ドクターバトルの終焉
命を救うのはVR≪仮想現実≫の世界か、リアルな医療か
概要
2017年8月5日(土)に公開の『仮面ライダーエグゼイド』の夏の劇場版作品。
正式名称は『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』。
同時上映は『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』。
今作の特徴
今作はテレビ本編に先駆けて「真のエンディングを先行公開する」作品である。
なお、同年6月5日(日)に投稿された番組公式ツイートにて、今作は夢落ちや、パラレルワールドでは無いと明言され、テレビ本編と関係がある事がほぼ確実となり、実際に本編第39話では映画本編にも登場するゲーム会社「マキナビジョン」の名が、第41話ではマキナビジョンの社長であるジョニー・マキシマが登場した。
更にはテレビ本編では長らく名前以外の詳細が不明だった「仮面ライダークロニクル」のラスボス・ゲムデウスの怪人態が今作の予告編で本編に先駆けて登場した。
そして最終話後に、正式に『トゥルー・エンディング』は本編最終話から続く物語だと明言された。劇場版の時間は本編直後で、エンドクレジット以降が1年後となっている。
また東映公式から「テレビ第41話を見て映画を見ると、つながります。テレビ第42話を見て映画を見ると、1つの謎が解けます」と言われているように、いつ放送されたテレビ本編を見てから映画を見るかによって、少しずつ映画の味が変わっていく点も特徴(例えばこれなどは前述したように公開初日の8月5日では経緯がわからず、第42話を見て初めて経緯が分かる様になっている、など)。
その言葉通り、公開初日に見たのと最終話視聴後に見たのでは印象がまるで別物である。
ストーリー
突如として現実世界の崩壊を目論む"忍者集団"が現れた。
彼らの目的は、VR(仮想現実)空間に「絶望から解放される永遠の天国」を作り出してその支配者となること。
忍者軍団が放つ光の手裏剣によって次々と人々が新種のウイルスに感染して昏睡状態に陥ってしまう。被害を免れた宝生永夢はVR空間から人々を連れ戻そうとするが、人類の危機はそれだけに留まらなかった。
仮面ライダー達は次々と襲い来るかつてない脅威に打ちのめされてゆく。
果たして彼らは運命を変える事が出来るのか。
登場キャラクター
主要キャラクター
- 宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド…演:飯島寛騎
- 鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ…演:瀬戸利樹
- 花家大我/仮面ライダースナイプ…演:松本享恭
- 九条貴利矢/仮面ライダーレーザー…演:小野塚勇人
- 檀黎斗/仮面ライダーゲンム…演:岩永徹也
- 仮野明日那/ポッピーピポパポ/仮面ライダーポッピー…演:松田るか
- パラド/仮面ライダーパラドクス…演:甲斐翔真
- 西馬ニコ…演:黒崎レイナ
- 小星作…演:宇野祥平
- 鏡灰馬…演:博多華丸
ゲストキャラクター
先行登場
※この先行登場での展開は後の『平ジェネFINAL』へと繋がっている。
限定フォーム/限定ライダー
仮面ライダーエグゼイドの特殊形態。今作のキーアイテムである「幻夢VR」をゲーマドライバーに接続し、「マイティクリエイターVRXガシャット」をドライバーに装填して変身する。
ミサイルや剣と言った武器を始め、ゲームエリア内に様々な物体を作り出す能力を持ち、敵を翻弄する。VR(仮想現実)空間に対応している。
仮面ライダー風魔 ニンジャゲーマー
ゲーマドライバーとハリケーンニンジャガシャットで変身する、その名の通り忍者の様な外見の仮面ライダー。
用語
幻夢VR
今作のキーアイテム。黄色のVRヘッドセットの様な機械。開発者は檀黎斗。
使用者の精神をVR(仮想現実)空間へと送り込む。
モチーフはPSVRのヘッドセット。
ちなみに、幻夢VRの前身であるVRヘッドセットは【裏技】シリーズ及びテレビ本編第41話にて使われている。
マキナビジョン
テレビ本編にも登場した外資系ゲーム会社。社長はジョニー・マキシマ。
最新のVR技術を有しており、檀正宗が「仮面ライダークロニクル」の世界展開の先駆けに選ぶほどの大企業である。
新型ウイルス
今作で登場する新しいバグスターウイルス。開発者は南雲影成。
感染者を昏睡状態に陥らせ、その精神をVR空間へと引きずり込む。
人間のみならずバグスターにすらも感染させることが可能。
コラボレーション企画
上記の通りキーアイテムである「幻夢VR」はPSVRがモチーフとなっているが、実際に今作とPSVRのコラボが決定している。具体的には、下記の製作発表記者会見でプラネタリウムのスクリーンを使用して披露された360度スペシャル映像がプレイステーションストアで配信されており、PSVRで視聴可能(2017年7月14日より配信開始。タイトルは「劇場版 仮面ライダーエグゼイド スペシャルVR映像」)。
主題歌
- 「Life is Beautiful」
歌:三浦大知
※2017年8月2日(水)より発売中の三浦氏の22枚目のシングル『U』に収録されている。
映像ソフト化
2018年01月10日(水)にDVD&Blu-rayで発売予定。
詳細は東映ビデオ公式サイトを参照されたし。
関連動画
特報
予告編
最新予告編
プレゼント付き前売券告知映像
PSVRとのコラボPV
完成披露イベント前編
完成披露イベント後編
後夜祭
テレビシリーズ最終回を迎えた2017年8月27日、本作と平成ジェネレーションズを同時上映し、また大森Pと脚本の高橋氏が登壇し質問に答えるスペシャルイベント後夜祭が行われ、翌週9月3日には本作を同2名によるコメンタリー付きで上映する後夜祭(レベル2)が行われた。
更に同年9月18日には同2名に加え監督の中澤祥次郎氏も加えた後夜祭(レベル3)が行われた。
ここまででも十分異例だがなんとその上第4弾後夜祭(レベル99)が同年10月3日に実施。満を持してのキャスト登壇と『平成ジェネレーションズFINAL』についての重大発表(かつてのメインキャストの出演など)が行われた。
余談
今作の情報が初めて語られたのは『超スーパーヒーロー大戦』のエンドロール後。
その後、2017年6月5日(月)に東京の多摩六都科学館プラネタリウムで行われた制作発表記者会見にて詳細な作品情報が解禁された。
クランクアップは同年5月22日(日)で、ラストカットは"葱"だったとの事。
なお、テレビ本編第41話でジョニー・マキシマが持っている扇子にも「葱」の文字が描かれていたが……?
今作が映画として完成したのは同年7月7日(金)。
SF・特撮ビジュアルマガジン『宇宙船』Vol.157に掲載された、宝生永夢役の飯島寛騎氏とパラド役の甲斐翔真氏の対談インタビュー曰く、今作は「1年間『エグゼイド』を見続けてくれた視聴者への贈り物」「テレビ本編を最終回まで見たら"なるほど"と思う」との事である。
※同年7月1日(土)発行。
『エグゼイド』及び『キュウレンジャー』の公式twitterによると、週末動員ランキング第2位(同日公開作品及び全邦画においては第1位)、ぴあ初日満足度ランキング第1位を獲得したとの事。
関連タグ
アナザー・エンディング:『トゥルー・エンディング』から2年後を舞台とした物語。
EPISODE_FINAL:『仮面ライダー龍騎』の劇場版作品。今作と同様に「エンディングをテレビ本編に先駆けて公開」した仮面ライダーの夏の劇場版作品。ただしこちらは『数ある終結の中の一つ』という位置づけである。
MISSING_ACE:『仮面ライダー剣』の劇場作品。こちらは本編とは異なるIFの最終回の先を描いたストーリーである。
100の眼魂とゴースト運命の瞬間→トゥルー・エンディング→Be The One
超スーパーヒーロー大戦→トゥルー・エンディング→仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL