概要
主人公カタリナ・クラエスの実家であるクラエス公爵家に仕える庭師の男性。使用人の中でも先代当主（カタリナの父方の祖父）の代から仕えている古株にあたり、カタリナにも「トムさん」と呼ばれ慕われている。本編では「庭師のトムさん」としてカタリナが名前を挙げる程度で、登場頻度は少ない。
プロフィール
| 出演作品 | 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 誕生日 | |
| 出身地 | ソルシエ王国 |
| 身長 | |
| 体重 | |
| 特技 | |
| 好きなもの | |
| 嫌いなもの | |
| CV | 前田雄 |
人物像
きつい顔立ちの老人。典型的な職人気質で、黙々と1人で作業をすることが多い。口下手で他人と付き合うのが苦手だが、カタリナや彼女の祖父には心を開いている。カタリナの水色の瞳と、身分差を意識せず誰に対しても分け隔てなく接する気さくな人柄に、彼女の祖父の面影を重ねて見ている。
経歴
貧しい田舎の村の出身。物心つく前に奉公に出され、各地を転々としながら生きてきた。元々手先が器用だったことや植物と相性が良かったこともあり、いつしか庭師が定職となり、金持ちの商人や貴族の屋敷で働くようになった。
庭師としての腕は次第に上がっても、前述の性格は改善できずコミュニケーションが上手くいかず、世渡り下手なことも災いして謂れのない因縁をつけられたり、給料を踏み倒されたり、時には手を上げられることもしばしばあった。
そんなある日、当時のクラエス公爵家当主が彼の元を訪れ、彼の手入れする庭を絶賛。半ば強引にクラエス公爵家専属の庭師として雇われることになる。その当主は身分差を気にせず誰に対しても分け隔てなく接する人物であり、トムとさほど変わらない年齢だったこともあって2人はすっかり仲良くなり、彼はトムにとって生まれて初めての友と呼べる存在になった。
だが、初めてできた友は流行病であっけなくこの世を去ってしまう。それからのトムは、ただ無為に日々を送った。友と共に幾度となく通った町にもすっかり足が向かなくなり、早く友の元へ行きたいと願うようにさえなった。
そんな中、「庭に畑を作らせて欲しいのですけど」と1人の少女が声を掛けてきた。彼女の名前はカタリナ・クラエス。かつての友の孫娘である彼女は、それ以来トムの元へ連日通ってくるようになった。一時は足が遠のいていた町にも、カタリナに「（ヘビの）オモチャの作成のための買い出し」と引っ張って行かれるうちに自然と向かえるようになった。
そして、カタリナと共に過ごして行くうちに『早く、友の所にいってしまいたい』という気持ちは消えていった。
『私の大切な友よ。やはり、あなたの元への迎えはもう少し待ってください。その代わり、あなたの元にいくときにはあなたの孫の沢山の土産話を持っていきますから』
