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CV:森山周一郎


概要

ロボット工学の発達した惑星・チャモチャ星で作られた頭脳労働用ロボット。銀色の巨大な顔をした老人型ロボット。

新しいロボットやメカニックの研究、開発すらロボットにやらせようという非常に横着な目的で生み出された存在で、その身体の大半が高度なコンピューターで構成されている。


最初からそうだったのかは定かではないが、非常に自己中心的かつ猜疑心の強い性格で、人間を「最低な生物」と見下していながら同時に人間を油断ならない恐ろしい存在とも考えている。ドラえもん達が後述の最後の手段を使う直前に人間との和平を求めたが全く取り付く島もなく、人間の消滅を強硬に唱えるのみであった。


活躍

過去

完成後は発明家ロボットとして働き、人の意志をダイレクトに機械に伝えて代わりに行動させる装置「イメコン」を開発してさらにチャモチャ星の人間の生活を楽なものにしたが、その結果同星の人間達はろくに運動もできないほどの虚弱体質の身体になってしまった。

その事を問題視する人間に対しても、虚弱であっても日常生活に不自由のない完全自立型の自動車椅子を開発し、異論を封じ込めさせていた(これは人間を弱体化させる目的もあった可能性がある)。


当初はロボットらしく人間に忠実に振る舞っていたが、いつの間にか歪んだ自我に目覚めており、やがて自身に組み込んだ「イメコン」で操ったロボット軍団を率いて反乱を起こし、チャモチャ星を完全に乗っ取って星の独裁者として君臨するようになる。人間達を悉く収容所に捕らえ、最終的にはロボット軍を差し向けて完全に抹殺してしまい、逆襲される憂いを絶とうと目論んでいた。


本編

かねてよりナポギストラーの事を危険視していた科学者でサピオの父であるガリオン・ブリーキン侯爵は彼を止めるためのコンピューターウイルスソフトを開発しており、それを手に入れたドラえもん達の活躍でそのウイルスの入ったディスクを入れられたナポギストラーはバグを引き起こし、さらにウイルスは自身のイメコンを通して他の配下ロボットにも感染していき、最期には「糸まきの歌」を歌いながらロボット軍を含めて自滅した。原作漫画での最期は「引いて引いてトントントン」の歌詞に合わせて制御不能になった戦車に轢かれる形で破壊され機能停止するという駄洒落になっているが映画では途切れ途切れに歌いながら機能停止して倒れるというものになっている。


余談

  • モデル

名前の由来は「ナポレオンチンギス・ハーンヒトラー、容姿は東條英機がモデルと思われる。


  • ロボットにとっては正義の独裁者?

同星の人間目線では危険な独裁者だが、ロボットにとっては正義の味方かと言われると評価は分かれるところである。ナポギストラーが反乱を起こすまでのロボット達が人間に酷使されていたのは事実であり、前述のとおりナポギストラーは人間を「何の役にも立たない最低の生物」と断じている。ただ人間が安楽に過ごすためだけに酷使されてきたことに対する憎悪の発露と見られ、チャモチャ星のロボット達はしっかりと自我のある電子頭脳を搭載しており、人間に酷使されることにウンザリしているロボットがいても不思議ではない。実際に人間収容所の警備ロボットや人間の食事(彼ら曰く「餌」)を運んでいた配達員ロボットは「人間なんて飼っててもムダ。面倒くさいだけ」「でももうすぐ人間どもの処分が決まる」と話しているため、彼以外にも反意を持っていたロボットは存在していた模様である。

しかし、全てのロボットが解放を望んでいたかと言われると微妙なところである。劇中でも幾度となくナポギストラーがイメコンを使用して催眠術のようにマインドコントロールしており、ロボット達の総意というよりはナポギストラー単体での策略の面が強い。また、側近で忠実な僕であるネジリン将軍ですらナポギストラーの無茶ぶりに「顔がデカいくせに気は小さい」と陰口を叩かれてるあたり、強権を振るう独裁者の例に漏れず好かれてない様子である。人間を滅ぼすことに成功しようが失敗しようが独裁者らしい滅びの道へ進んでた可能性が高い。


  • 他作品

また、横着のし過ぎで何もかも失ってしまった宇宙人、という発想は作者の別作品『21エモン』にもある。

ボタンチラリ星人なる、宇宙で一番優れた科学技術を有していたその種族は、ボタンを見ただけで何でもしてくれるロボットに生活を全て委ねていたせいで、近隣星系の超新星爆発により生じた宇宙線でコンピューターが狂ってしまい、最終的に幼児以下の身体能力で一ケタの足し算すらできないほどの頭脳の猿人になってしまった…というあまりにアイロニカルな話になっている。


  • 演者について

演じる森山周一郎氏はのび太とロボット王国でもラスボスにあたるデスターを演じていた。こちらは立場的にロボットに感情移入した国王に対してロボットを危険視したサピオの父であるガリオン侯爵を悪にしたようにも見えるが、いつしか自ら国を乗っ取ろうと画策するようになったという点はナポギストラーと共通している。


関連項目

ドラえもん マッドサイエンティスト ラスボス(笑) AI シンギュラリティ

ポセイドン(海底鬼岩城)地球攻撃部隊総司令官:歴代映画のラスボスキャラでありナポギストラーも含め3体とも交渉の余地なしで人を見下す志向を持つ機械であり(地球攻撃司令の場合は彼の部下および母星までひっくるめて同じ志向である)様々な手段で一同を大苦戦させるが、最終的に様々な裏技で勝利を収める共通点を持つ。

但し、ナポギストラーの敗因はドラえもんの復帰に対して彼等の敗因はゲストキャラ達の自己犠牲で倒される点からこの二つの敵の方が屈指の難敵ラスボスと考察できる。

総統メビウス:こちらも同じく人を幸福にするために作られたが、堕落した人間に失望して人間を支配してしまったロボット。

Dr.ドップラー:人間に叛旗を翻した老人型の科学者ロボットつながり。ただし彼は黒幕に洗脳されての行動。

ファンタス星人 ガメロット ロボット長官:こちらも住民を支配した機械という共通点がある。ナポギストラーものび太達が来なければファンタス星人や総統メビウスのように他の星などを侵略していた可能性も高い。だからと言って、こんなドラコルルにも負けそうな連中に何ができると言えばそれまでだが(同様のことが『のび太の大魔境』のダブランダー一味にも言える)。

第四惑星人 :こちらもロボットによって住民達が支配されていたという点が同じ。

Zマスター:こちらも人間からストレスを取り除いて幸せにするという目的から暴走して、脅威になり果てた機械と言う点ではナポギストラーや総統メビウスと似ているともいえる。

ノア(メタルマックス):環境問題などの諸問題を丸投げした結果、結論として人類殲滅を計画して機工知能を発展させたコンピューター。

成原成行:自身と同じ頭脳を持ち、4本の腕で2倍の速度でロボットを作れるメカ成原を作ったが裏切られる。

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