概要
ヴィジランツを兼ねる冒険者術士。毒舌で皮肉屋な性格で、直毛で童顔である。
20代の頃、後に名将となるネーベルスタンの無謀な行動を見て、初対面で「ガキめ」となじるほど折り合いが悪かった。
30歳になった時に知り合ったウィリアム・ナイツ(ウィル)のディガーデビューの際にヴィジランツとして同行し、その後長い間発掘活動などを共にする。
得意分野は弓だと思われがちだが弓に資質は無く、単に熟練度がかなり高いため使われやすいのが真相。
本当の得意分野は肩書きどおり術であり、弓をはじめとする武器を使った技はどちらかというと苦手とさえ言える器用貧乏ぶりが目につく(実際に技ポイントの伸び代が非常に低い)。
毒舌ではあるが、本当に尊敬する相手にはきちんと敬意を示せる男。
シルマールには常に敬語で話し、タイラーの行動には「本物の男だなー」と賞賛するほか、ウィルを「人の話をちゃんと聞く奴」と評価している。
当時ツンデレなどという言葉すら無かった1999年の作品のキャラクターだが、毒舌の裏にはウィルをはじめとする仲間を心から心配する一面をのぞかせる。
壮年になり病み上がりの際に、町の住民に危険の及ぶ無謀な作戦を考えたウィルのもとにわざわざ出向いて叱ったこともあり、信頼した相手には訊かれてもいないのに「実は寒いのが嫌いなんだ」と自分の事を教えたりする一面もある。
晩年はリチャード・ナイツに「生命の樹の種」を集めさせたシナリオでは72歳。引退が早い割に老年まで登場している。
- パーフェクトワークス版の設定では、生没年のハッキリしているキャラクターの中では2番目に長生きであり、享年100歳とのこと。
- アルティマニア版の設定では没年が明かされていないことになっている。生命の樹の種が長生きの元になったかどうかは、あえて不明にしてある。
そのため、作中では珍しく壮年期の服装も設定されているのだが、青年期や中年期の服装とはとても似ている(=似て非なる)ため、イラストなどで描き分けられるケースは、ほぼ無いと言って良い。一方、公式イラストとゲーム内の服装には大きな差があるため、これを描き分けている作品が多数存在する。
ロマサガRSのナルセスは「デルタ・ペトラ」の強化版ともいえる「ピュライ・ペトラ」を使用する。「ピュライ」は複数の門、「ペトラ」は崖という意味のギリシャ語で、ナルセス自体もビザンツ帝国のユスティニアヌス帝に仕えた将軍の一人でヴァンダル王国を滅ぼしたナルセス将軍が由来であると考えると、ギリシャ人をイメージした名前なのかもしれない。