詩「ナゾベーム」
クリスティアン・モルゲンシュテルンが詠った詩。
その内容は鼻で歩行する奇妙な生物「ナゾベーム」を詠ったもので、これが後の奇書「シュテンプケ氏の鼻行類」原型である。
このナゾベームは当然「鼻行類」にも登場し、その生態も詳しく記述されている。
ちなみに「詩:ナゾベーム」は「鼻行類」のナゾベームの項に「クリスティアン・モルゲンシュテルンが鼻行類を目の当たりにして詠んだ詩」としてしっかりと引用されている。
鼻行類に関するトリビア
『鼻行類』刊行後 読者から著者のゲロルフ・シュタイナー(ハラルト・シュテンプケ)宛に来た
「ラテン語の記述間違い杉 RHINOGRADENTIA じゃなくてRhinogradIentiaでそ」
という投書に、
「生物学業界では、「発見者のラテン語表記は墨守」ということになっており、「発見者は大体ラテン語が不自由」である関係で、生物学上の表記はなんちゃってラテン語でないといけない」という旨をとうとうと語り、この語(ナゾベーム)が「ギリシャ語とラテン語のちゃんぽんである」という点を指摘して
「正しくはRhinobemかNazogradeになるはず」
と言い、「そういう『なんちゃってラテン表記』まだあるよ」
と返したところ、次は来なかったという。
「文句はモルゲンシュテルンに言ってくれ」と言わなかったあたりに、ドイツ人らしからぬユーモアが感じられる。