概要
ブーフーウーとは、NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」で放送された人形劇。
上述の番組の中で放送された人形劇の中で、もっとも最初の人形劇となる。
放送期間は1960年9月から1967年3月。当時の月曜日と火曜日に放送されていた。
「さんびきのこぶた」をベースにした内容で、ワガママで怒りんぼう、文句の多い長男の「ブー」、弱虫ですぐ疲れる次男の「フー」、働き者な三男の「ウー」と、彼らを食べようとするオオカミとの間で、物語が展開される。
なお、CVは大山のぶ代(ブー)に三輪勝恵(フー)に黒柳徹子(ウー)というレジェンド揃い踏み。放送当時は彼女らもまだ売り出し中の俳優であったが、今となっては目を疑うような豪華キャストであろう。
奇跡の映像フィルム
このブーフーウーであるが、放送局であるNHKには現在、最終週の映像のみ保存されている。
というのも、当時のテレビ局では現代とは異なり「映像媒体を残す」という習慣がなく、加えて放送用テープも高価だったため、テープは使い回す事が常であり、「放送した映像を保存する」という意識が薄かったのである。
(なお、NHKで映像の保管が開始されたのは1980年からのこと)
そんな当時の状況下で、最終週のみとはいえブーフーウーの映像が残ったことは、まさしく奇跡と言えよう。
なお、2018年現在、NHKアーカイブスに映像が保存されていない人形劇は、「ダットくん」「とんちんこぼうず」「とんでけブッチー」の3作品。
1974年~76年放送の「うごけぼくのえ」は、2018年に映像が発掘され、NHKアーカイブスに登録・保管された。