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ファンタズム(ジャレコ)

ふぁんたずむ

1991年にジャレコよりリリースされたアクションゲーム。幽霊となった主人公が敵キャラに乗り移って戦う。
目次 [非表示]

ゲーム概要

1991年にジャレコよりリリースされたアーケードアクションゲーム

海外版タイトルは「Avenging Spirit」。


翌1992年にはゲームボーイに移植されており、ゲームボーイ版は2011年からシティコネクションよりニンテンドー3DSバーチャルコンソールとしても配信されている。

2022年7月には、シティコネクションの認可を受けアーケード移植版が合同会社Shinyudenによって開発され、Ratalaika Gamesよりリリースされた。対応機種はSwitchPS4/PS5・Xbox X/S


ストーリー

主人公は恋人とのデート中に、見知らぬ男たちに彼女を連れ去られそうになり、止めようとするも銃で撃たれ死んでしまう。

彼女は霊エネルギー研究者の娘だったため、その力を目的とした秘密結社の構成員たちによってさらわれたのだった。

死して幽霊となった主人公は、恋人の父親から他者の肉体に乗り移る能力を与えてもらい、恋人を救うために秘密結社へ乗り込んでいく。


ゲームシステム

1レバー+2ボタンのアクションゲーム。

レバーで移動、幽霊時は敵に近付いてボタンを押すと乗り移れる。乗り移り時はボタンで攻撃とジャンプを行う。

主人公にはエネルギーゲージがあり、乗り移り時はさらに乗り移ったキャラのライフゲージを併せ持つことになる。


主人公はステージ中の敵キャラに乗り移って進んでいく。乗り移っているキャラのライフが無くなると主人公は幽霊に戻ってしまう。

幽霊の状態ではエネルギーが徐々に減少し、これが無くなると即刻ゲームオーバーになってしまう(残機の概念はなし)。そのため素早く他の敵キャラに乗り移らなければならない。


乗り移った敵キャラによって操作や攻撃の特性がガラリと変わるため、攻略パターンが無限にあるのが大きな特徴。また敵キャラ自体もユニークでバラエティに富んでおり、シリアスなストーリーを重く感じさせないコミカルな世界観を描いている。


憑依できる敵キャラクター

  • ギャング … 組織の下っ端組員。足が遅い。
  • ホッパー … ピストルが武器の身軽な戦闘員。
  • アマゾン … 組織に雇われた女格闘家。機動力が高い。茶髪と青髪の2種類おり、後者はリーチのある衝撃波を飛ばせる。こちらは通称スーパーアマゾン。
  • スラッガー … 組織が持つ野球チームの選手。アーケード版では主人公の弾を打ち返してくるが、ゲームボーイ版では壁に反射する野球ボールを打ってくる。
  • ニンジャ … 組織に雇われた忍者。青い忍者は手裏剣、赤い忍者は鎖分銅を使う。
  • ドラゴン … 二足歩行のドラゴン。口から強力な炎を吐くことが出来るが足が遅い。アーケード版では服を着ているが、ゲームボーイ版ではドット絵の簡略化により脱がされてしまった。
  • ドラキュラ … 組織によって400年の眠りから覚まされた吸血鬼。マントの中からコウモリを飛ばして攻撃するが、マントの下はトランクス一丁という衝撃的な衣装である。
  • 魔法使い … 猫耳の付いたローブで全身を覆い、手にした杖から光弾を発射する。ちなみにドラゴンに乗り移って炎でダメージを与えると、中身が見えて女性であることが判明する。また、ジャンプ時の滞空時間が長くゆっくりと下降するが、この時ゲームボーイ版のみローブの裾がめくれ足が見える。
  • ヨガ … ジャンプ連打で空を飛べる。攻撃はリーチのないパンチ。
  • 手榴弾男・ホーミング男・レーザー男 … 組織が持つ軍隊の要員。レーザー男は隠された所に配置されている事が多い。
  • 雪女 … ニコニコとした顔と白いローブ姿が特徴。転がしてくる雪玉に当たった時のダメージはかなり大きい。ちなみにドラゴンに乗り移って炎でダメージを与えると、レオタード状の衣装を着ていることが判明する。
  • ロボ … 組織の研究所で開発された殺人ロボット。伏せて待ち構えており、近づくと立ち上がってロケットミサイルを発射する。
  • 透明人間 … ゲームボーイ版のみに登場する敵。乗り移ると一定時間無敵。

キャラクター名はアーケード版インストカードおよびバーチャルコンソール版取扱説明書より。


エンディング分岐

ゲーム中に恋人を救出できたか否かでラスボス撃破後のエンディングが変化する。恋人を救出しているとグッドエンディング。その内容は切なく胸を打つものになっており、心に残る作品となったプレイヤーも少なくない。


ゲーム中に鍵を3つ集めることで、ラスボス直前にある恋人が閉じ込められた部屋を開けることができる。

しかし幽体の為に直接恋人を助けることができない主人公は、なんと恋人に乗り移ってラスボスに挑むという大胆な行動に打って出る。

とはいえ解放された恋人は何故か高威力・連射可能なレーザー銃を所持しており、他のキャラよりも有利にラスボス戦を戦うことができる。

ちなみに恋人はスカートを穿いているため、大きくジャンプするとわずかに白い布が見えてしまう。不可抗力だから仕方ないね。

センシティブな作品

恋人を救出できなかった場合は敵キャラに乗り移ってのラスボス戦となるが、ラスボスの耐久力が高く苦戦を強いられる。コンティニューに頼らないのであれば、バッドエンドを見るほうが難しいとも言える。


…ちなみに、ゲームボーイ版では一度クリアするとエキスパートモードのコマンドが表示される。

被弾するとまず間違いなく憑依した体がやられ、幽霊の状態だと霊エネルギーが物凄いスピードで消費されるようになる準オワタ式

エンディングも、いろんな意味でエキスパート向けだったりする。


余談

  • 発売前年の1990年に公開されたアメリカ映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のストーリーと『死亡してしまった主人公が幽霊となりながらも恋人を守る』という点で一致しており、何かしらのインスパイアを受けた可能性が考えられる。あくまで仮説に過ぎないが、海外版タイトルもそれを意識しているのかもしれない。
  • 1986年にボーステックが発売したPC用アクションアドベンチャーゲーム『レリクス』では、精神だけの主人公が様々な肉体に乗り移りながら遺跡を探検する内容となっており、こちらを連想するゲーマーもいるようだ。

外部リンク

任天堂 - 3DSバーチャルコンソール版商品サイト … 購入や取扱説明書の閲覧も可能

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