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パーガトリー

いかれぬから

キリスト教カトリック派における浄罪の地「煉獄」を指す語。本項目ではサイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』に登場する、同名の悪役について解説する。
目次 [非表示]

「粗野で愚鈍な闘犬同士の殺し合いは震えるほどに怖いからな。ほれ、臭いも獣じみておろう?実際たまらぬ!ゆえに私はこの位置がよい」


概要

『ニンジャスレイヤー』第二部の敵組織、ザイバツ・シャドーギルドの最高幹部たるグランドマスター位階に属する強大な力を持つニンジャ

本名は「タムラ・ヒシカゲ・シジュウクイン(四十九院田村菱蔭)」。身長は182cm。

キョートの上流階級出身であり、同じ貴族出身のイグゾーションおよびスローハンドの二忍と組んで最大派閥を形成する。一方でパラゴンとは不仲だが……?


マルノウチ抗争に参加したザイバツ側の14人の1人でもあり、ニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジにとっては家族の仇の一人でもある。


外見

容姿についての描写はほとんどないが、銀のセンスを手にして自らを扇ぐ仕草がよく描写される。

物理書籍『キョート殺伐都市#5』限定収録のエピソードには、「高貴な装束を着て二頭立ての水牛戦車に乗る男」ともある。牛車に乗った平安貴族ナンデ?

実際わらいなく版では公家っぽいイラストで、後述する性格ゆえファンアートでも同様な描写が多い。

しかし公式はイメージの多様性を呼びかけている。事実グラキラ版コミックでは、堂々たる洋風の軍服姿。


人物像

一言で表すならば、「アナログな中世ヨーロッパ/平安時代の貴族」といったところ。


ザイバツの上層部は政治的駆け引きが複雑に入り組む万魔殿であるが、

その中でも際立って腰が重く、己の権力を傘に来た愚鈍で傲慢な言動が目立つ。

仲間内からも臆病者呼ばわりされ、実際自ら前線に赴く事はめったにない。


そんな性格ゆえ、作中の活躍はぱっとしないどころかマイナス気味。

ニンジャスレイヤーによる復讐についての報告を上げていなかった件で、部下との連帯責任として左手の小指をケジメしたり、

同じグランドマスターニーズヘグにはダークニンジャに増援を送るかについて茶の間で駆け引きをする中、

御託を並べて増援を送ろうとしない白々しさ重点の態度を取り続け、その果てに「行かれぬから!」という迷言が飛び出す始末。しかもこの後結局言いくるめられて増援送ってたりする


その味のあるダメっぷりから読者には愛されており、パガ=サンやらパガ山行かれぬから=サンやらと愛嬌あるニックネームで呼ばれることも。






※以下ネタバレ注意!※










そんなパーガトリーだったが、

二部最終章にてそれらが(ほぼ)演技だった事が発覚。

不仲とされていたパラゴンとは密かに結託しており、グランドマスター内の不穏分子であるスローハンドを追い落とすために一芝居打ったのである。


本性を現した彼は部下を平然と使い捨てながら、冷静に戦況を動かす冷徹なキレ者であった。

なお、上に(ほぼ)と入っているように、高慢だったり権力を笠に着る態度は本人の素である

むしろ本性を現してからは敵に嫌味を言いまくっていたりするので、普段はアレでも猫を被っていたようだ。


実は意外にも、精神的ダメージにめちゃめちゃ脆い。

最終章ではある事件がきっかけに戦意をあっけないほど完全に喪失してしまい、それまで優勢だった戦場を抜け出して逃げ回るというブザマをやらかしている。


ワザ・ジツ

普段は政争に明け暮れる暗愚を演じているが、その本性はかなりの切れ者であり、戦闘能力もグランドマスターの名に相応しく凄まじい実力者である。


ニンジャソウル憑依者であり、その身には古代の高名なリアルニンジャ「イカルガ・ニンジャ」のソウルを宿している。

イカルガは古代リアルニンジャ達の精鋭「ニンジャ六騎士」の一角たるゴダ・ニンジャの高弟であり、師から受け継いだカラテミサイル(追尾性能のあるかめはめ波はどうだんのようなもの)の原理をほぼ完成に至るまで導いたヤバイ級のニンジャである。

その憑依者であるパーガトリーも当然カラテミサイルのプロフェッショナルであり、その扱いの巧みさは他の追随を許さない。


劇中では特に大人数のイクサで効果を発揮し、参戦によって戦局を一変する程の威力がある。

またパーガトリー派閥はザイバツ内でもトップの大所帯であり、配下のニンジャたちを動員した人海戦術もお手の物である。


・カラテ粒子操作

体内で生成される血中カラテを体外に放出、カラテ粒子として自身の周囲に散布する。

散布された一帯はエネルギーフィールドとなり、敵の攻撃を防ぐバリアとして機能する。

要するにコジマ粒子みたいなもの。実際アサルトアーマーめいた爆発も起こせるらしい。

後述のカラテミサイルと合わせることで自在な攻守を展開する。

また拳に球場に圧縮させたカラテボールとして攻撃にも転用可能。


血中カラテは生成量に上限があり、カラテ粒子を使いすぎれば枯渇(いわゆるMP切れ)してしまう。

ところがパーガトリーの場合、この血中カラテ容量と再生産能力がずば抜けて高くなっているため、潤沢なカラテ粒子の運用が可能。てめーはどこのアームズフォートだ。

更に生成が間に合わずとも、部下のニンジャ達で時間稼ぎを行い弾切れのリスクを限りなくゼロに抑えている。


・暗黒カラテミサイル

中腰ため状態から正拳突きを繰り出すことによって、カラテ粒子を握りこぶし大のエネルギー球に変換し撃ち出す。射程は少なくとも数十メートル、当然追尾性能もアリ。

ただしミサイルは背中から出る。ナンデ!?

原作者達が日本のトレンドを追求した結果、こんな描写になったらしい。ネタっぽく見えるが、実際は前方のバリアを解除せずに一方的にミサイルを撃てるというメリットがあり、中々手強い運用法である。

また粒子バリアをミサイルに変換することも出来る。防御を捨てて放つカラテミサイルの弾幕は、数にしてなんと数百発である。


本来、血中のカラテを大量消費するカラテミサイルは強力だが燃費が非常に悪いジツとはナラク・ニンジャの弁。実際、第一部のラスボスラオモト・カンもギリギリまで追い詰められて、ようやく「最後の切り札」として使用に踏み切る程だった。

しかしパーガトリーの場合、彼の特異体質によりそのデメリットを実際踏み倒せているので通常技の感覚でポンポン撃ってくる

劇中では「自らの周りに高濃度の粒子バリアを張りつつ、高笑いしながらカラテミサイルの弾幕を機関銃めいて乱射している」という規格外すぎる戦闘描写も。


・カラテ粒子パンチ

近接戦闘における切り札で、読んで字の如く拳にカラテ粒子を纏わせて殴る。

カラテミサイルを直接叩きつけるようなもので、その威力は推して知るべし。

某マクロスの「ピンポイントバリアパンチ」めいている。


余談

能力があからさまにコジマ粒子なのだ!!……という事で、ニンジャスレイヤーWikiのコメント欄には某武装核クランクビワツキ=サンが溢れかえっている。

奇しくも物理書籍版の加筆では、同じく武装核めいたニンジャとの苛烈なイクサが展開される運びとなった。


関連イラスト

◆ザイバツ・グランドマスターズ◆

デスド&パーガトリー


関連タグ

ニンジャ ニンジャスレイヤー ザイバツ・シャドーギルド


人名 パーガトリー 煉獄 カトリック 地獄















以下、ネタバレ注意



二部終了後

ザイバツ崩壊をどうにか生き延びていたようで、

何やかんやあってダークニンジャの旗のもと、再編成された新生ザイバツの幹部として続投。あいも変わらず、理不尽なまでのカラテミサイルの嵐を武器に大立ち回りを演じている。


性格の方も相変わらず。

第三部で功を焦って報告を上げてなかったミラーシェード配下の若手ニンジャに対して、「おこがましや!もはやこれはミラーシェード=サンのケジメ案件では?」と𠮟責している。

このセリフが元ネタになって、「もはやこれは○○=サンのケジメ案件では?」というネタがヘッズの間で流行っている。○○には、特に責任がなくても全く無関係でもミラーシェードの名が入ることが多い。リフジン!

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