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概要

テレビ東京系列のアニメで1990年代末期から散見される規制の事。


主に性的な描写に対する露骨な規制が多く、代表的なのが女性キャラのパンチラ防止のはいてない、入浴シーンは常に水着チューブトップのような肩全部出し衣装NGなどがある。

特にパンチラ規制についての言及が多く、pixivでもこれにまつわるイラストはほぼ全てパンチラ規制に対するネタである。2期からテレ東での放送となった『ギャラクシーエンジェル』は露出の多いキャラの衣装が変更されている。


具体的にいつからかは不明だが、1991年の『ゲッターロボ號』では18:00と言うゴールデンタイム放送ながら全裸橘翔(ただし敵の生物兵器が化けたもの)が逃げ回る(そして射殺される)シーンがあり、乳首も描かれていた(ただし乳首も肌色のままで乳輪の表現も無い。下半身は画面外)。

エヴァンゲリオンに至ってはエログロ全開、少女革命ウテナでは一応少女向けにもかかわらず性行為らしきシーンがあった(尤もアニメはともかく少女漫画少年漫画よりもエロに対する規制が緩い傾向はあった)。


規制が始まったのはポケモンショック以降チェックが厳しくなったからといわれる。ただ、それよりちょっと前の深夜アニメ吸血姫美夕は神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)関係で欠番になった回があり、こちらも理由なのかもしれない。ドラマでも木村拓哉主演のギフトが別の少年犯罪(栃木女性教師刺殺事件)の影響で封印作品化の憂き目に遭っている。


1990年代は社会のポリコレ圧力が強まっていく時代であり、製作開始時から放送までの間に神戸連続児童殺傷事件や栃木女性教師刺殺事件といった未成年による凶悪事件が起きセンセーショナルに報道されたために、カウボーイビバップは規制強化せざるを得なくなり制作陣にとって不本意なまま終わることとなった(その後WOWOWで完全版を放送)。


そんなわけで全日帯アニメにとって1997~1998年は末法元年となってしまい、末法の到来を恐れた衆生は天界からの救済を得るためにパラボラアンテナを立てたそうな。


子供番組に強かったかつてのテレ朝でもそれから少し遅れて自主規制の波が到来、初期平成ライダーボボボーボ・ボーボボなど2000年代半ばまではなんとか気を吐いたものの、やがて見せたくない番組No.1の誉れ高かったクレヨンしんちゃんすらもマイルド化されていった。当然ドラえもんからも「のび太さんのエッチ」が消え、仮面ライダーから出血が大幅減少した。同時期にスーパー戦隊の顔出し悪役が急減しており、諸説あるが規制の影響説もある。

フジテレビどっきりドクターGTO学校の怪談こち亀ONEPIECEなどをゴールデンタイムに放送、最後の戦いを続けたが、少子化もありやがてアニメ枠はひとつふたつと消え、およそエロ目的の視聴者はごく少数であるだろうサザエさんちびまる子ちゃん入浴シーンも消える事になった(なお欧米では父娘が一緒に入浴する事自体が児童虐待と見なされる事が多いのでその影響か)。


これまではテレ東アニメはポケモン等の一般向けアニメとエヴァウテナ等の尖ったオタク寄りアニメという両輪で伸びていたのだが、オタク寄りアニメが規制強化で苦しくなり、テレ東アニメの影は2006年放送開始の銀魂等を除くと年々相対的に薄くなっていった。


このスキを突いたのが毎日放送で、対照的に機動戦士ガンダムSEED等の一般向けですらかなり攻めた内容で挑むなどして台頭していった。昭和時代の毎日放送はお色気番組打ち切りなど厳しい局として知られていたので大転換である。その代わりといってはなんだが朝日放送プリキュアタブーを策定し規制に厳しくなっている。

余談だが、かつて毎日放送はテレ東の前身東京12チャンネルを配下にしてTBS系から独立するという野望があったとか。


考え方を変えたのか2010年代の深夜アニメでは緩和されたようでめだかボックスWakeUp,Girls!では規制の影響をほぼ受けずにいる。といっても遅きに失した感は否めず、いまやテレ東のイメージリーダーはピカチュウでもエヴァでもなく池上彰である。


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大人の事情 テレビ東京 規制 テレビ離れ 深夜アニメ

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