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フランツ・ベッケンバウアー

ふらんつべっけんばうあー

フランツ・ベッケンバウアーとは、「皇帝」の異名で呼ばれたドイツの伝説的サッカー選手。
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フランツ・ベッケンバウアー(フルネームはFranz Anton Beckenbauer)とは1945年9月11日に生まれたドイツ(旧西ドイツ)の元サッカー選手であり、サッカー指導者。

ドイツサッカー連盟(DFB)副会長、2009年からFCバイエルン・ミュンヘンの名誉会長。2006年ワールドカップ・ドイツ大会では組織委員長を務めた。

ドイツサッカー界にその名を残す偉大なレジェンドの一人である。


選手として

身体データは身長181㎝、体重75㎏。利き足は右。

現役時代は何と言ってもセンターバックが自由自在にポジションをとる「スイーパー」がさらに積極的に攻撃参加する「リベロ」戦術を確立させた事で有名。

いかなるピンチでも猫背にならず常に背筋を伸ばし冷静沈着に味方を鼓舞し、ディフェンダーながら華麗なプレーでチームを統率し、抜群のリーダーシップを発揮し君臨するその姿は『神よ、皇帝フランツを守り給え』に詠われたオーストリア皇帝フランツ1世と同じファーストネームであることから、「 皇帝カイザー ベッケンバウアー」と呼ばれた。


若き日はSCミュンヘン1906で5年間を過ごしたが、クラブの財政事情により育成年代のチームを維持できなくなったことを知るとチームメイトと共に1860ミュンヘンへ移籍することを考えるようになる。

移籍交渉はほぼまとまりかけ、ベッケンバウアーも実は1860ミュンヘンのファンだったのでこの移籍を喜び、奇しくもミュンヘン1906での最後の試合がその1860ミュンヘンとの試合となる。しかし試合中に1860ミュンヘンの選手から平手打ちを受け激怒し、当時はまだ中堅だったバイエルンへの移籍を決めた。

この移籍がベッケンバウアーにもバイエルンにも双方にプラスとなり、以後バイエルンはブンデスリーガ優勝、UEFAチャンピオンズカップ(のちのUEFAチャンピオンズリーグ)制覇など、世界屈指のビッグクラブに成長していく。

当初は「単に目立ちたがってるだけ」「DFがオーバーラップしすぎた時のリスクを考えていない」と批判を浴びたリベロシステムも、結果を出す事で批判を封じ込めた。ベッケンバウアーは元々攻撃の選手であり、キープ力のあるドリブル突破や正確なラストパスなど敵陣での決定的なプレーはお手の物だったのである。


また、代表でも彼は「皇帝」だった。

ユーロ1972、そして地元開催となる1974年西ドイツワールドカップでは代表のキャプテンも務め母国に優勝をもたらす。特に1974年大会のオランダとの決勝での「終生のライバル」ヨハン・クライフとのマッチアップは、今も語り草となっている。

ゴールキーパーを含め守備的ポジションの選手は合計5人しか獲得していないバロンドールを2度に渡り受賞(1972年・76年)している事からも、いかにベッケンバウアーが秀逸な選手だったのかが理解出来る。


指導者として

引退後の監督としての手腕もまた抜きんでており、バイエルンの数々のタイトルをもたらた。また、代表監督でも1990年イタリアワールドカップで優勝、母国を3度目の優勝に導いている。


2024年1月7日未明、逝去したのが家族から発表された。享年78歳だった。


余談

  • プレーも人格も「素晴らしい」と称されるベッケンバウアーだが、無類の女好きからくるスキャンダルは多かった。バイエルンへの皮肉に「FCハリウッド」というのがある。これは「金の力に任せて国内外からスター選手をかき集める」ことからだが、昔は「ハリウッド並みに恋愛スキャンダルが多い」の意味だった。
  • キャプテン翼カール・ハインツ・シュナイダーの「サッカーは強い奴が勝つんじゃない。勝った者が強い奴なんだ」は元々ベッケンバウアーの言葉である。
  • 実際ライバルのクライフとは正反対に「3-4で負けるくらいなら泥くさくても1-0で勝った方が100倍マシ。負けは負け、その後に残るのは選手の自己満足だけだ」と言い切っている。
  • ただしクライフとは舌戦を展開するもお互いを認め合う仲で、クライフの死を聞かされた際、誰よりも悲しんでいた。

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