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ドリムゴード

どりむごーど

中西達郎が月刊コミックブレイド(マッグガーデン)にて2003年1月号から2005年10月号まで連載した漫画作品。同作家の初の連載作品。
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月刊コミックブレイドにて2003年1月号から2005年10月号まで連載されていた漫画作品。

作者は中西達郎。正式名称は「ドリムゴード -Knights in the Dark City-」、略称は「ドリゴ」。単行本は全5巻。


ストーリー

とある大陸の大草原の中心にある奇妙な都市、暗黒シティ。この街にはある噂が存在した。

曰く、全ての秘宝の中心。『黄金の夜(ドリムゴード)』と呼ばれる大秘宝が眠っていると。

幼なじみのカタナ=シラバノと共に、クロラット=ジオ=クロックスは『黄金の夜(ドリムゴード)』を求め秘宝調査機関ナイツへと加盟する。

多くの人々の夢と命が散っていく戦いに身を投じていく中で、はたして彼らは何と出会い、そして何を夢見るのか……


「それでは物語をお楽しみ下さい」


三人の主人公

クロラット=ジオ=クロックス

表の主人公(メイン主人公)。No.250のナイツとして『ドリムゴード』を巡る事件に関わっていく。

黒いコートにぼさぼさの黒髪、ダサいサングラスが特徴の青年。

天才的な頭脳の持ち主で様々な分野の学問に精通している他、推理力や判断力に優れる。一方で身体能力は高くなく、性格も戦闘向きとは言い難い。敗北主義で後向き。しかし時おり冷酷な表情を見せることもあり、その言動には謎が多い。他者を惹きつける独特の人間性の持ち主。

特殊能力として「闇色の目(SASH)」という力を有している。

物語終盤、ストーリーテラーの策略により死亡。


カタナ=シラバノ

裏の主人公(兼ヒロイン)。クロラットと共に『ドリムゴード』を追うパートナー。お互いのことは気に入っているが、ある事情から恋人同士になることはできない。

陽気で人懐っこく、面倒見がよい。メカ好きだが乗り物は苦手。アルコール類に到っては完全にNG。一見すると感情表現豊かに見えるが、かつては心のない人形のような少女だった。

実は暗黒シティの大企業、シラバノグループの次期総帥。そのため幼少の頃から厳しい英才教育を受け、人間性を殺されてきた。

戦闘では主に魔導コンピューターを用いてのサポート役。多次元交信能力という特殊な才能を持つが、作中ではある事情から発揮されない。


グレイナイン

真の主人公。REIDOLLと呼ばれるアンドロイドのような存在で、とある事件を通してクロラットたちと出会うことになる。

天真爛漫で純粋な性格。「グレイナイン」という名前はカタナに貰ったもの。二人と行動を共にするようになってからは、カタナを「マスタ」、クロラットを「先生」と呼び慕っている。

REIDOLLドリムゴードシリーズの9番機で、通称ナイン。三人の中では最も高い身体能力を持っており、よくクロラットを背負って跳んだり跳ねたりしている。しかしそのスペックの大部分は身に着けた包帯によって抑制されているらしい。

『ドリムゴード』の手がかりを記録されているとしてナイツに追われていたところをカタナに助けられた。しかし本人は、ドリムゴードはおろか記憶のほとんどを失っている。


秘宝調査機関ナイツ

ジャッジ=アンダクルスター

ナイツNo.100。暗黒シティ市長。特殊能力として、支配者の右腕と烈火の左腕を持つ。

尊大かつ大胆不敵で傲慢な人物。クロラットとは過去に因縁があり、宿敵とも言える関係。ただし彼自身は、クロラットに対してある種の執着を抱いている。

ホムロ=アンダクルスターJr.という名の息子がいるらしい。


クロバード=ルル=クロデイズ

ナイツNo.001。ナイツキラー、カラスなどと呼ばれる。最初のナイツであること以外、全てが謎に包まれた人物。


ヴィオレッタ=ザ=カーストーン

ナイツNo.249。カタナの数少ない友人の一人で魔法学士。クロラットとはかつて恋人関係だったことがある。別れた経緯によりクロラットを敵視しているようだが……?


シャド=ヘビメイト

ナイツNo.86。必殺の騎士。星のハルバードと呼ばれる武器を扱う。正義の元に悪を殲滅するテロリスト。

以前は市長軍に所属していたが、現在は退役している。ユニックス、ホムロとはその頃の同期で、三銃騎とも呼ばれていた。


レイピア=シラバノ

ナイツNo.242。カタナの姉。シラバノグループ、シルヴァニアブレイン社の社長を務め、本人も魔導コンピュータに対し類稀な資質を持つ。シラバノ千年王国の復興を目指し暗躍していたが、クロラットに敗れた後クロバードによって殺害された。


クインス=レイシード

ナイツNo.44。暗黒シティ三強の一角で、REIソーサーの異名を持つ女性。大食家で大雑把。


カグヤ=バンブトリノ

ナイツNo.46。クインスの友人らしいが、その友情は怪しい。大和撫子な外見とは裏腹にかなり計算高い性格。


その他の登場人物

ホムロ=カガリビ

武装盗賊団「空虎」の首領。かつては市長軍に所属し烈火の騎士とも呼ばれていたが、現在軍とは敵対関係にある。

ユニックス、シャドとは軍時代の同期。ただし仲は最悪。キリア=ミナモトという婚約者がいたが、10年前の事件の折に失っている。


ユニックス=F=オディセウス

市長軍四獣王第二位。機動獣機フェルコーンを駆り、天の騎士とも呼ばれる。

自由を愛する遊び人で、過去三桁もの女性と付き合っていたこともあるらしい。今でこそ陽気な性格だが、かつては最低最悪の騎士と忌み嫌われていた。

没落名家オディセウスの嫡男で、非常に高い戦闘センスを持つ。ナイツNo.130ロストフロイとは兄弟。

後に作者が同人誌で発表したゴードハード事件にまつわる短編では、驚きの真実が明らかとなった。


トモエ=ミナモト

武人名家ミナモトの跡取りで、軍神パーパロウの孫娘。若干15歳にして市長軍四獣王第三位の実力を持つ少女。機動獣機ケルヴェロードを駆る。

女性の四獣王としては史上最年少で、戦果こそ多いが精神面はまだ未熟。同じく四獣王の一人、ファンエン=コーガルとは犬猿の仲。

性格は真面目で優しい。クロラットに対して密かに好意を抱いている。


キィ=ヒストウォーリー

物語のストーリーテラー。獣のような耳に光る羽を持つ少女。

常に本を持ち、作中の人物のみならず読者に対しても語りかける。まるで物語の進行を管理しているかのような言動を取るが、その正体は……


エト=アイル

クロラットが住んでいるアパートの隣人。クロラットの憧れの女性。才色兼備の麗人だが、その振る舞いには謎が多い。


舞台

暗黒シティ

大平原の中心にある閉鎖都市。全ての秘宝の中心にあると言われる『黄金の夜(ドリムゴード)』を求めて集まった人々により造られた街。

東地区・西地区・南地区・北地区・中央地区の5つの区画から成り立っている。高層建築や古代遺跡が入り混じった複雑な街並みが特徴。また、住民も様々な個性を持つ。

周囲を「3つの壁」と呼ばれる多重結界で覆われているため、基本的に外界との出入りは不可能。ほぼ唯一の交通手段として、巨大機動鉄道「クローディア号」による壁の突破がある。ただしクローディア号の運行は年二回のみで、10月に暗黒シティへ入り4月に出て行く。

治安・環境共に悪く、貧富の差が激しい。それでもこの街に人が集まるのは、ドリムゴードがあると信じられている故と言える。


外界(ジ・ワード)

暗黒シティの外にある世界。作品中ではその存在が語られるのみ。

(同作者の『クラウン』とは世界観を共有しているようで、単行本の用語集で多少触れられている)


組織

秘宝調査機関「ナイツ」

『ドリムゴード』を発見するために市長が発足した組織。定員は250名で、「秘宝の鍵」と呼ばれるアイテムを所持していることが条件。

功績に応じてNP(ナイツポイント・夜の聖数)が振り分けられ、ランクが上がれば様々な特権を得ることが出来る。ただし「端末」に表示された指示には、どんな内容であっても従わなければならない。違反すると次々にランクが下がり、最終的にはナイツ失格となる。

TTHというナイツにのみ視聴することの出来るテレビ放送が突然現れることもある。物語後半ではナイツ同士で殺し合い、最後の勝者が『ドリムゴード』を手にすることが出来るという放送が流され、多くの英雄たちが命を落とすこととなった。

言うまでもなくこの組織自体が、ある計画のために造られた生贄のようなものである。


市長軍

暗黒シティ中央府直轄の軍隊。暗黒シティの治安の維持を一手に引き受けている。

もともとは各地区に散らばっていた自警団を数代前の市長が買い上げたもので、現在でも組織ごとに縄張り意識が強く派閥争いや足の引っ張り合いなどが絶えない。

最高責任者は軍神・パーパロウ=ミナモト。四獣王は正式名称を「ゴードソーズ独立機動遊撃将雷騎四獣王」という。


武装盗賊団「空虎」

ホムロが首領を務める犯罪組織。虎の文字を掲げた機動戦艦を所有し、主に金品の強奪を行っている。ナイツ設立宣言と同時に旗揚げされ、作中では『ドリムゴード』を狙いたびたび登場。市長軍とは絶賛抗争中にある。

ホムロとは別に、真の首領なる存在がいるらしい。


その他

  • 最終回が雑誌掲載のものと単行本収録のものとで異なっている。連載時の最終回はSIDE:B「終章は春風と共に」。クロラットが死亡したまま一年後の春を迎え、グレイナインはクロラットを演じ続けたまま独り暗黒シティを旅立つ。カタナは視力を失い、全てを諦めたようにシラバノグループの総帥に就任。父親の知れぬ子供を出産し、一年半後にシラバノグループを解体し行方不明となる…という鬱エンド。単行本に収録されている最終回はSIDE:A「終章は君と共に」。最終回の少し手前からストーリーが分岐し、こちらはクロラットが復活しグレイナインは彼と共に旅立ち、カタナは暗黒シティに留まるも再会を約束して終わるというハッピーエンドとなった。
  • この他にも作者のホームページにて、SIDE:Cと銘打たれた物語が公開されている。こちらはストーリー序盤から分岐が発生しており、グレイナインが登場しないなど大きく内容が異なる。しかし『ドリムゴード』の正体が判明するなど、本編では分からなかった謎が明らかになる部分もある。
  • 2019年3月6日、上記作者ホームページにて最終話SIDE:Bが掲載された。
  • 同作者の作品「クラウン」とは世界観を共有しているようで、本編後のクロラットとグレイナインらしき人物がクラウンの舞台となる新世界大陸に訪れている様子が描かれている。
  • 直接の繋がりがないはずの作品にもクロラットっぽい人物はたびたび登場している。そこまでにしておけよ黒メガネ。

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