概要
本作の主人公の一人。
CV:三好晃祐
年齢は21歳前後。フェリオンで「クック・ド・デルタ」という定食屋を経営している青年。
ただし料理の腕は一人暮らしの男性レベルでレパートリーも少ない。
後にネイに店を乗っ取られてしまう。
ちなみに店のお勧めはチャーゼンであるが、白米に塩を掛けただけの代物である。
人物
元々はフェリオンを守る「PLASMA」の特殊戦略チーム「ジェノメス」の一員だった。ところが物語開始の約半年前に、フェリオンの外壁を開き、外敵を招致するという事件を引き起こしてしまい除名される。
しかし当の本人は事件以前の記憶を失っており、何故自分がそんなことをしたのかを全く覚えていない。本来であれば処刑されてもおかしくないレベルの事態だったのだが、事の真相を知るネィアフラスクの働きによって除名処分で済んでいる。
キャスは幼少時からの幼馴染で、PLASMA時代共に働いた元パートナーである。長い付き合いで恋人同士と言ってもいい仲だったが、事件により被った汚名と記憶喪失の影響でその関係は崩れかけている。しかし当の本人は状況が飲み込めておらず、のんきに定食屋生活を謳歌している。
そのまま店主を続けるつもりだったが、行方不明だったサーリの居場所が判明したことで、名誉挽回も兼ねた彼女の救出任務を指示され、元パートナー・キャスと共に外壁の外へと赴くことに。
記憶は失っているものの、元来の勇敢さと正義感は残っており、フェリオンの住民がシャールに苦しめられていることには心を痛めている。同時にシャールへの強い怒りと憎しみを抱えており、彼らを倒すことに躊躇はしない。
ゲーム序盤はシャールとそれに与する者を相容れぬ存在として認知しており、徹底して排除するスタンスであった。イオンと再会した際も、記憶喪失で覚えていないこともあったが、彼女がシャールに味方するつもりであることを知るや否や刃を向けている。
元々戦闘力は高い方であったが、事件以降はさらに洗練された動きを見せるようになり、戦闘では鬼神の如き戦いぶりを見せる。しかし上記シャールへの強すぎる敵対意識含め、その様子はキャスの目には異様に映るようだ。
武器はサーリ・プランクの開発したエネルギートンファー。
合体変形機構により大剣やハンマーなどに変形可能な上に銃火器も内蔵されており、遠近両用で扱える謳い手を守る守護者の任務に適したものとなっている。
漫画版ではエネルギートンファー開発前のため、ナックル状の武器を使用する。合体変形機構は搭載されており、大剣等に変形可能。格納機構を持つようで、無手状態から即座に武装状態になることが出来る
真相
事件を起こす少し前にジェノミライ教団に捕まっており、その際にインターディメンドと呼ばれる施術を受けてしまう。インターディメンドとは別次元の存在とリンクさせることによって、その者を意のままに操る技術であり、デルタは何者かにコントロールされ意図せずフェリオンの外壁を開いてしまった。記憶喪失もこのインターディメンドによる影響である。
周囲からは単に暴走しただけのように見えたため、デルタは戦犯として汚名を被る羽目に。サーリとネィアフラスクは、デルタが教団に利用されたことに感付いており、彼を処刑せず除名処分に留めた。しかしこの判断にも裏があるようで…。
余談
- シェルノサージュのター坊と同一人物である。発表当初は本人かどうか不明だったが、作中でシェルノサージュ時代の回想シーンが描かれたことで確定した。
- (記憶喪失かつ事情があったとは言え)メインヒロインのイオンを崖から突き落とすという、主人公としては前代未聞の行動を取ることで、ユーザーの間では同じくイオンに対し攻撃的なコーザルと共に、何かと槍玉に挙げられやすい。
- PS3版ではプレイヤー=デルタを乗っ取った加害者、とも解釈できるような表現が見られ、批判の対象となった。移植版のPlusでは修正され、無難な表現に収まっている。
- 本編の前日譚が描かれる漫画版ではキャスと共に主役を務める。