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「なんてこった…残ったのは運任せの男お嬢ちゃんだけだったか…」

「俺様はドン・アルマゲを受け入れた。消えかかった命を取り戻し、伝説になるため」


CV:南圭介/スーツアクター:清家利一


データ

役職/ショーグン

出身/宇宙

身長/198cm

体重/160kg

装備/ホウオウダークサイズ

分類/宇宙思念体(キュウレンジャー憑依状態)


概要

公式の名称は『ドン・アルマゲ(鳳ツルギ)』


キュウレンジャーとの最終決戦に敗れたドン・クエルボ/クエルボから抜け出したドン・アルマゲが、間髪入れず鳳ツルギへ憑依して身体の主導権を乗っ取り、変貌した姿。

その外見はドン・クエルボへと変貌する以前の姿へボロボロになったツルギのコートを着せた物であり、頭部や胸・翼はホウオウソルジャーのマスクを思わせる黒と赤の模様で彩られている。


武器はダークサイズが変化した炎の模様を持つ深紅の大鎌『ホウオウダークサイズ』で、刃部分からエネルギー刃を飛ばす攻撃が可能。

単体の戦闘力もさる事ながら、それ以上にジャークマターの頂点・ショーグンである故に自らの命令一つで膨大な戦力全てを動かせるのが厄介。加えてアルマゲが元から有していた“膨大なエネルギー(プラネジューム)を自在に操る能力”を後述するホウオウキュータマの機能と組み合わせる事で、膨大なプラネジュームを元手にジャークマターの量産戦力を無数に生産する能力も行使。

それらを用いて張った凄まじい規模の防衛網を乗り越え、万全な状態でドン・ツルギの元に辿り着くのは困難を極める。


333年前からアルマゲはこの状態になる事を目論んでおり、その為に憑代として飼い繋いだクエルボをジャークマターの支配権を実質明け渡してでも手元に置き続け、彼を囮としてツルギに憑りつくチャンスを窺っていた。そして遂に待ち焦がれたこの姿へ変貌した物の、身体の主導権はアルマゲにある一方で外見や声はツルギ寄りとなっている(残ったキュウレンジャーを心理的に威圧する目的だろうか)。

しかしこの姿の本領は、長らくツルギと繋がった状態にあるホウオウキュータマの機能、“常に大量のプラネジュームを引き寄せて集める能力”を使える事にある(※能力の考察についてはこちらを参照)。この状態で更に膨大なプラネジュームを摂取、アルマゲ本来の肉体を蘇らせると同時にホウオウキュータマの機能を“生命体をプラネジュームに変換して取り込む能力”へと改造するのが真の目的で、全宇宙の命を自身の体内に取り込み永遠に苦しめさせると言うアルマゲの最終目的を果たす礎とする為だった。


全体的に見て、アルマゲの全形態の中で最も厄介な能力を有した姿であり、このまま順当に進化すればジャークマターすら上回る脅威と化していた可能性が高かった。


活躍

Space.24、41~45

概要にある通り、アルマゲはこの姿になる事を望みツルギへ憑依する機会を永らく窺い続けていた。しかし物語を振り返ると、ツルギに憑りついた後身体の主導権を乗っ取るのを確実にする布石もあらかじめ打っていた模様。


かつて333年前にアルマゲを瀕死状態にまで追い込んだツルギだったが、その過程で自分に力を貸してくれた仲間達が次々に命を落とした事を後悔、その記憶を心の傷として抱え込んでいた(※初期のツルギが傲慢な振る舞いを演じてまで、現代のキュウレンジャーを戦いから遠ざけようとしたのは、この心の傷により彼等が過去の仲間と同じになるのを恐れたからである)。

そしてツルギが目覚めて間もなく、アルマゲはフクショーグン達にツルギの抹殺命令を下して差し向けさせるが、その一番手であるテッチュウがSpace.24でギャブラーを用いた作戦でツルギを追い込んだ際にホログラムを介して出現。テッチュウ達の攻撃を中断させてまでツルギが不死身の力を失った事を愚弄・挑発した。

この行動の真意はどうやら、かつての戦いでツルギが癒えない心の傷を抱えたのを確認する為の物だったらしく、その反応を見たアルマゲは当時の自身が憑りついていたクエルボと同じく、ツルギにも心へ付け込む隙が出来た事を確信した模様。


そしてしばらく後のSpace.41、アルマゲの潜伏しているミナミジュウジ座系惑星・サザンクロスにキュウレンジャーが直接攻め込んでくる事態が発生。アルマゲ自身も分身にドン・アスランを操らせる形で迎撃する。

しかしその攻防戦の中、ドン・アスランと対峙したツルギは身体に不調をきたして動揺(ホウオウキュータマの能力が長らく阻害されていた為、体内に蓄積されて消費されるだけだったプラネジュームが底を突き始めた)。これをドン・アスラン(に憑いた分身)を介してアルマゲは知ったらしく、この状況を以前から把握していたツルギの心の隙を広げる機会と判断。

サザンクロス内での激しい攻防戦の裏でメカマーダッコを伝言役としてツルギが自身の元へ来る様仕向け(Space.42)、そこで自身の憑代にしてツルギの親友だったクエルボをドン・クエルボに変貌させる(※)。これで親友がアルマゲに協力している事をツルギに明かし、その動揺を大きくする心理工作を仕掛けた(Space.43)。

※元々、クエルボは強い自己嫌悪を持ち、それを周りに投影する形で自分自身をバカにする心理構造を持つ。アルマゲはそれを利用してクエルボを憑りついた時からコントロールしており、今回もそれを用いてツルギを精神攻撃するべくクエルボを担ぎ出した模様。

だが直後にアルマゲはわざとツルギを見逃しており、その結果ツルギの戻ったキュウレンジャーはプラネジューム爆弾の爆発ごとサザンクロスをブラックホールに飲み込ませる事に成功。この出来事を切っ掛けに組織としてのジャークマターも崩壊してしまう。


しかしアルマゲの仕掛けた心理工作へツルギは完全に嵌ってしまい、自分の命が尽き掛けている現状も相まって精神面での揺らぎが大きくなっていた。

そして程無く、Space.44でクエルボ/ドン・クエルボが他のキュウレンジャーに正体を明かした事、続くSpace.45でそれを止めようとして単独で挑むも返り討ちにあった事等で揺らぎは更に大きくなってしまう。ツルギはそれを態度で何とか隠し、仲間達と共にクエルボとの最終決戦に臨むのだが…。


Space.46

激しい攻防の末全てを失い、元の姿に戻ったクエルボがツルギに斬り捨てられた事で決戦は終結した。だがそこを突いて、直前にクエルボを切り捨て離れていたアルマゲは満を持してツルギへと憑依する。

するとツルギは仲間のキュウレンジャーに「俺様ごとドン・アルマゲを葬れ!」と嘆願、余命の短い自分が宇宙に住まう者達の『夢』を守るにはこれしか方法が無いと告げる。


だがいくら美化した所で、この時のツルギは『どうせ自分は成す術無く死ぬんだ』と言う絶望で心が満たされており、それが雰囲気に透けて感じ取れる状態だった(親友だったクエルボに自ら止めを刺したのは、死を選ぶ前に未練を清算する為でもあったのだろう)。

そしてこうしたツルギの精神状態こそ、他者の絶望=負の感情より生まれそれを糧とする思念体であるアルマゲが好む環境だった。以前サザンクロスでツルギを見逃したのも、その時仕掛けた心理工作を切っ掛けにツルギが自ら絶望に沈んでいくのを見越した物だったのだ。


こうして、自身が最大限の力を発揮しツルギが反抗出来ない状況を作り出したアルマゲは、自身ごとツルギの命を奪う事を躊躇うキュウレンジャーを尻目にツルギの身体を完全掌握。永らく待ち望んでいた“プラネジュームを引き寄せる能力”を獲得、それを行使してチキュウのプラネジュームを掻き集め強力なビームを放射、キュウレンジャーを一掃しようとする。

しかし咄嗟に、ショウ司令がビームを全て受け切って倒れたのでキュウレンジャー全員を始末し損ねる。だが次の瞬間、その場に倒れ伏したショウ司令を今作った“プラネジュームに変換して取り込む能力”のテストとして取り込んでしまう。

その様へ激昂する残りのキュウレンジャーを他所に、自身が得た能力を一通り試したアルマゲ=ドン・ツルギは「さあ、伝説が始まる!」と告げその場から飛び去った。


Space.47

チキュウのとある場所へ移動、膨大な量のプラネジュームを99時間掛けて取り込む事でかつて失った肉体を再生、不死身になり“プラネジュームに変換して取り込む能力”を更に強化しようとする。


これに対し、ツルギとショウ司令を失いながらもラッキーを中心に団結したキュウレンジャー10人はアルマゲがプラネジュームを摂取している場所へ乗り込もうとする。しかしアルマゲもジャークマターの全戦力を投入、これまでにない規模のインダベーツヨインダベー牛型汎用破壊兵器ゼロ号モライマーズロボモアイダーの大軍隊をキュウレンジャーに差し向ける。

当然強くとも数える数しかいないキュウレンジャーはこの物量を征し切れず、アルマゲの元に辿り着くまでに次々と脱落、消耗し切って戦闘不能になって行った。


やがてラッキー/シシレッドオリオンハミィ/カメレオングリーンがドン・ツルギの元へ辛くも辿り着くが、既にアルマゲはプラネジュームを摂取し終えて完全な肉体を取り戻していた為2人を圧倒。ハミリオンインパクトで胸に傷を付けられた物の、眼からの光線でハミィを戦闘不能に追い込む。更にはハミィや別の場所で戦闘不能になっていた他のキュウレンジャーをプラネジュームとして体内に吸収(※描写されていないが、この時にジャークマターの大軍隊も用済みとして吸収された模様)、その勢いでホウオウダークサイズから放ったエネルギー刃でサイコーキュータマを破壊して使用不能にし、変身解除へ追い込む。

そして1人になったラッキーに「これでお前に万に一つの勝ち目も無い。奇跡は起きなかったようだな」と勝ち誇った後止めを刺そうとホウオウダークサイズを振り下ろすが、それを掻い潜ったラッキーはドン・ツルギの懐に潜り込み胸にあるハミィが付けた傷にシシキュータマを埋め込む。すると直後、ドン・ツルギの身体に異変が起きその動きが止まってしまう。


実はドン・ツルギがショウ司令をプラネジュームとして取り込んだ際、今のアルマゲ自身と同じ様に宇宙のエネルギーであるキューエナジーを取り込めるチェンジキュータマだけはプラネジュームに変換出来ずそのまま取り込んでいた。

それに気付いたラッキーは仲間達をわざと倒させる事でアルマゲへと取り込ませてその体内にいたツルギやショウ司令と合流させ、その仲間達11人が持つ物とドン・ツルギの体表に埋め込んだ自分の物を合わせたチェンジキュータマ12個を介してアルマゲ体内のプラネジュームを反転、そのパワーを流し込んでツルギ達をアルマゲから分離させる作戦を思い付き実行していた。ドン・ツルギの元へ赴く際、ラッキーが告げた「必ずツルギの元で会おう」と言う宣言はこの事を示しており、キュウレンジャー全員でツルギを助け出した上で『生きて勝つ』と言う誓いの言葉であった。

そして仕上げとばかりに、内部からの11人の攻撃とラッキーのキューソードの一撃を同時に喰らった事でツルギを他のキュウレンジャー諸共吐き出してしまい、その余波で生じたキューエナジーでサイコーキュータマが修復される。しかもツルギの身体を介してプラネジュームを摂取した為、不死身の身体を取り戻したツルギは復調していた。


これでツルギと分離してしまったアルマゲは、素体の姿となってキュウレンジャーと対峙。だが完全復活した際に造り出した“宇宙にある命をプラネジュームに変えて取り込む能力”は失ってなかったので、今度は全宇宙の命をプラネジュームに変換して取り込み最終形態に変貌。12人全員揃ったキュウレンジャーとの最終決戦に突入する。


Space.Final

しかしアルマゲが造り出した“宇宙にある命をプラネジュームに変えて取り込む能力”は、能力の核であるホウオウキュータマをツルギごと失ったせいで不安定になっており、過剰に使えば能力自体が劣化・消失しかねない状態だった。

また取り込んでいたツルギはキュウレンジャーの“捨て身の『生きて勝つ』作戦”で助け出された結果、不死身の力に加え生きる希望も取り戻しており、心に付け込む隙が無くなっていた。この結果キュウレンジャーは精神面に死角が無くなり、アルマゲが自らの体内に取り込んだ全宇宙の命を用いた精神攻撃が効かないばかりか逆用されて自身が弱体化、相手は強化されると言う事態を招いてしまう。

何よりも、これまで自身を守って来たジャークマターの全戦力を“プラネジュームに変えて取り込む能力”を完成させた時点で用済みと判断、(能力のテスト感覚で)自身に吸収して始末した事で能力を失ったら自身一人が孤立するリスクまで抱えてしまっていた(※最終形態が量産戦力の無尽蔵生産を使わなかった事から、ツルギを引き剥がされ能力が不安定化してしまったのは非常に大きい痛手だった)。


ドン・ツルギになる(ホウオウキュータマの能力を手に入れる)事を永らく望んでいたアルマゲは、その為ならばたとえジャークマターですら捨てる事も厭わなかった。

しかし結局、自らの姿勢に忠実過ぎた所を絶対に物事を諦めなかったキュウレンジャーに突かれた事で、ドン・ツルギになった時の行動が全て裏目に出てしまい全宇宙の支配者の座から瞬く間に転げ落ちると言う、余りに皮肉な結末を迎えてしまった。

そして全てを失ったアルマゲは、キュウレンジャーに『絶対に諦めない信念』を持ち込んだラッキーへ憑依する事で逃げ延びる嫌がらせも兼ねた悪足掻きを行うが、逆に『絶対に諦めない信念』で磨き上げられたラッキーの真骨頂を見せ付けられて失敗。そのまま完全に滅び去る事となる。


余談

スーツは初期形態のアルマゲからアーマーを外してコートを着せ、頭部・胸・翼・武器をリペイントした物。アルマゲのスーツは元々、ローブを纏った姿にする為各パーツを取り外せる構造になっており、それを活かした改造と言える。

アルマゲの全形態をデザインしたK-SuKe氏は、この形態のデザインを『インパクト勝負でその場を乗り切った』物だと振り返っている。


ツルギの心の隙を見抜いて心理工作を仕掛け、クエルボをまんまと出し抜き切り捨てた上でドン・ツルギとなったアルマゲだが、ツルギの心を揺さぶった以降はクエルボを敢えて泳がせツルギ(を擁するキュウレンジャー)と潰し合わせる(Space.43~46)方策を取った。

どうやらクエルボの計画も次策(※)として見ていたらしく、破壊された宇宙を自身の新たな身体として再構成、同時に宇宙中の命を取り込もうとも考えていた様子。

宇宙破壊によって宇宙中の命の精神状態がどうなるか分からないので、ツルギに憑依してホウオウキュータマの力を悪用する方法と比べ実行時のリスクが大きいと思われる。

しかし、その一方でキュウレンジャーへの警戒度が下がっていたのは否めず、ドン・ツルギになった以降キュウレンジャーを抹殺では無く戦闘不能に留めて自らの体内に取り込む事に拘った結果、ラッキーに奇策を思い付かせるチャンスと実行の猶予を与えてしまっている。


関連項目

宇宙戦隊キュウレンジャー

宇宙幕府ジャークマター ドン・アルマゲ 鳳ツルギ


バスコ・タ・ジョロキア:6年前の戦隊悪役(第3勢力)で、「何かを得るためには何かを捨てなきゃ」をモットーにも利用し尽くして捨てて来た邪悪(ラプター同じが演じる戦隊メンバー曰く「分かりやすい悪党」)。しかし最後までモットーに忠実過ぎた結果、それが裏目に出る形で戦死。モットー自体も戦隊側の行動で否定された結果、実質全ての面で戦隊に敗北する事となった。後にVSスペース・スクワッドで復活し、キュウレンジャーとも対決している(スーパー戦隊ヴィランズ)。


球磨川禊:1京のスキル(能力)を持つ人物から貸し出された“事象を起こる前の状態に戻すスキル(手の平孵し)”を、“物事を『なかったこと』にするスキル(大嘘つき)”に改造した。後に核のスキルを返却して使用不能になるも、頭の中に残っていた『パーツ』を寄せ集めた“劣化版(劣化大嘘つき)”を作って(でっちあげて)いる。ただし、こちらは物語終盤で核のスキルを“スキルを使わないスキル(実力勝負)”と一緒に譲渡され、最終的に“なかったことも『なかったこと』に出来るスキル(安心大嘘憑き)”を完成・獲得した。

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