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概要

ジャンルはアクションゲームである。

建造物の破壊がメインという現在の任天堂から出たゲームの中でも特に異彩を放っているゲームの1つとなっている。

海外版では【Blast Corps】というタイトルで、日本版とは僅かであるが内容が異なっている。

発売日は、欧米版が1997年2月28日、日本版が同年3月21日、アジア/豪州版が同年9月1日。

ストーリー

20XX年、衝撃を与えると大爆発を起こす危険な化学物質「FK540」(日本国外版では核ミサイル)を積載した無人トレーラーが突如コントロール不能となり、直線状にしか進めなくなる暴走状態となってしまった。仮にトレーラーが建造物に衝突してしまうと大爆発を起こしてしまう。加えてFK540がトレーラーから気化してしまい、進路にあたるエリアを汚染してしまっている。この危機を救うために陸軍の重車両開発チームにいたアンバー・クラーク・スパイク・ウェズリーの4人が設立した建造物の解体のプロフェッショナルであるブラストドーザーがトレーラーの進路を塞ぐ障害物・建造物の破壊及び進路上のエリアのクリーン化を請け負うこととなった。


ゲームシステム

プレイヤーはブラストドーザー社の一員となり、暴走状態のトレーラーの進路を塞ぐ障害物・建造物を全て破壊する。建造物に取り残された生存者の救出もミッションの1つである。また、トレーラーの進路を確保した後には、そのエリアをクリーンな状態にする必要がある。

ステージは全部で57ステージ存在し、本編と関わる20+1のステージである「メインステージ」と残りの本編とは直接関係のない「サブステージ」に分けることができる。


ゲーム難易度は序盤こそ単純な破壊作業であるが、中盤以降はパズル的要素が増えてゆき、頭を使う場面や精密な操作が必要となる場面が増えてくる。その傾向はメイン・サブとも同じで、終盤はプレイした人がトラウマとなるほど難易度が高いステージも登場する。


メインステージ

トレーラーの進路を確保し、トレーラー通過後に、残った建造物の破壊・生存者の救出・エリアに100個存在する中和装置「RDU」の点灯を行う。また特定のステージでは科学者の家が存在し、6人見つけることで、とりあえずはエンディングを迎えることができる。ちなみに科学者の家はなぜか破壊対象外、というか破壊できない。

ちなみに一部のメインステージは手順次第でトレーラーが通過中に全て100%にする事も可能。まだ元凶がいるのに「クリーンな土地になった」の表記は噴飯もの。


サブステージ

制限時間内に建造物の破壊、コースを4周するレースゲーム、RDUの全点灯などのミニゲームを行い、ステージクリアまでのタイムを計る。

基本的にサブステージの道を開くにはステージ内の通信ベースに接近して起動させる必要がある。

(起動するとリング状の電波が発信される)


ステージ評価

メダル制となっており、終盤まではゴールド・シルバー・ブロンズの各メダルをステージクリア後に入手できる。メインステージではトレーラーの進路確保で必ずゴールドメダルを1つ、建造物の破壊率・生存者の救出率・RDUの点灯率が一定以上となると、もう1つメダルを入手できる(全て100%にするとゴールドメダルを入手できる)。サブステージでは各色に規定タイムが設けられており、これを上回るとメダルを1つ入手できる。


タイムアタックモード

全てのステージでゴールドメダルを入手するとタイムアタックモードに突入し、メインステージでもタイムアタック(進路上の建造物の全破壊)を行うことができる。このモードになるとメインステージもメダルが1つとなるが、表示されていないだけでトレーラーの進路確保のゴールドメダルは保有したままとなっている。恐らく2つ目のメダルがタイムアタックのメダル扱いになっていると思われる。


プラチナメダルチャレンジ

タイムアタックモードでメインステージのタイムアタックを全てゴールドにすると、最高難易度である「プラチナメダルチャレンジ」がスタートする。このモードはゴールドメダルよりもさらに厳しい規定タイムとなっており、正確に操作を行わなければあっという間に規定タイムをオーバーしてしまうほどの難易度である(一部のステージに至っては運任せの部分もある)。伊達にゲームパッケージに破壊の美学と書かれているだけのことはある。なお、全てのステージでプラチナメダルを入手すると最高称号「まいりました」となり、ゲームが敗北宣言を出す(比喩ではなく本当に敗北宣言を出す)。


登場キャラクター

主人公(プレイヤー)

ブラストドーザーのメンバーとして世界中を駆け巡り、トレーラーの進路を確保する。因みにカナヅチでメインステージではトレーラー通過前だと突然大爆発し、通過後だと強制的にリザルト画面に飛ぶ(破壊率・RDU点灯率・生存者救出率は記録される)。このバグを利用したタイム短縮技もある。


アンバー

陸軍時代もリーダー的存在であった彼女は、鋭い知性と類まれな統率力によりブラストドーザーのリーダーとなる。彼女と思われる人物がステージ開始直前、ステージクリア時に必ず右下の通信画面に登場する。特定のビーグルで鮮やかに破壊するか、特定のビークルで建造物の破壊に時間がかかっている時にもたまに登場する。


クラーク

ブラストドーザーの兵器設計を担当した天才技術者。自分の設計思想に執着しすぎる面もあるが、チームの任務にはなくてはならない存在。彼と思われる人物が特定のビークルで鮮やかに建造物を破壊するとたまに右下の通信画面に登場する。


スパイク

ブラストドーザーの兵器メカニックのチーフ。長年の経験に裏付けられた彼の眼は、兵器のどんなトラブルも完全にリカバーする。彼と思われる人物がトレーラーと建造物との距離が近い場合や特定のビークルで建造物の破壊に時間がかかっているときにたまに右下の通信画面に登場する。


ウェズリー

元は陸軍の有能なオペレーター。その向う見ずな性格から事故を起こし、陸軍を強制解雇された。その後ブラストドーザーを設立する。彼と思われる人物が特定のビークルで鮮やかに破壊するとたまに右下の通信画面に登場する。


その他の登場物


無人トレーラー

全ての元凶。こいつのせいで世界中が更地となる羽目となった。しかも運搬中の化学物質物質が原因でトラブルが起きたもんだから世話が無い。接近した時に聞ける走行音はプレイヤーたちのトラウマもの。

実は柵や生身のプレイヤーならぶつかっても爆発はしない。だが、うっかり進路上に乗り捨てたビークルやTNT爆弾を置きっぱなしにしてしまったり、バリスタのミサイル誤射でこいつを爆破させてしまったプレイヤーも少なくない。

暴走とは言うものの基本的には徐行である。が、特定のステージではかなりの速度を出す。その速さは焦りとトラウマを呼ぶ。


お邪魔虫ブルドーザー(正式名称不明)

特定のサブステージにのみ出てくる謎のブルドーザー。橙・赤・青・緑の4種があり、速度の差は緑>青>赤>橙となっている。接触すると失敗扱いとなる。パックマンに出てくる敵と同じと考えてよい。


登場ビークル

破壊ビークル系

破壊を主とするビークル


ラムドーザー

見た目はブルドーザーの形をしている。先端のシャベルが強化されており、並みの硬さの建造物なら真っ直ぐ進むだけで破壊が可能。最も操作のしやすいビーグル。

最高速度は112km/hとキャタピラの足の割にやたらと速度が出る。TNT爆弾やブロックを押すのに最適。


バックラッシュ

見た目は巨大なダンプカーの形をしている。後部が強化されており、テールスライド(ドリフト)を行い、建造物の破壊を行う。非常に扱いにくいビークルであるが、その癖全ビーグルの中で最も多く登場するため、操作に慣れる必要がある。最高速度も96km/hとかなり遅い。

後半のステージでは殆どがバックラッシュを使用しなければならず、トラウマステージの多くはこのビークルで固定されていることが多い。

破壊を前提とするならこの車両は規格段階の時点で却下されるレベルの欠陥品だがゲームなので気にしてはいけない。一応、操作次第ではラムドーザーより連続で破壊できるらしい…

本編クリア後の宇宙ステージでは事実上の主役ビークルとされており(但しサンダーフィストやラムドーザーが有利なステージもある)、全ステージで登場。月面などの低重力ステージでは段差を活かしたジャンプアクションの操作性に優れる。


スカイフォール

小型の4輪バギーで後ろに瞬間的に加速できるターボを備えている。車両底部が強化されているため、段差などからターボを使い高くジャンプして攻撃する必要がある。ターボに使用制限はないが使いすぎると一定時間使い物にならなくなる。

最高速度はターボ使用時の136km/h。しかし低重力ステージでは何故かバックラッシュよりも遅い。


バリスタ

2輪のバイクの両端にミサイルを発射できる発射口を備えたビークルで、かなり小回りがきく。遠方の建造物を破壊できる唯一のビークル。ミサイルには使用回数があり、エリアにあるミサイルコンテナから補給する必要がある。最高速度は144km/hと破壊を主とする車両ビーグルの中では最速。


サイドスワイプ

モータースクレーパーという重機の形をしており、車両の両サイドに破壊用のアームがついている特殊なビークル。アームには使用制限があり、エリアにあるアームを動かすエネルギーコンテナを回収する必要がある。最高速度は112km/hらしいが、実際はそこまで速くない印象を持つ。57ステージ中登場ステージはわずか3ステージと後述のサイクロンスーツに匹敵する少なさ。


ボーナス車両系

破壊能力はないが非常に速いスピードを出せる車両。主にサブステージのレースで使用する。


スポーツカー

ハンドリングはそれなりだが一番の強みは悪路でもほとんど減速することなく走行ができる。故にこの車両でないとプラチナメダル獲得が不可能なステージもある。最高速は256km/h。


ミニバン

ハンドリングの良さは抜群で初心者にもおすすめできる車両。ただし悪路ではスピードがガタ落ちするので注意。ボーナス車両としてはハードレベル帯にならないと入手出来ない。最高速は264km/h。


アメパト

ハンドリングの良さはミニバンとスポーツカーの間ぐらい。最高速はミニバンより速いが、パトカーなのに加速が非常に悪い上に悪路で速度がガタ落ち。基本的にロケットスタート前提の車両。最高速は272km/h。


ホットロッド

最高速はボーナス車両中最速だがハンドリングが悪くすぐにドリフト状態となってしまう。上級者向けの直線番長。最高速は288km/h。

最初のステージ「シミアン村」の列車に積載されている為、序盤で入手可能。


ラリー系ステージ(コース4周)でのプラチナメダル獲得は基本的にスポーツカーとホットロッドの二択。

ホットロッドのハンドリングの悪さが仇になる場合に一応、ロケットスタート前提でアメパトが候補に入る。


ロボット系

主人公が乗り込み破壊作業の操作を行うメカ。


Jボム

空を飛ぶことが可能な唯一のメカ。活動範囲が最も広く、全ての建造物の破壊が可能。上空から急降下アタックを行い、押し潰すように建造物を破壊する。Jボム六角形とも言われているサブステージ群では、動くターゲットや、小さなターゲット、はたまた火山火口内で全ターゲットの破壊をしなければならないステージがあり、今までの爽快感が嘘のようなトラウマステージ群となったりする。急降下アタック時の最高速度は時速480km/hと、Gの対策を施していないと生命の危機が発生するほどの非常に危険な速度である。


サンダーフィスト

全高20mにもなる巨大なメカ。回転アタックを行い、建造物にヒットするとジャンピングパンチを行い、建造物を破壊する。高層ビル地帯も一気に更地にすることも可能。ただし、ステージによっては非常に小さなターゲットを25個も破壊しなければならない。

回転時の最高速度は160km/hと大きさの割にかなり速い。このレベルでないと高層ビル地帯は更地にできないということか···?

ちなみに、ハードレベルのメインステージでは一切登場しない。


サイクロンスーツ

全高3mほどの小型のメカ。攻撃手段は体操選手のように前転するサマーソルトアタック。建造物にヒットすると一定時間空中に浮かび連続攻撃を行うことができる。サンダーフィストとの差別化は連続攻撃ができるか否か。最高速度はサマーソルトアタック時に112km/h出すことが可能。登場ステージは3ステージとかなり少ない。


小ネタ

マリオカートシリーズ同様、このゲームもロケットスタートができるが、ボタンを押すタイミングがマリオカートに比べると非常にシビアで、成功する確率はかなり低い。

バックラッシュのテールスライドは『マリオカート64』のドリフト挙動を参考にして作られている。


クリア後の隠し要素である『プラチナメダル』は、レア社の品質管理部が暴走した末に誕生した産物だった。このゲームのデザイナーは『ゴールドメダル』を限界値として設定したが、彼らは更なる高みを設けて欲しい、上手な人向けの更なる証を作って欲しいと要望した。後にそれが予想だにしない方向へと拡大。今作の品質管理には任天堂とアメリカ任天堂も関与していた。そこにレア社も加わり、三つ巴の競争となった。最終的にその競争で生まれた最高タイムがプラチナメダル獲得の目標タイムとして設定されるに至った。


メインステージの建造物の中に牛小屋があり、一部を破壊すると牛が顔を出してくる(破壊後の安否は不明)。


実は主人公が何もビークルに乗っていない状態でも、場所によっては建造物の破壊が可能となっている。段差と建造物の距離が近いとなぜか破壊が可能。ジャンプしている状態だと一部の建造物を除き、すべてのビーグルで建造物の破壊ができるのでこれが主人公にも適用されているのだと思われる。


ちなみにBGMの中には『スーパードンキーコングGB』のボス戦のアレンジ曲が使われている。


庄司の実家!

このゲームでこれから建物を壊すぞ、というときに時折かかる掛け声である。…いや、空耳である。

本当は”Show us whatcha got!”と言っているらしい。が、どうしても「庄司の実家」と聞こえてしまう。

そのため、この掛け声がかかったときの建物は全て庄司智春の実家である、という説がまことしやかに流れている。


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