概要
スクエニの中でもブレイブリーシリーズなどの王道RPGを手掛けてきた浅野チーム初のSRPGで、オクトパストラベラーシリーズで採用したHD-2Dによるグラフィックを使用している。
ストーリーは全体的にシリアスな展開が多く、コミカルな展開は全くない。
なお、本作はオクトパストラベラーやバリアスデイライフと共に大人向け物語三部作に含まれており、そのうちの戦場編あることがバリアスデイライフ(Switch、steam版のみ)の早期購入特典にて明かされている。
システム
システム的にはファイナルファンタジータクティクスシリーズに近いが、特徴としては物語中での行動によって加入離脱するユニットが異なったり、シナリオルートが異なる。ルート分岐に「信念の天秤」を用いた投票を行うことも。プレイヤー(主人公)は投票前に説得を行って投票結果に影響を与えることができる。ただ、この要素には「主人公の主体性がない」「部外者に投票権があるのはおかしい」「一人説得すれば投票結果を決められるので選択肢で決めるシステムのほうがいい」などの声もある。
どのユニットも武器による通常攻撃が可能。
アビリティを使用する際はTPを消費する。TPは行動順が回ってくるたびに1増える。
オクトパストラベラーと同様、魔法やアイテムは機能をそのまま名前にしたものが多い。一方その他のアビリティはセリフのような名前のものなどユニークなネーミングが多い。
2周目以降は敵が強くなるという仕様がある。
物語の舞台
舞台はノゼリアという大地。海は存在しない。主要産業と政治体制の異なる3つの国がある。
- グリンブルク王国
大河に面し水運交易で栄える緑豊かな国。地図では緑で表示される。典型的な封建制の国。戦争などの問題に直面すると、諸侯の思惑が一致せずにそれぞれが違った行動をとるという問題点もある。主人公セレノアをはじめとする多くのメインキャラクターの出身国。
- エスフロスト公国
鉄を産出する寒冷地国家。地図では赤で表示される。国民は自由で身分による差別もないが、個人の能力による貧富の差は起こりうる資本主義のような国。一方で富国強兵に力を入れている軍事国家でもあり、軍の総帥が国を治めている。ヒロイン・フレデリカの出身国。
- 聖ハイサンド大教国
塩を産出する砂漠国家。地図では青で表示される。塩のおかげで国民は豊かで平等な暮らしができるが、国民の自由は大きく制限されている社会主義のような国。しかしローゼル族は差別されている。一方で国全体で塩の女神を崇拝する宗教国家でもあり、信仰しない者は迫害を受ける恐れがある。メインキャラの一人・ジーラの出身国。
あらすじ
塩鉄大戦から30年。グリンブルク御三家のひとつ・ウォルホート家の当主セレノアにエスフロスト公女フレデリカが輿入れすることとなった。
一方グリンブルク領内では鉄鉱脈が発見され、三国による共同採掘が行われることとなった。
しかしあることをきっかけにエスフロスト公国総帥グスタドルフがグリンブルクに電撃的に侵攻開始し、王都ホワイトホルムは制圧されてしまう。
セレノアは家臣ベネディクトや親友である王国第二王子ロラン、そしてフレデリカ公女とともに王都へと戻るが…
登場人物
メインキャラクター
主人公と「信念のコイン」を渡された仲間たち
本作の主人公。グリンブルク領ウォルホート家の新しい跡継ぎ。
主人公セレノアを除いた以下の7人が信念の天秤での投票に参加する。
エスフロスト公国の公女でローゼル族。セレノアに嫁ぐ。
強力な炎魔法の使い手。
ウォルホート家の忠臣で知将。ウォルホート家のために時に冷徹な策を提案する。
各種バフを撒くサポーター。
グリンブルク王国の第二王子。
馬の機動力と槍の長射程で遠くも攻撃できる近接キャラ。
ウォルホート家の忠臣で猛将。
挑発するなど盾役として活躍する。
ベネディクトの腹心でウォルホート家の密偵。
身を隠したり2回行動する近接キャラ。
グリンブルク王国親衛隊の隊員でロランに仕える。
鷹に騎乗する弓ユニット。
フレデリカの教育役で、セレノアに嫁ぐフレデリカに従いウォルホートにやってきた。
回復術を専門とするヒーラー。
店員
物語が進むと詰所の店員が戦闘にも参加するようになる。
詰所の商人。戦闘においてはデバフや相手を怒らせる。
詰所の鍛冶師。戦闘においてはトラップやハシゴを作ってサポートする。
詰所の酒場のマスター。戦闘においては馬に乗り前線で戦ったり回復を行う。
詰所のよろず屋の主。かつて畏れられた弓の技は健在。
その他の仲間
エスフロスト出身の元違法塩運び屋。元々は狩人で弓と罠を扱う。
元ハイサンドの研究者で氷魔法を専門とする。
元ハイサンドの密偵だったが主を見限る。踊りで敵を魅了させる。
グリンブルク王家の王女。強力な回復魔法を使用する。
グリンブルクの盗賊トラヴィス一家の親分。攻撃時にアイテムを強奪できる。
グリンブルクの盗賊トラヴィス親分の一人娘。身のこなしと弓で相手を翻弄する。
グリンブルクの槍聖でロランの槍の師匠。
エスフロストの将軍であったがあるルートでノゼリアの争いをこの代で終わらせるため仲間になる。HPを消費した強力な捨て身攻撃が可能。
グリンブルクの武官で書記。戦闘においてはTPを他の仲間に渡すことができる。
歴史から抹消された魔法使いグランダンテの孫で最後の弟子。あらゆる魔法を幅広く使える。
元ハイサンド医法院の薬師だったが生命への考え方の違いで下野。回復アイテムの効果を向上させたりTP回復効果を付与できたりする。
エスフロスト退役兵で「血塗られた盾」と評される戦士。飛行ユニットでありながら盾役。
天候を操ることのできる祈祷師。祈祷で風や雷の攻撃を行ったり天候を変えたりできる。
エスフロストでかつて『不敗の鉄拳』と恐れられた拳闘士の将軍。回避で反撃ができる近接キャラ。
戦争で散り散りになったあるサーカス団の団員。攻撃アイテムを強化したりデコイを作れる。
謎のタル型のからくり。HPが○の倍数・高さが5以上などの条件を満たした敵への広範囲攻撃が可能。
未来を観ることができる少年で、母親を探している。時空間操作により時間を戻したりワープを行うサポーター。
元エスフロストの研究者で、専門は地学。自分の立っているフィールドに合わせたアビリティが使える。
サブキャラクター
エスフロスト公国
エスフロスト本家
エスフロストを統治する総帥。
グスタドルフの親族。フレデリカをローゼル族の妾の子として見下している。
グスタドルフの親族で宰相。フレデリカをローゼル族の妾の子として見下している。
エスフロスト分家の出身。「爆裂丸」を開発し、新鉱山開発の技術指南を担当する。
グリンブルク王国
グリンブルク王家
グリンブルク国王。本編30年前の「塩鉄大戦」の和平を導いた賢王。
グリンブルク第一王子。
グリンブルク王女。
貴族の重鎮「王党派」の中心となる貴族。
グリンブルク御三家
主人公セレノアの父親。
グリンブルク南の穀倉地帯を治める領主。
グリンブルク北の貯水湖周辺を治める領主。王家への忠誠は薄く、「風見鶏」と評される。
その他
ウォルフォート領に住むローゼル族の首長。
聖ハイサンド大教国
七聖人
幕の後ろに隠れ、民衆はおろか国の重要人物にすら姿を見せないハイサンドの統治者。
七聖人の取りまとめ役で、教皇の声を聞くことを許された唯一の存在。
軍事を担当するハイサンドの騎士団長。
医法院の主たる研究者。パーティキャラのコハクと似た時空間操作魔法を扱う。
塩湖の管理官「塩の番人」。裏で塩の不正取引により私腹を肥やしている噂がある。
その他
その他
時にテリオール、時にグスタドルフに雇われる通称「英雄殺し」のならず者の傭兵。
関連タグ
オクトパストラベラー-大人向け物語三部作のうち旅情編となるRPG
バリアスデイライフ-大人向け物語三部作のうち日常編となる日常×RPG
