕食動物はティラコスミルスではなくて Proborhyaena Gigantea という動物だったかもしれない（画像はググっていただきたい）。
