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CV.磯部勉

概要

冲方丁のSF小説『マルドゥック・スクランブル』シリーズの登場人物の一人。


本編のヒロイン、ルーン・バロットとその相棒ウフコック・ペンティーノと並び、シリーズのもう一人の主役とも呼べる人物。『マルドゥック・スクランブル』の続編にして前日譚にあたる『マルドゥック・ヴェロシティ』では主人公を務めた。


デザインは漫画版・原作小説版・劇場アニメ版それぞれで少々異なり、特に劇場アニメ版では長髪になっているのが最大の特徴。


人物

圧倒的な戦闘力を持つ委任事件担当捜査官であり、かつてウフコックのかけがえの無いパートナーだった男。

異様に白い肌と銀色に近い白髪、巨体ながら鍛えぬかれて無駄のない引き締まった体躯を持ち、さながら巨大な銃を思わせる雰囲気をまとう。武器として64口径という極めて巨大なリボルバーを携えるが、これはウフコックとバディを組んでいた頃に彼が変身(ターン)して残していったもの。


戦時中はエリート空挺部隊員として活躍していたが、激化していく戦争の中で休みなく戦っていたことで疲弊し、精神を擦り減らしていった。軍に一時の休養を求めるも却下され、任務に就く際に処方された覚醒剤の常用を余儀なくされてしまい、その中毒により味方を誤爆するという不祥事を引き起こしてしまう。

その後は軍隊を除隊し、軍へのマスコミの糾弾を避けるためもあって宇宙戦略研究所に送られた。その時の枯れ果てて廃人寸前だった姿から「錆びた銃(ラスティ・ポンプ)」というあだ名を与えられる。研究所では麻薬中毒の治療を受け、その際に研究所の創始者である“三博士”の一人のクリストファー・ロビンプラント・オクトーバーの提案により、開発されたばかりであったウフコックとパートナーシップを結び、少しずつ自我を回復していった。また、研究所の特殊検診を受け入れ、人工的に擬似重力(フロート)を発生させる能力と、一切の睡眠を摂らずに活動できる肉体を与えられた。


終戦によって研究所の閉鎖が決定した後は、ウフコックやイースターを始めとする仲間達と共にクリストファーの提案で創設された『マルドゥック・スクランブル-09』の生命保全プログラムに従事し、ウフコックとのコンビプレーはイースターをして「向かうとこ敵無し」と評される程であった。

だが、オクトーバー一族のマルドゥック市における権力闘争に端を発した大手ギャング『ネイルズ・ファミリー』や傭兵集団『カトル・カール』との抗争の中で次々と仲間を喪っていってしまう。そしてこれに関連して起きた麻薬事件の際に一連の陰謀の真相に唯一人辿り着いたボイルドは、ウフコック達を守り、オクトーバー一族に一矢報いるためにある裏取引を承諾。何も伝えずに敢えてウフコックを「濫用」して殺戮の限りを尽くす行為に走り、彼らと決別してオクトーバー社傘下の委任事件担当捜査官となった。


その後、シェル・セプティノスが引き起こした事件で彼に雇われ、証人であるバロットを抹殺して事件を制圧すべく行動を開始する。その最中でバロットを守るウフコック達と再び邂逅。新たなバディとなったバロットとウフコックの二人を相手取って、死闘を繰り広げる。


無睡眠化によって常に肉体の好調を保つことができるが、それ故に感情の起伏や性欲を始めとする各欲求が希薄化していた。ウフコックとの決別後はオクトーバー社傘下に下った際に受けた処置も手伝ってそれがさらに進行し、もはや彼の「人の感情を感じ取る力」を信じるという以外に全ての感情を喪失して、巨大な虚無を抱え込むようになっている。


擬似重力(フロート)

研究所の特殊検診でボイルドが得た能力。四肢と脳に高磁発生装置を埋め込んでおり、全方位に人工的な重力を発生させる事ができる。

これによって天井や壁などを歩く事もできる他、人間離れした跳躍や、敵の攻撃を逸らす無形の盾の形成を可能とするなど幅広い汎用性を持つ。64口径という砲のごとき巨大な銃を扱えるのも、この能力で保持して反動を軽減しているためである。

但し、擬似重力が何らかの要因で全て内側に反転した場合は重力崩壊によって気化爆弾級の大爆発を引き起こしてしまう危険性もある。


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冲方丁 マルドゥック・スクランブル マルドゥック・ヴェロシティ

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