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曖昧さ回避

  1. ギリシャ神話』の豊穣の女神。本項で解説。
  2. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のキャラクター。→デメテル(ダンまち)
  3. 女神転生シリーズ』のキャラクター。→女神デメテル
  4. Fateシリーズ』のキャラクター。→デメテル(Fate)
  5. イナズマイレブン』のキャラクター。→出右手豊

ギリシャ神話のデメテル

読み方はデーメーテールデメテールとも。

ギリシャ神話の大神の一柱であり、オリュンポス十二神の一柱にも数えられる。大地の豊穣を担う女神。主神ゼウスの姉妹にあたる。

また、大地母神とされることもあり、祖母のガイア、母親のレアと連綿と続く大地の神権を司るとされらこともある。

娘にペルセポネペルセフォネ)があり、彼女にまつわるエピソードによって季節が生まれたとされる。デメテルとペルセポネは同じ女神の二面を表すものと考えられる時もある。


ハーデスとの因縁

同じオリュンポスの神々で兄に当たるハーデスとは浅からぬ因縁がある。

彼女の娘ペルセポネはハーデスによって誘拐され、半ば強引に彼の妻にされたという経緯がある。

※経緯についてはペルセポネの記事に詳しい。


デメテルはおおらかで慈悲深い女神であると同時に、母としての愛も強かったため、ハーデスに娘をさらわれ(奥手なハーデスが突然誘拐など出来るはずもないと古代の人々でさえ思ったのか、ゼウスの入れ知恵という説もある)、婚姻を結ばされそうになっていると聞いて大変なショックを受けた。

ゼウス(デメテルとハーデスの兄弟でペルセポネの父)も「ハーデスは強いし、権力もあるし、大金持ちだし、広い領土治めてるし、釣り合い取れてんじゃね?」(意訳)と取り合ってくれず、あまりのショックに「娘を還せ!」と女神としての職務を放棄して人間界に隠れてしまう。

そのせいで人間界どころか神界まで大寒波と不作に苛まれることとなり、世界全体が食糧難の危機に直面する。


また、デメテルが自らペルセポネを探しに行くバージョンもある。

この道中で魔術神として知られるヘカテーの象徴である松明によって暗い夜道を照らしてもらったり、彼女に話し相手になってもらったり、途中訪れた国の王子に祝福を与えたりして、長い旅をしたのだが、結局ペルセポネは見つからなかった。それを見かねた太陽神ヘリオスがデメテルにゼウスが犯人だということを密告し、デメテルは怒り狂って人間たちに大凶作を招いたという。


さすがにこれはまずいと思ったゼウスは仕方なくハーデスを説得し、ペルセポネをオリュンポスに返すことを決める。しかし、この帰還のさなかにペルセポネはハーデスが気遣いで渡した冥界の柘榴を口にしてしまう。そのためペルセポネは正式にハデスの妻となって一年の1/3(もしくは1/2)を冥界で過ごすことになる。

無論、この際にもデメテルは猛抗議したが、さすがにペルセポネの不注意という扱いで取り合ってもらえず、ペルセポネが冥界に行くたびにデメテルは怒りと悲しみのあまり職務放棄を敢行するのであった。


このときのひと悶着が人間界にをもたらし、四季を生む結果となった。


地上を不毛の冬にしてしまう悲しみたるや、母の娘に対する思いは相当なものである。

まず、前提として、ペルセポネは無理やり連れ去られ、最初は本人の意思で冥界下りをしていない。母としては、そんな経緯で起きた婚姻によって、悲しく暗い死者の国に可愛い我が子をやる悲しみが深かったのだろう。

とはいえ、ペルセポネも次第に冥界の女王としての立場を受け入れるようになっているのだから、デメテルの方は悪く言えば子離れが出来ていないともいえる。


デメテルが溺愛しているペルセポネだが、彼女自体はゼウスに強姦された際に産まれた子どもである。いくら可愛い子どもとはいえ、強姦によって生まれた子どもを愛するのは流石の母性というべきか。ついでにポセイドンにも強姦されているので、兄弟三人(ハーデスは半ばゼウスに騙された結果とはいえ)全員に酷い目にあわされている。


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ギリシャ神話 女神 オリュンポス十二神

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