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曖昧さ回避


概要

昔の復元図では上下逆さまに描かれていることで有名な古生物古生代カンブリア紀に生息。葉足動物の種類(属)の1つ。


学名Hallucigenia」はラテン語の「hallucinatio」(夢みごこち、夢想)による。これは命名当初の旧復元の奇妙な姿に由来する。ただし同じ語源の英語「hallucination」(ハルシネーション、幻覚)の方がよく知られるためか、この学名を「幻惑する者」と解釈されることもある。

中国語名は「怪誕蟲」。ド直球である。


最大の体長は種類により2cm弱から7cm。

頭は楕円形で対になる単眼を持ち、小さな口の中に細かなが並んでいる。

首の部分から2-3対の細い触手が伸びて、残りの胴部はワーム状に長く、腹面には7-8対の細長いが並んで、足先に1から2本の鉤爪が生えている。背中は7対の棘が並んで、形は種類により異なる。


種類

ハルキゲニアは次の3種が確認される。

  • Hallucigenia sparsa
  • Hallucigenia fortis
    • 最大1.7cm。丸い頭と湾曲した短い棘を持つ。中国澄江動物群から発見される。
  • Hallucigenia hongmeia
    • 3cm以上(頭部不明)。脚の爪がとても細長い。中国(澄江動物群とは別の所)から発見される。

生態

背中の棘は、ハルキゲニアよりも食物連鎖の上位にいる捕食者(例えばアノマロカリス)から身を守るためだったと考えられている。先頭の細い触手と小さな口で、海底の生物の死体などを食べていたと考えられている。


復元

Hallucigenia sparsa の外見について、1910年代ではゴカイ類、1970年代では命名の同時に「棘状の脚を持ち、触手が背中に生え、丸い頭と細い尾を持つ奇妙な動物」と考えられていた。

ハルキゲニア

しかし1980年代以降の発見で、反対則の触手と先の爪が発見されることにより、従来の説は上下逆さまで、「棘が背中、触手が脚」であることが判明した。さらに2015年、前後も逆となり、それまで尾と思われていた部分が頭であり、頭と思われていた球形の部分は腹部の内容物が外に出たものであることがわかった。


なお、前述した通り Hallucigenia fortis は逆に丸い方が頭となっている。


分類

葉足動物という、種類により節足動物クマムシカギムシの祖先に近いグループに属するが、ハルキゲニアの位置付けははっきりしない。カギムシと似た爪の多重構造を基に、カギムシの祖先に近い説があるが、確実性が低い(他の葉足動物での有無は不明、単にもっと古い共通祖先の名残の可能性が充分ある)。


ハルキゲニアをモチーフ、元ネタとしたキャラクター


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葉足動物 アイシェアイア ミクロディクティオン ルオリシャニア

カンブリア紀 バージェス動物群 アノマロカリス ピカイア オパビニア

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