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概要

魔術士オーフェンシリーズに登場する架空大陸キエサルヒマの大陸西部に存在する大都市で、第一部(西部編)の開始時および、前日談になる無謀編の主な舞台である。商都という名を冠し、大陸四大都市の一つとしては王都メベレンストに次ぐ規模を誇っている。


作品開始の約200年前、大陸東部への遷都が行われた際、当時は未開の地であった東部への移住に反対した者たちによって築き上げられた都市である。設立の経緯や地理的条件、さらには高い経済力を背景により、作品開始時には王都に対して高い独自性を維持している。商都の名の通りビジネスが盛んで河川港を利用した運送業を中心に発展しており、工業用や研究用の発電機を18基揃えている。


特徴

都市建設に奔走した48人の初代市議会議員たちの名前を関したストリートが縦24本横24本の通りとして市街を貫き、碁盤の目のように区画整理された街並みが特徴である。その通りごとに住宅街商店街学生街ビジネス街と分かれている。

また、所謂スラム街である裏路地街も存在しているが、作品開始時点ではトトカンタ市警察の努力による犯罪者摘発と、裏社会の抗争が一段落していたことから治安は安定している。しかし、日暮れ後は人通りが途絶えており、それまでの惨状がどれだけのものであったかを今なお物語っている。


市街にはかつて水源として利用されていた人口河のマスル水道の他、地下水脈等を利用した上下水道も完備されており、家庭用水道の設置も可能となっている。しかし、水資源そのものは慢性的に不足状態(明言されていないが、工業や発電に使用する水量確保、もしくは河川港の水位維持のためなどで取水制限が行われていると推測される)になっている。そのため、庭にプールや池を設置できるのは極限られた一部の上流階層のみである。ちなみ公園等に設置されている噴水は、市当局が毎年膨大な予算をかけて維持している模様。


市民の経済力と教養レベルが高く、治安は良好。そのため魔術士への偏見や差別もほとんどなく、喫茶店等での製氷作業から救急救命処置に魔術が使用されているなど生活に結びついていることも周知されており、魔術士が安全に暮らすことの出来る場所の一つとされている。これらの事情から大陸魔術士同盟の支部は大陸でも有数の規模を誇り、街中には魔術士の私塾も随所に設けられている。

余談ながらトトカンタ市法では刀剣を始めとした各種武器の所有は厳しく制限されているものの、魔術士に限りほぼ無制限に所有可能となっている。これは武装を許可することで、より殺傷力の高い魔術の使用頻度を抑えようとする苦肉の策とされている。


前述のマスル水道は市民の憩いの場として開放されているが、魔術による破壊現象が起こり続けるため人通りはほぼ途絶えている。また、市民のほぼ全員が復旧作業に手馴れており、人間種族が扱う黒魔術でも最高の破壊力を誇る物質崩壊で破壊された道路も極めて短時間で修復するという卓越した技術を取得している。


都市伝説的人物として、裏路地街に出現して殺人を行い風のように立ち去る怪人「切り裂きポチョムキン」が七年に一度出現する模様。また無謀編の時点では、女性を殺害し頭蓋骨を持ち去る猟奇連続殺人犯スカルコレクターが出没していたが、後に逮捕されたことが作中で報道発表されている。


作中での扱い※ネタバレ注意※



















無謀編

主人公オーフェンが18歳のときに訪れ、裏路地街にあるバグアップズ・インに約2年間滞在している。無謀編は本編開始の1年~半年前とされており、オーフェンを取り巻く奇人変人によって起こる波乱万丈の日常と破壊行動が繰り広げられていた。その余波によりトトカンタ市街は甚大な被害を受け続け、警察や魔術士同盟への苦情や被害届が殺到していたが、市民たちが諦めの境地に至ったことにより無謀編中期~末期には当番制の市街修復活動が常態化している。


本編(西部編あるいは第一部)

第一巻の主な舞台であったが、古代遺産の魔剣を持ち逃げしたボルカノ・ボルカンドーチン兄弟を追いかける形でオーフェン一行が旅立ったことから、その後は名称が時折出る程度となる。


後日談

第二部終了後、キエサルヒマ大陸に吹き荒れた内戦における最後の激戦地となる。


内戦勃発当初は王都から進撃した水上兵力による攻撃で港湾施設と船舶を破壊されたものの、それ以上の追撃は行われていない。そして、破壊された港湾施設も復旧作業に手馴れた市民たちによりあっさりと修復完了していた。

その後は主戦場である大陸北方から遠く離れていたことから、戦禍に巻き込まれることなく独自に反王都勢力を支援していた。しかし、王都との間に存在した極寒の氷雪地帯が突如氷解して陸路が開かれたことから、短期決戦で内戦を優位に終結させることを目論む王都からの攻撃を受けて凄惨な市街戦が勃発する。


数年にわたる膠着状態の末、停戦により内戦は終結するものの市街は甚大な被害を受けており、そのことが後々に政治的な禍根を残すこととなる。なお、この市街戦でマジク・リンが驚異的な活躍を見せ、『貴族殺し』の汚名を着せられることとなる。


第四部

第四部の主な舞台がヒエサルヒマ大陸から原大陸に移っているため、物語の舞台としての登場は短編のみとなっている。内戦で受けた傷跡はほぼ復興しており、市民生活は内戦前と同程度に回復している。

魔術士の武装無制限の市法は健在であるらしく、街中を奇抜な扮装をした魔術士たちが歩き回り、手に持った武器を思い思いに振るう姿がよく見られている。そんな魔術士たちが時折暴れだすことがあるが、その際には黒ずくめの謎の怪人ブラックタイガーが現れて、卓越した魔術でもって鎮圧している。


内戦において協調関係にあったタフレム市が王都との停戦に応じて無傷のまま終戦に至ったことから、文字通り『盾』となって大損害を受けたトトカンタ市はそれに不信感を覚えて反発している。内戦終結から20年以上経過した現在においても禍根は消えておらず、両者の政治的関係は冷え込んでいる。


関連タグ

魔術士オーフェン

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