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ハヌマーンと5人の仮面ライダー

はぬまーんとごにんのかめんらいだー

タイの映像制作会社チャイヨー・プロダクションが1975年頃に製作・公開した映画作品。
目次 [非表示]

概要

インドの神話に登場する白い猿神ハヌマーンがウルトラ兄弟と共演したウルトラ6兄弟VS怪獣軍団続編チャイヨー・プロダクション制作。


ただし、前作が円谷プロダクションとの共同制作だったのに対し、本作は『仮面ライダーX』の劇場版作品『五人ライダー対キングダーク』の配給権を東映から得たものの、それに無許可で新規撮影シーンを追加し再編集を行ったという代物で、当然ながら東映の怒りを買い、現在まで非公式扱いとなっている。

作品そのもののクオリティも著しく低く、流用シーンの背景は当然日本の町並みなのに新撮シーンではタイの町並みになっていたりと明らかな粗が目立つ作品である。


後に東映が制作した『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』にはこの事件(+円谷プロの買収ネタ)を元にした回があり、チガウヨープロダクションなる会社が登場している。


あらすじ

悪の帝王キングダークは、大好物である女性の生き血を集めるため、地獄の底から前作でハヌマーンに殺された仏像泥棒の一人を復活させた。

仏像泥棒の協力でキングダークはコウモリフランケンを作り出し、復活怪人たちと共に女性を攫わせようとする。

しかし五人ライダーの活躍により怪人軍団はコウモリフランケンと共に全滅。キングダークは新たに造った怪人製造機で怪人を量産し、五人ライダーをおびき寄せて爆弾で襲撃する。

あわや一巻の終わりかと思われたその時、白猿ハヌマーンが出現。ハヌマーンは五人ライダーを助け、キングダークとの最終決戦に赴く。


登場人物

ハヌマーン

ご存知、魔性の白い猿人。後半から五人ライダーを救うべく登場。

釵(サイ)状の武器や卍型の奇妙な飛行ポーズは健在。新たな能力として、敵の罠で全滅した(?)ライダーを蘇生する光線を放つ。


仮面ライダー

全体的に着ぐるみの出来がチープなのに加え、量産型怪人の戦闘ではオリジナルの武器として日本刀のような刀を使用したり、V3がバイクで空を飛んで巨大キングダークをミサイルで攻撃したりしていた。


仮面ライダー1号


仮面ライダー2号

1号共々ほぼ空気。新撮シーンでは低クオリティな改造サイクロンに乗る。


仮面ライダーV3

劇中では「ブイサン」と呼称される。

一般人も普通に通っている公道を五人ライダーがバイクで並走するOPでは真ん中に陣取り、決戦では他の4人のライダーと合体してキングダークに挑む(ただし外見は全く変わっていないので視覚的には単に人数が減ったようにしか見えない)など、5人中最も見せ場が多い。


ライダーマン

マスクがずれて目元がはみ出たり、口元が覆われたりと着こなしが中途半端(どう見ても仮面ノリダー状態)OPのシーンでは後続の車に当てられそうになる。


仮面ライダーX

OPで主題歌(タイ語)を使われているにもかかわらず、センターをV3に奪われるなど、何かと不憫な印象。実はこの当時、まだタイでは『X』が放映されていなかったらしく、そういった事情も関係しているのだとか。


キングダークの大好物である女性の生き血を得るため次々と女性を拉致する。拉致した女性を怪しげな装置にかけて生き血を搾り(その時の女性の悲鳴が妙に色っぽかったり、大量に血を抜かれているにもかかわらず元気だったりと突っ込み所満載)、素焼きっぽい壷に入れてキングダークに献上し、キングダークはそれを柄杓で飲んでいた。


キングダーク

流用フィルムでは巨大だったオリジナル版も登場するが、新撮部分では最後のハヌマーンとの決戦を除き等身大。場面によって伸縮自在という設定がつけ加えられたようだ。

美女の生き血が大好物で、ないと駄々をこねたり、ご機嫌斜めになる。着ぐるみの出来も手伝って、威圧感を放っていたオリジナルと対照的に落ち着きも威厳も感じられない。

巨大化時はトゲ付き鉄球を振り回す。なお最後はハヌマーンの釵で喉を突かれ、血みどろで息絶えるという死にざまを見せた。


戦闘員

本家ライダーの戦闘員と異なり、一般的な目出し帽を着用。ベタな銀行強盗と見間違えるほどの外見。キングダーク同様、コントまがいの動作が印象的。


量産型怪人

そこら辺に生えてる雑草を素材に、ヴィルッド博士が開発した怪人製造機から生まれた4体の怪人。それぞれ頭部はの被り物で、上半身裸に赤い膝丈パンツという出で立ち。見た目はどうしようもなくチープだが、かなりしぶとい。他にドクトルGデストロン怪人、コウモリフランケンらGOD機関の怪人が流用シーンで登場する。


その他

ヴィルッド博士

前作に続いて登場。

恋人に化けた仏像泥棒に拉致され怪人製造機の製作を強要される(この時、最初は柱に縛りつけてくすぐり攻撃で拷問というコントのような仕打ちをされていた)が、五人ライダーに助けられた後は仏像泥棒相手に果敢に立ち向かい、拉致された女性たちの解放に貢献した。生身の人間だが案外強い?


仏像泥棒

前作でハヌマーンから制裁を受けた罰当たりども。

リーダー格の一人が地獄(これも杭に登らせた全裸の女性たちを獄卒が槍で突く責め苦など、チープ感満載)から脱走し、新たに変身能力やテレポーテーションといった超能力を得る。キングダークと共謀して博士や女性たちを拉致するなどの悪事を働くも、最後はハヌマーンによって再び地獄へ送られた。

そして、地獄で彼らを待っていたものは……。


閻魔大王

ラストで、脱走した仏像泥棒たちを打ち首の刑に処す。


立花藤兵衛チコマコ

流用シーンのみ登場。


ウルトラの母

バンク映像の都合上、手だけ登場。


余談

作中で「仮面ライダー」という意味のタイ語である「アイモッドデーン」は直訳すると「赤い蟻男」になる。どうやらタイではライダーはバッタではなく蟻と解釈されてしまったようだ。ついでにV3は「アイモッドキアウブイサン」で、緑の蟻男V3になる。

ちなみに現在、このアイモッドデーンは仮面ライダー1号および本郷猛役の藤岡弘、の事を刺している。


現在はタイでも仮面ライダーの英語表記であるマスクドライダーはかなり広まっているが、30代以降などリアルタイムで見ていた人の間ではアイモッドデーンが使われている。例として挙げるとタイの俳優トニー・ジャーは出演作のメイキングでウルトラマンを英語で発音しているのに対し、仮面ライダーはアイモッドデーンと言っている。

いわば昭和ライダー平成ライダーの違いの様なものとも思える。


関連動画


関連タグ

ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団:前作。

仮面ライダー:本家。実はタイでは仮面ライダーが大人気を博しており、ライダー1号・本郷猛を演じる藤岡弘、タイで最も有名な日本人として親しまれている。

東映

チャイヨー・プロダクション

閃電騎士:同じ海外で作られた仮面ライダー映画。しかしこちらの方は東映の日本人スタッフが関与しており、作品のクオリティにも天と地ほどの差がある。

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