プロフィール
概要
北太平洋の柱を守護する海将軍。海底神殿では一番手で登場。ペガサス星矢と対戦。
攻撃・防御とも高い能力を備え、息吹で敵を吹き飛ばす「ゴッドブレス」や、腕の旋廻で巻き起こす空気の防御壁など気流を操る闘技に長けている。
対峙した星矢を初めは全く寄せ付けず、星矢からも黄金聖闘士に匹敵すると評される。が、星矢は黄金聖闘士の血で強化された聖衣に守られ、また同様の防御法の使い手である蜥蜴座のミスティとの戦闘から防御壁の仕組みを看破された事で「黄金聖闘士には及ばない」と先の評価を撤回され、次第に追い詰められて最後はペガサス彗星拳で倒された。
ライジングビロウズの威力や堅牢な防御など、素質として見れば黄金聖闘士に匹敵するであろう。しかし、ライジングビロウズから聖衣に傷一つなく戻ってきた星矢を見ても「たかが青銅」と言う評価を変えず、空気の防御壁を破られ攻撃を受けても余裕を(悪い意味で)崩さなかった。一方で、逆境と激戦を潜り抜けてきた星矢は、経験を活かして防御を破り、攻撃を当てて鱗衣が砕くや、必殺技を出させる暇を与えず速攻で決めている。倒しきれない相手を侮り続けた詰めの甘さ、実戦勘と戦闘経験の積み重ねこそバイアンに足りなかったものであろう(設定で海闘士はその運命にある者や小宇宙に目覚めた者が鱗衣を纏うことでなれるので、修行の必要がない)。
星矢は、この戦いでは大して消耗せずに勝利し、次の柱に向かう。
技
- ゴッドブレス
強烈な息吹で敵を吹き飛ばす。
一発目から数回は星矢も見切れずに喰らってしまったが、黄金の血で強度が増していた聖衣の前には大したダメージを与えられず、最終的に見切られ受け止められてしまった。
- ライジングビロウズ
巨大な水柱で敵を打ち上げる。その威力は、星矢を海底から海面まで吹っ飛ばした程。
ゲーム「ソルジャーズ・ソウル」では旧アニメ版を思わせるエフェクトになっており、原作再現度が高い。
- 空気の防御壁
体の前面で両手を旋回させ、ジェット気流を作って攻撃を防ぐ技。海底で湿度が異様に高いため、攻撃が当たった部分に波紋が生じていた。
海馬(シーホース)について
肩書の「海馬(シーホース)」についてだが、これはタツノオトシゴのことではなく、上半身が馬で下半身が魚の神話生物ヒッポカンポスの事である。神話ではポセイドンをはじめとした海の神の乗り物となっている(本作でのオブジェ形態は、魚の尾を持つペガサスと言って良いデザインだったが)。
ちなみに「聖闘士聖衣体系」では海龍のカノンの鱗衣がタツノオトシゴ形態に変形するので当時はややこしかったらしい。