基礎データ
全国図鑑 | No.0436 |
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シンオウ図鑑 | No.088 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.250 |
ガラル図鑑 | No.118 |
カンムリ雪原図鑑 | No.087 |
ヒスイ図鑑 | No.180 |
パルデア図鑑 | No.153 |
キタカミ図鑑 | No.154 |
ローマ字表記 | Dohmirror |
ぶんるい | せいどうポケモン |
タイプ | はがね / エスパー |
たかさ | 0.5m |
おもさ | 60.5kg |
せいべつ | 不明 |
特性 1 | ふゆう :じめんタイプの技を受けなくなる |
特性2 | たいねつ:ほのおタイプの技と、やけどで受けるダメージが半分になる。 |
隠れ特性 | ヘヴィメタル:自身の体重が2倍になる |
おとしもの | ドーミラーのかけら |
タマゴグループ | こうぶつ |
各言語での名称
ドイツ語 | Bronzel |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Bronzor |
フランス語 | Archéomire |
韓国語 | 동미러 |
中国語 | 銅鏡怪 |
進化
ドーミラー → ドータクン(レベル33)
概要
第4世代『ダイヤモンド・パール』から登場したその名の通り銅鏡の姿をしているポケモン。
名前の由来はドー(銅)+ミラー(Mirror=鏡)と思われる。
口のように見える部分は円状の模様である。鋼タイプのためか、サイズの割りに体重が60kgもある。
古代の遺跡に生息、また、遺跡から発掘される事もあり、彼ら(?)とそっくりな道具(恐らく銅鏡)が発見されたが、未だに詳しいことはわかっていない。
後ろ側には1円玉硬貨で見たようなあの模様が付いており、この模様に古代の人々は神秘の力が宿ると考えており、古代の墓場にも描かれていたとされる。
イギリスモデルのガラル地方にも生息しているが、背中の模様はガラルの文化には無い物らしい。そりゃ銅鏡モチーフだしねえ…。恐らく現実の中国に相当する地方や第一世代から第4世代の日本をモデルとした地方の文化のものなのだろう。
また、昔のドーミラーは鏡のようにピカピカと反射していたと考える説もある。その内リージョンフォームで登場するかもしれない。真実を映し出す能力を持っているとも噂されるが、磨かれる事を嫌がる。(ただし、サトシの物語が終わった後のポケモンアニメでは、自身や自分のトレーナーに何らかの特別な事情・理由がある場合、大人しく磨かれてその能力を使わせる事もある事が示されている。)
ちなみに、ドーミラーをレントゲンで撮影しても内部には何も見つからなかったという。生き物らしい器官が全くない付喪神タイプのポケモンという事なのであろうか。
一応生き物ではあるのか悪夢は見るようで、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』でダークライのダークホールで眠った個体が登場し、悪夢のイメージがアラモスタウンに飛来したパルキアの影響で実体化。『ドー…ドー…ドー…』という抑揚のない鳴き声を上げて周りを浮遊するというどんな悪夢を見ているのかよくわからない光景が見られる。他のポケモン達は何かから逃げているという事がわかりやすい演出を取られていたのだが、何分このドーミラーの動き方がシュールだったのがカオスさと不気味さを加速させている。
一見すると何を考えているかよくわからない顔をしているが、糸目になったり、目を発光させる事で感情を表現する。
見た目が雪の結晶っぽくもあるせいか、地下大洞窟の『氷柱の空洞』に大量に出現する(おそらくはフリージオが実装されていないため)。
なお、本家ではそこまで素早くはないが、カードゲームでは「スピードひこう」なる技を頻繁に割り当てられる傾向にある。
ゲームでの特徴
DPt・BDSP
- 『DP』では206ばんどうろ、まよいのどうくつ、テンガン山、戻りの洞窟に出現するが、『プラチナ』では206ばんどうろではなく211ばんどうろに出現する。『BDSP』では地下大洞窟にも出現。
- 初登場作品にもかかわらず、一部を除いて霊的な場所や遺跡での出現例は実はそこまで多くはなかったのだが…?
- ストーリーにおいては、ギンガ団の手持ちとして立ちふさがる他、ミオシティのジムリーダー・トウガンの手持ちとしても登場。
- なお、このドーミラーというポケモンじたいがリメイク前後と共にプレイヤーにトラウマを植えつける事となる(詳細は後述の「性能」にて)。
HGSS
- ジョウト地方のサファリゾーンで、いわばエリアに森7個、岩場18個を置いて30日経過すると出現する。が、殿堂入り後、木曜日にポケギアのラジオで「シンオウサウンド」を流すと洞窟から出現するようになる。
ブラック・ホワイト・BW2
XY
- ドータクンがフレンドサファリ(はがね)に出現するのみである。
ORAS
- おくりび山でシンボルエンカウントする。
サンムーン・ウルトラサンムーン
- 過去作から連れてくる必要がある。
ソード・シールド
LEGENDSアルセウス
- 天冠の山麓、純白の凍土、大大大発生では紅蓮の湿地にも出現する。天冠の山麓(のちのテンガン山)には遺跡が点在しており、現在のシンオウ地方の206ばんどうろや、まよいのどうくつなどの一見、遺跡とは関係なさそうなテンガン山周辺にドーミラーたちが現代でも出現するのも納得がいく。
- また、天冠の山麓ではイチョウ商会のエシモに話しかけると発生する山中ベースを設営するのに必要なサブイベントにおいて、ドーミラーと関わる事となる。
スカーレット・バイオレット
- 南2~5番・西1番・東2番エリアやロースト砂漠にある遺跡に出現する。『スカーレット』版ではカルボウからグレンアルマに進化できる道具「イワイノヨロイ」入手におとしもの「ドーミラーのかけら」が必要になる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
57 | 24 | 86 | 24 | 86 | 23 | 300 |
- 登場当時弱点がほのお・じめんの2つしかなかったが、特性でどちらかを打ち消せる。「ふゆう」であればじめん無効、「たいねつ」であれば実質ほのお1倍になる。ただし強過ぎたのか第6世代以降ゴーストとあくが弱点に加わった。
ダイヤモンド・パール
- シナリオ中ではみんなのトラウマの1つ。上述の通り弱点が実質1つしかなく、加えて当時のNPCは全て「ふゆう」を使っていたことから弱点はほのおしかない。ここまではいい。
- 当のほのお技をタイプ一致で使えるほのおタイプがシンオウ地方に極端に少ない(ヒコザル系統+ポニータとギャロップのみ系5匹のみ)ため、タイプ一致で弱点を突きづらいのだ。
- 更に技も技で当時命中率70で確定2ターンねむりという鬼性能を誇った「さいみんじゅつ」、更にこれまた当時確定2ターンこんらんという「あやしいひかり」まで覚えている。一発で倒しきれないことが多いためこれらの技を貰いやすく、こちらのペースが簡単に乱される。
- こんな凶悪な性能のせいで「ドーミラーがウザい」「こいつが出てきただけで恐怖」など頭を悩ませたプレイヤーが後を絶たなかった。
BDSP
- その反面、ストーリーでは意外な強敵として立ち憚る。というのも、ジムリーダートウガンが先発に使用してくる個体は、自分が進化前であることを開き直っているかの如く「あやしいひかり」、「すなあらし」、「トリックルーム」と明らかにサポートに特化した技を使って仲間の支援に専念するから。
- 特にトリックルームは後続のポケモンがどちらも鈍足高火力アタッカー故に相性が良く、すなあらしに至ってはエースの特防にバフを掛けるオマケ付き。上記の通りリメイク前でみんなのトラウマと恐れられたドーミラーだったが、リメイクでもまたプレイヤーに牙を向けてきたのであった。
- 後に四天王もエースである進化系で同様の事をしてくるのだが、彼らの種族自体アタッカーよりもサポートを得意とする種族故に実質下位互換になっている。また、同じパーティにエスパータイプのこのポケモンにもトリックルームを覚えているものの、今度は味方の足を引っ張る為こちらも同様に下位互換……どうしてここまで差が出来た。
使用トレーナー
ゲーム版
- トウガン:ジムリーダー(シンオウ)
- マーズ:ギンガ団幹部
- ジュピター:ギンガ団幹部
- サターン:ギンガ団幹部
- ヒナツ:キャプテン(ヒスイ)
アニメ版
- トウガン (DP)
- サターン (DP)
- マーズ (DP)
- クルト (幻影の覇者)
- テペン (LR28話)
漫画版
- マーズ(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
- 2018年末に実装。2019年5月には色違いも実装されている。普段あまり出現しないレアポケモンであり、イベントやリワードがないと遭遇は難しい部類。2020年11月に開催されたPvPの新レギュレーション「リトルカップ」(進化出来る未進化ポケモンかつCP500以下)では最強クラスのポケモンとして一躍脚光を浴びた。
- タイプに恵まれている他耐久力が高く、不一致有利技くらいではドーミラーを落としきれない。ドーミラー→ドーミラーに有利なポケモン→ドーミラーメタに有利なポケモン→大体のポケモンを倒せるドーミラー……といった形でドーミラーただ一匹を中心として環境を構成するレベルになっており、勝ち上がるにはドーミラーを意識せざるを得ない。
- ドーミラー同士の文字通りのミラーマッチもよく起こり、交代しない場合効果いまひとつの技でチマチマ削り合う戦いが繰り広げられる。
ポケモン不思議のダンジョン
- 探検隊シリーズでは「ふゆう」と「たいねつ」を同時に持っているせいで弱点が無く、更に硬い。倒すのに手間取っているうちに豊富な補助技で足止めされ、他の強敵との連係プレイで永眠した探検隊は数知れず。ここでもトラウマメーカーとは……
- 一方で超ポケダンにおいては特性が片方だけになった他、(隣接していればどちらなのかを特定可能)ゴースト、あくタイプの技も弱点となったことで弱点が3つになった上「ふういん」が大幅に弱体化されたことで極々普通の敵に落ち着いている。
ポケモンレンジャー
- 『ポケモンレンジャーバトナージ』ではカバルドン神殿の壁に張り付いており、主人公が近付くと壁から剥がれて近付いてくる。
- 続編の『光の軌跡』ではアサヒの遺跡に出現し、彼らがいる部屋ではドーミラーにそっくりな鏡を操作してビームを反射させて扉を開く仕掛けがある。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- ギンガ団のドーミラー
- DP60話から登場。サターンの方はズイの遺跡では明かり代わりに「フラッシュ」を使ったり。遺跡の奥で謎のキューブを手に入れた時に現れたアンノーンに「あやしいひかり」を使って混乱させた。
- マーズの方はDP97話カンナギ遺跡でのロケット団から「しらたま」を奪おうとした時に登場するがピカチュウやシロナのガブリアス達にあっさり倒される。
- トウガンのドーミラー
- トウガンのポケモンでジム戦で登場。「あまごい」と特性の「たいねつ」による耐久でヒコザルを追い詰めようとするが、「ジャイロボール」と「かえんぐるま」のぶつかり合いで相性の差もあり倒される。
- 劇場版
- 先述の通り、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』、『幻影の覇者』で登場。後者ではクルトのポケモンとして登場し、フラッシュで地下通路を照らしたりサトシ達とゾロアをサポートした。
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- テペンのドーミラー
- 28話で登場。テペンがロイをタマゲタケとすり替えて盗んだいにしえのモンスターボールを持った同じ手持ちのランプラーと共に逃走。
- リコのニャオハと対峙した際には、ボールが入った袋を持ったランプラーを「このは」から守る形で盾になっていたが、リコのミブリムが操るスコップには気づかず、一度はボールを取り返されてしまっている。
- テペンや他のテペンの手持ち達との連携は高く、リコとロイを苦しめたが、駆けつけたキャプテンピカチュウによって一網打尽にされた。
- その後、ダイアナに磨かれ、「テペンは本当は昔の様な冒険者に戻りたいのではないか」という真実を映し出して彼を改心させた。
- シールド版における図鑑説明だと「磨けば 光り 真実を 映しだすとも いわれるが ドーミラーは とても 嫌がる。」との記述があるが、大人しくダイアナに磨かれてテペンの真実を映し出した事から、元々は昔テペンが冒険者だった時に出会ったというドーミラーも内心昔のテペンが戻って欲しかったのかもしれない。
- 39話
- テツロンタウンにいるポケモンで登場。
余談
- 登場は第四世代だが、「ダイヤモンド・パール」が発売するおよそ2週間前、以前手鏡で女学生のパンツを盗み見して捕まった某経済学者U氏が再逮捕されるニュースがあった。その影響でしばらく「ミラーマン」呼ばわりされる風評被害を受けたポケモンでもある。元々そのミラーマンは鏡を通り抜けて変身するヒーローの事なのだが…。
- 2023年に実際に使えるミラー「ダイカットミラー ドーミラー」が発売された。
関連イラスト
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