概要
パワプロシリーズにおいてプレイヤーの分身にあたる存在でありサクセスやパワフェスモードの主人公。各作品のオープニングなどにも登場する。
顔は毎回同じだが、各作品によって学年や設定が違うため一部の例外を除いて全員別人である。
基本的には野球を愛する熱血漢だがイベントや選択によってはかなり欲望に忠実だったり、弱気な返事をしたり、はっちゃけたりもする。
何かと勉強が苦手で鈍感であることや、女心がわからなかったりもよくあるが、作品によっては彼の努力次第で真逆になる時がある。
公式からはおまんじゅうKINGと呼ばれたこともある。
サクセスモードでは基本的に素人同然の初期能力値だが、練習するごとに強くなり、めぐりあわせ次第では最強の選手になれる無限の可能性を秘めている。
パワプロアプリ
パワフル高校では固有の主人公として登場している。CVは白石涼子。
ポジションはキャッチャーで星井スバルとは幼馴染という設定。
パワフェスの全作品に渡って主人公として登場している他に上記のwebアニメでも登場。
パワプロアプリ版パワフル高校編エピソードをベースにした「めざせ最強バッテリー!」では
パワプロくんのメインポジションは捕手。こちらでは幼馴染の星井スバルに合わせた夏野銀河(ぎんが)という名前である。
他作品に登場する主人公たち
設定上は別人という事もあってか、それぞれの主人公がサクセスに登場することもある。
ここでは複数作に渡って登場する主人公を紹介する。
戸井鉄男
パワプロ5の主人公の本名。本家シリーズの中ではもっとも有名かもしれない。
初登場はパワプロ3で、この時は主人公のライバルとして登場していた。
父親に野球選手になる夢をバカにされ、自分の後を継ぐように言われるも反発してプロ野球選手になる事を決意する。
恋恋主人公
パワプロ9の恋恋高校編の主人公。パワプロ2011のイベントでも登場する。
弱小野球部を1から立て直す事に楽しみを感じるなど、少し変わった人物。
本サクセスでは運動が苦手な設定の矢部を強引に入部させようとするぐらい熱い(?)主人公。
他の主人公は基本的に登場してもザコプロ顔であるが、彼のみ固有のグラフィックが存在している。
とにかくモテる主人公で、9ではお嬢様の倉橋が一目惚れするほどであった。
正史では早川あおいにも好意を持たれており、パワプロ14では付き合っているシーンも。
あかつき主人公
パワプロ9のあかつき大付属高校編の主人公。パワプロ11の全日本編にも登場。
旧作の猪狩守の親友であり、かなり彼とは仲が良い。
聖タチバナ主人公
パワプロ13の聖タチバナ学園高校編の主人公。パワプロ14にも登場。
旧作において橘みずきが想いを寄せている人物。六道聖曰く鈴本大輔に面影が似ているらしい。
帽子を外すと結構カッコいい髪型らしい。恋恋主人公と同じくモテる男で、みずき以外に六道からも多少のフラグがあった。
かなりの変態で、そのスケベさは六道から『鈴本には似てない。前言撤回』と後に評されるほど。
またみずきに縛られて逆さ吊りにされた時も全く意に介さなかった事からドM疑惑もある。
正史ではみずきと一緒にキャットハンズに入団するが、関係はあまり進展していない様子。
パワプロくんの重大な秘密
彼の能力は「単にゲームの仕様だからどんどん能力が上がるのだろう」と思うかもしれないが、実はれっきとした設定が存在し、パワプロ12決定版にて驚くべき秘密が明かされる。
12決定版「プロテスト編」のプロペラ団ルートのパワプロくんは高速成長増進体という、稀にしか存在しない体質の持ち主であることが明らかになった。
高速成長増進体とは加藤理香曰く「将来最高の存在にまでなりうる素体」でやる気がでれば出る程その力が発揮される。
要するに「他の人より高速で身体能力が上がり、上手くなる主人公体質みたいなもの」である。
それも本人のやる気があればさらに伸びる。まさに無限の可能性とも言える体質である。
パワプロ12の育成期間は3か月ほどなので、そういう設定が飛び出しても何らおかしくない。
12決定版プロテスト編のパワプロくんはそういう設定と判明しただけで、他の歴代パワプロくんもそうなのかは公式では明らかにされてないが、普通の人間は僅か数ヶ月〜数年の期間でパワプロくんのように成長する事は絶対に不可能なので、ほぼ全ての歴代パワプロくんはこの高速成長増進体であると断言出来るだろう。
初期で125キロしか投げられない素人が3年後に175キロ投げられるようになるなんて普通の人じゃ無理だしね。
パワポケくん
パワプロクンポケットシリーズを扱った二次作品では、パワプロシリーズの主人公と差別化するために「パワプロくん」ではなく「パワポケくん」と呼ばれることが多い。
サイボーグだったり、未来からやって来たり、風来坊という名のホームレス兼ヒモだったり、野球ゲームをプレイするフリーターだったりと、パワプロシリーズよりも濃い設定になっている作品もあり描写の上で相違点が多い。また、立ち絵の絵柄自体もパワプロとパワポケでは明確な描き分けがなされている(顔の輪郭と目の位置を比較するとわかりやすい)。
なおパワポケ6、1・2(リメイク)、7、ダッシュのプロフィールおよびパワポケRの設定メニューには「パワプロくん」と書かれているほか、そもそもパワポケの正式タイトルが「パワプロクンポケット」であるなど、基本的にはゲーム内表記は「パワプロくん」のようである。ただし一部作品のアルバムモードでは主人公が「パワポケ」とされており、「パワポケくん」表記も全くの二次創作専用表記というわけではない。
その他
二次創作においてはメーカー名からか小波という苗字を付けてパワプロくんを呼ぶことがある。これはコナミの他作品のプレイヤーの分身キャラにおいても見られる。
パワポタ4のサクセスでは、パワプロシリーズ初の女主人公が登場した。通称パワ子ちゃん。
もみあげがないのが少々不気味なデザインをしている。
また、パワポケ以外のパワプロの外伝扱いとして出たゲームでは、絵柄や見た目がアレンジされて登場したパワプロ君も存在する(パワメジャくん、パワゴルくんなど)。
パワプロ13の西強高校とパワフェスではパワプロ君そっくりな偽物(ニセプロくん)も登場した。本物と比べて微妙にイケメン風味に描かれている。ちなみに相棒の矢部くんのそっくりさんとして矢倍萌雄くんも登場している。
ちなみに実況パワフルサッカーではパワサカくんと呼ばれている。こちらは帽子をかぶっていないため髪型が見えている。
パワプロ2018の名将甲子園やパワプロアプリのパワクエではパワプロくんが野球部の監督として歴代のキャラ達を指導するポジションになっている。
実況パワフルプロ野球ヒーローズでは2009年の熱闘!パワフル甲子園以来の任天堂ハードによるパワプロのためかマリオとのコラボが実現。条件を満たすとパワプロくんがマリオの衣装を身にまとい試合ではファイアボールを投げることができる。
コナミワイワイレーシングアドバンスでは使用できるキャラの一人として登場している。
ドリームミックスTVワールドファイターズでも操作できるキャラとして登場。基本的にパワプロくんと呼ばれている。流石にバットはイメージ的にまずいのかハリセンを使って戦う。この頃はCVは決まっていなかったのもあり他のキャラがしゃべる中河路直樹氏の実況がパワプロくんが行動するごとに流れる。
容姿
基本的にはパワ体の姿で、腑抜けた顔をした時の表情は無個性で汎用選手のザコプロ君に似ている。N64の『パワプロ2000』およびGBCの『パワポケ2』までは現在よりも黒目が大きい(目の3分の2以上が黒目で描かれている)デザインとなっていたが、PSの『パワプロ2000開幕版』およびGBA『パワポケ3』からは白目が大きいものに変更されている。
特にパッケージイラストや試合中のモデルは今よりもずんぐりむっくりしていたが時代を重ねるにつれ今のスマートな体系へと変化していった。
スマートな体系になってからは以前の体系で登場することは無くなったと思われたがパワポケ12のサクセス内の試合(電脳野球)でのみ復活。2019年にパワプロアプリのエイプリルフールで立ち絵が1日のみドット時代のパワプロくんになる仕様になった。その後はならぶんですで初期のパワプロくんが登場したりパワプロ30周年記念でパワプロアプリで初期のパワプロくんのパワターが配布された。
継承選手として登場する場合にはザコプロ君扱いであるが近年のパワプロでは顔設定されている選手であれば自分で作った顔設定の選手(通称パワター)が登場する(サクセスキャラの顔を設定している場合はこれまでどおりザコプロ君に差し替えられる)。
pixivでは他のキャラは等身大で描かれている絵でも、パワプロ君のみパワ体や坊主で描かれたりする。
しかしパワプロ13では髪の毛がちゃんとある事が示されているのでこれは厳密には正確ではない。
脱帽しないため髪色や髪型の確認はできないが、例外として恋恋高校の主人公は2011での登場で黒髪の姿が確認できる。
また聖タチバナ学園高校の主人公も上記の会話から恐らく黒髪であり、他主人公も同様の可能性は高い。
パワプロ11のイレブン工科大学では試験で赤点を取るとグレてツッパリ風になる。
栄冠ナインクロスロードの留学生アイコンにてアメリカのアイコンの「U.S.Aドリーム」では顔はそのままで体はムキムキのパワプロくんのイラストが登場した。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでは2023年の1月26日より開催の新規スピリッツイベント「野球と、機兵と、神々と。」にてパワプロくん&早川あおい&猪狩守として登場。
イラストにはガンダーも一緒に写っている。
ランクは★★★のACE。(野球におけるエースと掛けているともとれる。)スキルは打撃アイテム強化。
憑依しているファイターはパワ体を意識してか頭身の低いキャラが選ばれており、パワプロくんはパワフル高校等のユニフォームに近いカラーリングの2Pカラーのネス、早川は6Pカラーの女の子のむらびと、猪狩は3Pカラーのトゥーンリンク。
スピリッツボードにおける乱闘ではホームランバットを持った3人かつ出現アイテムは魔球で固定された闘いとなる。
余談
コナミからパワスピポイントクラブでもらえる景品としてぬいぐるみ化がされているが大谷翔平にプレゼントされたパワプロくんのぬいぐるみが愛犬のデコピンに噛み散らかされてしまい(頭部の帽子も取れかかっていたが髪の毛はなかった)、パワプロ・プロスピ公式X(もとい矢部明雄)から「もう少し頑丈でワンちゃんと遊びやすいパワプロくんを用意しなきゃでやんす」と反応していた。ちなみに大谷翔平はパワプロアプリでコラボした際に本人がイベキャラとして登場したり、パワプロ30周年・プロスピ20周年の公式アンバサダーに就任している。