概要
アメリカにおけるほら話や噂話によって伝わっている怪物たちの総称。名前の意味は“見るも恐ろしい生物”。
まだ(ヨーロッパから見て)開拓が進んでいなかった荒涼としたアメリカの環境下で、説明できない事象や恐ろしい体験談を説明する為に考案されたものや、昼休みなどの一時に根も葉もないほら話を元に生み出されたもの、あるいは樵などが新参者をいじめるためや、騙されやすい仲間や一般の人々をからかうために考案されたとされる。
いわゆる現在で言う所の都市伝説妖怪のような存在と思われ、その数は数えきれないほど多いという。
一覧
- アグロペルター/アーゴペルター(Agropelter, Argopelter):人に小枝をぶつけることを面白がる獣。
- アックスハンドル・ハウンド(Axehandle Hound)
- アンサーバック(Anserbak)
- アコーディアンティーター(Accordianteater):アコーディオンとアンティーター(アリクイ)を合わせたような妖怪。
- ウァーリング・ウィンパス/ワーリン・ウィンパス(Whiriling Whimpus)
- ウィントッサー(Whintosser)
- ウムフ(Oomph)
- オーゲリノ(Augerino)
- オザーク・ハウラー(Ozark Howler)
- ガイアスカタス(Guyascutus)
- カクタスキャット(Cactus Cat)
- カムアットアバディー/カマタバディー(Come-at-a-body)
- カロポード/キャロポード(Callopode)
- ガンベルー(Gumberoo):銃も効かない無敵の皮膚を持つ毛の無い熊のような生き物で、火を着けると大爆発する。
- ギリーギャルー/ギリーガルー(Gillygaloo):転がらないように四角い卵を産む怪鳥。
- クーガーフィッシュ(Cougar Fish)
- グーファス/フィラマルー(Goofus Bird/Philamaloo/Phylliloo))
- グーファン/グーファング(Goofang)
- グラワッカス/グラワクス(Glawackus):ライオンと熊と猪を合成したような生き物。
- グリドルグリーザー・ピート(Griddlegreaser Pete)
- グロフリコップ(Gloflikop)
- サイドヒル・ガウガー(Sidehill gouger):丘の斜面を素早く水平に走るため、片側の脚が短い生き物。
- シザービル(Sizzerbill)
- ジャージーデビル(Jersey Devil):翼竜が正体のUMAとされることもある、悪魔のような生き物。
- シャガモウ/シャガマウ(Shagamaw)
- ジョイント・スネーク(Joint snake):切り刻み粉々にしても元の姿に戻るという蛇。
- ショベルフェイスオスカー/シャヴルフェイスアスカー/シャヴルフェイサスカー(Shovel-Face Oscar)
- スウィンディングル/スインディングル(Swingdingle)
- スキートロー(Skeeteroo)
- スクォンク(Squonk)
- スクウィッドカム・スクイー(Squidgicum-squee)
- スクワッショリガー/スカッショリガー(Squasholiger):変種のスクワッシュ。熟すと足や頭が生えて動物のように歩き出す。
- スナリーギャスター(Snallygaster)
- スノースネーク(Snow Snake):雪が降る冬の間だけ活動する蛇。
- スノーファス(Snawfus)
- スパードゥードゥル(Spurdoodle)
- スピーディーモン/スピーディーマン(Speedemon):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- スプリンターキャット(Splintercat)
- スライドロックボルター(Slide-Rock Bolter):コロラド州に伝わる山に棲むクジラのような姿をした怪物
- スワンプオーガー/スワンポーガー(Swamp Auger)
- ダンガヴェンフッター/ダンガベンフーター(Dungavenhooter):尾で木こりを叩き潰してガス状にして、大きな口と鼻孔で吸ってしまうワニのような生き物。
- ティーケトラー(Teakettler)
- ディンバット(Dingbat):短い枝角を生やした鳥。猟師の銃弾を捕らえたり車のガソリンを飲み干してしまったりする。
- デワヨ(Dewayo,Dewayyo):ふさふさの尾を持つ二足歩行の犬のような生き物で、スナリーギャスターの天敵であるという。
- トゥリースクイーク(Treesqueak)
- トゥリーホッパー/トゥリーハパー(Treehopper):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- トラップスプリンガー(Trapspringer):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- トリポデルー/トライポデロ/トリポデロ(Tripoderoo, Tripodero)
- ハイアンポムホグベア/ハイアンポムホッグベアー(Hyampom Hog Bear)
- ハイドビハインド(Hidebehind):樹上に棲み木こりを襲って食べてしまうが、とても素早いため見た者がいないという生き物。
- ハガグ/ハガッグ(Hugag):ヘラジカに似るが、大きな唇を持つため草が食べられず、脚は硬く関節が無いので横たわれない。
- ハングダウン(Hangdown)
- ビッグフット(Bigfoot):UMA(未確認生物)として有名。
- ビルダッド(Billdad)
- ファーベアリング・トラウト/毛皮マス(Fur-bearing trout):寒冷地に棲む毛皮に覆われた鱒。
- フィッシュフォックス(Fish-Fox):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- フォッグホッグ/フォグホグ(Fog-Hog):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- フープスネーク(Hoop Snake)
- フリッターリックス(Flittericks):恐ろしいスピードで飛ぶモモンガで、頭部に当たると牛でも死ぬ。
- ベイトラバー(Bait Robber):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- ベルド・バザード(Belled buzzard):
- ボートハウンド(Boat Hound):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- ボールテイレッドキャット/スライバーキャット/ディグモール/ディンモール(Ball-Tailed Cat, Sliver Cat, Digmaul, Dingmaul)
- ホダグ/ホダッグ(Hodag)
- ピナクル・グルース(Pinnacle Grouse)
- マグランプ(Mug-Lump):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。
- モスキトー/マスキトー(Moskitto)
- ランプティフューゼル/ラムティフューゼル(Rumptifusel, Rumtifusel)
- ルファーラン(Luferlang)
- ルベラド/ラバーアド(Rubberado)
- ログガー/ロガー(Log Gar):ノコギリのような歯を持つ巨大なガー。
- ワールリング・ウィムパス(Whirling Whimpus):太い腕と脚には蹄を持つゴリラのような生き物で、小さな竜巻を纏って獲物を捕らえる。
- ワパルージー(Wapaloosie)
- ワンプ(Wamp):『Yarns of the Big Woods』に記述がある。二足歩行する動物のマスコットのような姿をした灰色の生物。尻尾の先端が塩の入ったソルトシェイカーのようになっており、木の根元に塩を振りかける。そして習性として塩を好むとされる鹿が木の根元の塩を見つけると仲間を呼ぶという。
- ワンプスキャット(Wampus cat)