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概要

機動戦士ガンダムSEED』の世界における、強化人間の通称。

初登場は、PHASE‐38(HDリマスター版は36話)

地球連合軍モビルスーツ戦で、ザフトコーディネイターを圧倒すべく育成した。


人間の脳にマイクロ・インプラント(人工回路)を埋め込み、γ-グリフェプタンというドーパミンアドレナリンを多く生成する麻薬の様な薬物を投与する事で活性化させ、身体能力や反射神経を劇的に高めるというもの。

その上で、心理的コントロールを施している。

肉体も強化されており、およそ年齢にふさわしくないほど筋肉質な体形をしている。

作中のSEED理論に近似した能力強化が見られ、通常のナチュラルには扱えないような高性能MSを使いこなす戦闘力を見せる。


その一方で、投与するγ-グリフェプタンには高い依存性がある為、定期的に摂取しなければ強い禁断症状に襲われ、耐え難い苦しみに悶えることになる。

ただし、仮に投与し続けたとしても脳や精神への汚染が蓄積され、やがては死に至る。

この事から連合では、ブーステッドマンの汚染度をステージと称してクラス分けしている。

また、投与時には人格が凶暴化してしまう為、チームとしての連携などが必要になるなどの繊細な任務への使用が難しいリスクも持っている。


この処理を施された人間は、後発のエクステンデッドを含めて生体CPUと総称され、いわばモビルスーツのパーツとして扱われている。

彼ら自身も与えられた立場をよく理解していたようで、時折皮肉めいた発言をすることがあった。


続編にて、幼少期から専用の施設で訓練されていたことが明らかになる。


対象者

全員が経歴を抹消されており素性は一切不明で、名前も本名ではない。

また前述の通り生体CPUの扱いを受けているものの、レッキとした職業軍人でもあり、3人とも階級は少尉である(劇中、ポッド回収命令を受けたオルガが「サブナック少尉」と呼ばれたことで判明)。


その他

  • 全員が制服を改造した上で着崩しており、風貌に特徴がある。オルガは襟を立てて袖を詰め、クロトは着丈を詰め、シャニはズボンにダメージジーンズを着用している。
  • 個性的な性格や設定、ストーリー後半の強敵として主人公勢を幾度も苦しめる活躍、そして大人たちの身勝手に翻弄され、人間として生きることを許されなかった物哀しい立場からか、単なる悪役に留まらない人気を誇り、未だにファンが多い。2021年に発売されたガンプラの新シリーズ「FULL MECHANICS」の第一弾がカラミティガンダム(オルガの乗機)で、最終的には三機全てが同ブランドで立体化された点からも、潜在需要の強さが窺える。
  • 一方で、(単なる偶然ではあるだろうが)出演後に担当声優が全員芸名を変更しているという妙な共通点もある。
  • γ-グリフェプタンは改良を重ねており、老齢となったカズイ・バスカークが「グリフェプタンD」を常飲して散歩の億劫さを低減している。(機動戦士ガンダムSEED RGB)
  • ファンの間では、「三馬鹿」、キャラデザ・制作会社繋がりの作品になぞらえて「常夏三兄弟」と呼ばれて親しまれている。
  • 2024年に公開された機動戦士ガンダムSEED FREEDOMにて登場した悪役ブラックナイトスコードの7名が6機もの格上機体でキラ・アスラン等に立ち向かい悲惨な末路を迎えたことに比べて三馬鹿がたった3機の格下機体で碌なチームワークもなしにかなり善戦したことから相対的に評価が上がってきている。

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED 生体CPU エクステンデッド ナチュラル(ガンダムSEED)

強化人間 哀しき悪役 生体ユニット


ヒューマンデブリ他のガンダム作品に登場した強化人間。こちらは非合法な組織に属している少年兵達であり、使い捨ての兵士として利用されるばかりか暴力のはけ口として日頃から大人達に虐待される等、ブーステッドマンと比べると奴隷同然の身分と言える。しかし、一方では薬物等の定期的な処置が不要だったおかげで一部のヒューマンデブリは最終的に自由の身となっていた。

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