概要
作中の登場人物及びロボット工学の天才である高円寺寅彦博士が作ったスターピース探索用に開発したロボットのことで、正式名称は
Bio
Elementary
Electronic
Transform
Locomotive
Exivision
Robot
であり、それを縮めて『BEETLE Robot(ビートルロボット)』、それを略したものがビーロボである。
なお、正式名称を和訳するとカブタック曰く『生体核エレクトロニクス及び変形運動顕在化システム搭載ロボット』とのことらしい。
昆虫、爬虫類、鋏角類、両生類、そして魚類といった変温動物がモチーフであり、同時にその生物に特性を活かしたバイオチップも有している。これらは高円寺研究所の近くに生息していた生物らしい。
1体除いて最初は3年間による睡眠学習カプセルを経て正式活動を開始する。しかし不十分な段階で目覚めてしまうと不完全な状態で彷徨い、コブランダーを始めとするガニランやスパイドンたちは人間社会の歪みに侵され悪の道に走ってしまい、ダンゴロンのように女性の区別が判断できない者もいる。
ロボットではあるが、ガソリンや電池(電気)、特殊なエネルギー等ではなく人間のように食べ物や飲み物を飲食してエネルギーの補給を行うという特徴がある。これは、高円寺博士が前述のガソリン等を使うと周囲の環境を汚し、その上スターピース探しともなると山奥など危険な場所にも入る可能性があり、となると燃料の確保も困難になるために搭載した機能とのこと。
ビーロボ一覧
カブタック
カブトムシのバイオチップを宿した、高円寺博士が最初に製作した記念すべきビーロボ1号機。
だが『最初に作られたビーロボ』と言う事で性能は全10体のビーロボの中で最も低く、パートナーの『友情コマンダー』による補助がなければスーパーチェンジできず、スーパーチェンジできても持続時間は3分と短い。
だが、博士によって極初期に製作された為に愛着があり、サポートメカや装備を与えられた。
クワジーロ
ミヤマクワガタのバイオチップを宿したビーロボ2号機。
スーパーチェンジの持続時間は5分とカブタックの時より増えてはいるが、それでもパートナーの『友情コマンダー』による補助がなければスーパーチェンジできないという欠点はまだ残っている。
トビマスカイ
ビーロボ3号機で、ここからのビーロボはパートナーの『友情コマンダー』による補助を必要とせずに自力でスーパーチェンジできるという特性を持つ。
だが、トビマスカイのスーパーチェンジは他8体のビーロボのスーパーチェンジのように『見た目が大きく変化する』というより『空を飛ぶためのジェットモードに変形する』と方向性が異なる。ちなみにジェットモードの持続時間は7分である。
そしてトビマスカイは他の9体のビーロボとは異なりモチーフとなった生物は公式含めても一切不明である。
ガニラン
カブトガニのバイオチップを宿したビーロボ4号機。
だが『両手がバルタン星人のようなハサミ』『横歩きによる左右移動のスピードが素早い』といった特徴は完全に普通のカニである。
スーパーモードの持続時間は9分と順調に増えている。
スパイドン
ジョロウグモのバイオチップを宿したビーロボ5号機。
スーパーモードの変形プロセスは、逆さ吊りという相違点こそあるが、カブタックのように『上下逆転してノーマルモード時の腕がスーパーモード時の脚に、ノーマルモード時の脚がスーパーモード時の腕になる』という特徴がある。
スーパーモードの持続時間は11分と更に増えている。
ダンゴロン
ダンゴムシのバイオチップを宿したビーロボ6号機。
ダンゴムシがモチーフなだけあって他のビーロボとは異なり『ノーマルモード』『スーパーモード』とは別の第三の形態『ホイールモード』を持つ。
スーパーモードの持続時間は13分とまだまだ増えていく。
ゲロタン
カエルのバイオチップを宿したビーロボ7号機。
頭脳明晰で、本編のキーアイテムであるスターピースに関する知識情報が豊富であり、高円寺博士からの信頼も厚い。
だがカエルのバイオチップを宿す関係で、ロボットなのに冬眠してしまう。また蛇が苦手という欠点があったが後に克服した。
スーパーモードの持続時間は13分と、持続時間の増加はここで打ち止めになっている。
コブランダー
コブラのバイオチップを宿したビーロボ8号機。
本編開始前の時系列の時に、性能テストのための模擬戦闘で、シャークラーに徹底的に痛めつけられた経験から彼を危惧している。
コブラ(蛇)のバイオチップを宿す関係で、ゲロタン同様にロボットなのに冬眠するという欠点がある。
更に、コブラの天敵であるマングースに似ている猫が弱点でもある。
スーパーモードの持続時間は13分とゲロタン同様持続時間の増加はしていない。
シャークラー
サメのバイオチップを宿したビーロボ9号機。
ここまでのビーロボ製造のノウハウが活きている関係か性能が極めて高く、ノーマルモードの状態でスーパーモード状態のクワジーロに対抗できるパワーとホイールモード状態のダンゴロン以上の足の速さ(スピード)を備えている。
だが、前述の通り本編開始前の頃に行われた性能テストの模擬戦闘でコブランダーを必要以上に痛めつけた上に制止する高円寺博士の言うことを聞かなかったために、封印されてしまう。
スーパーモードの持続時間は15分とビーロボ最長である。
テントリーナ
テントウムシのバイオチップを宿したビーロボ10号機。
ビーロボの紅一点で、全10体のビーロボの中で最新ゆえに人型の造形をしており、スーパーチェンジの概念がなく、完成した時点で常時スーパーモード状態である。
だが、シャークラーの時の反省から戦闘能力は低く設定されておりエネルギーの消耗もビーロボで最も激しく、エネルギー代(食費)を稼ぐため、作中では色々なアルバイトでお金を稼いでいる。
ちなみに、作中にて他人のスターピースを、持ち主の許可なく勝手に使うという大きな過ちを犯しているが、そちらの詳細は個別記事を参照。
友情コマンダー
譲曰く『カラオケマイクのような形』をしたアイテム。
初期のビーロボであるカブタックとクワジーロをスーパーチェンジさせる上で必要不可欠なアイテムで、パートナー(カブタックなら譲が、クワジーロなら蔵之助)がこの友情コマンダーを持って「チェンジ! スーパーモード!」と叫ぶことで、カブタックとクワジーロはスーパーチェンジを行うことができる。
ちなみに、通信機としても使用可能で、作中でも譲や蔵之助がこれを使用してパートナーのビーロボと連絡を取る場面が何度かあった。
なお、カラーは対応するビーロボに準じており、譲の友情コマンダーは赤色、蔵之助の友情コマンダーは緑色をしている。
Aロボ
Vシネマ『クリスマス大決戦!!』で登場。
高円寺博士の才能に嫉妬し、エーロボによる世界征服を目論んだ津田沼丑松博士(演:松尾貴史)が開発した3体のロボ。
Aロボ軍団を除いて性能は現行のビーロボを遥かに上回るが、10倍の力を発揮できるAロボ空間より外の場所ではエネルギー消費が著しいために津田沼博士は地球をAロボ空間で包み込もうと考えた。
全員極悪非道な性格だが、津田沼博士に対しては従順である。
アースドラゴン
CV:咲野俊介
ドラゴン型Aロボ。
一人称は「私」、最初は高円寺博士に作られたロボを名乗り、クリスマスを嫌う余りに家を飛び出した譲に接近したが、本性は生みの親に似てビーロボを失敗作呼ばわりする嫌なヤツ。
武器は腕から放つミサイル。
スターピースが宿り、袋から放つ火炎で真冬を真夏日に変えてしまうサンタクロース人形を巡ってビーロボ達と対決するが、ミサイルを乱射するなどの卑怯な手段を用いるが、あえてコブランダーを煽ったカブタックの機転で敗北すると譲を誘拐、友情コマンダーを取り上げてカブタックのスーパーモード化を封じた。
合体アースドラゴン
キャプテントンボーグがスターピースを使って人形から実体化させたブルービートとビーファイターカブト(オリジナルキャストで性格も原作通り)に追い詰められたAロボがアトミック合体した姿。
右腕にシーガイアの変形した剣、背中にスカイハイの変形したウイング、そして左腕が変形したランチャーを持ち、高速回転して分身を敵にぶつけるアトミックハリケーンが必殺技。
最後はAロボを気に入らないという理由で旧朝日トンネルのアジトに乗り込んできたシャークラーが友情コマンダーを奪い返したことでスーパーモード化したカブタックのファイナルクラッシュ、ブルービートのビートルブレイク、ビーファイターカブトのライナーブラストに敗れた。
自決を試みた津田沼博士もビーファイター達によって警察に突き出された。
スカイハイ
猛禽類型Aロボ。
飛行能力と鋭い爪が武器。
シーガイア
イカ型の女性Aロボ。
体のあちこちから伸びる触手と電撃が得意技。
水中戦に対応しているようだが、劇中では未披露。
Aロボ軍団
ゴキブリ型の量産型Aロボ。
槍を武器にしているが、ビーロボはおろか、子供にも負けるほど弱い。
一応これでも普段の10倍の戦闘力である。