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プロヴィデンスガンダム

ぷろゔぃでんすがんだむ

ZGMF-X13A プロヴィデンスとは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)である。
目次 [非表示]

ラウ・ル・クルーゼ「使ってみせるさ。あの男に出来て、私に出来ない筈はない!」


機体データ

型式番号ZGMF-X13A
全高18.16m
重量90.68t
装甲材質フェイズシフト装甲
動力源核エンジン
所属ザフト(統合設計局)
パイロットラウ・ル・クルーゼ

概要

プロヴィデンスガンダム

ザフトが技術の粋を尽くして極秘裏に開発を進めていた試作モビルスーツ

「プロヴィデンス」は『摂理、道理』を意する語であるが、設定では『神意』『天帝』と訳している。


フリーダムジャスティス同様ZGMF-Xシリーズにあたり、ニュートロンジャマーキャンセラー搭載型核エンジンやフェイズシフト装甲マルチロックオンシステムなどを標準搭載している。

元々はC.E.71年5月5日に完成していた格闘戦用の重装甲機体であった(なお、本来の姿である格闘仕様のビジュアルは今なお明らかにされていない)が、ザフトのエースパイロットであるラウ・ル・クルーゼ|の搭乗が決定したことに伴い、彼の持つ特異な空間認識能力を活かす兵装を搭載する方向にて改修が行われ、結果としてドレッドノートによって初実装されたドラグーン・システムの搭載機として改修された。また、ドラグーン・システムは本機に搭載されたものにおいて一定の完成を見ることとなった。同装備の採用によって対多数戦において敵機に接近されることなく殲滅することが可能となったが、そのために起こった重量増と変化した機体バランスをスラスターの増設によって補っており、全領域MSとミサイリアー的なMA双方の性質を持った機体といえる。その重装甲に加えビームサーベルを搭載した武装を用いた白兵戦も可能であり、標準的な汎用性は付加されている。

完成度ではZGMF-Xシリーズの他機に劣り、操縦に要求される能力も極めて高いが、圧倒的制圧力を持つドラグーン・システムを搭載した本機の戦闘能力は、C.E.71年において全てのMSの頂点に立つと言える。


極秘に開発していた関係で存在を全く知られていなかったこともあり、劇中では名前を呼ばれる場面は殆どない。


この他にも核搭載MSかつマルチロックオンシステム対応機種なのでミーティアとのドッキングも想定されていたが、その際にはバックパックを外さなければいけない。


機体構成

核エンジンの詳細はこちらを参照。


頭部

ジャスティスやフリーダムなどの兄弟機と同様、連合軍のGAT-Xシリーズの意匠を汲んでいる。一方、ブレードアンテナ付近には搭乗者であるラウ・ル・クルーゼの仮面を模した形状のフェイスカバーが存在する。

ブレードアンテナの付け根(額)部分にはイタリア語で11を指す「UNDICI」のレリーフが施されているが、これはプラントでMSを実用化した技師がイタリア系であったことに由来する。なお、フリーダムと異なり型式番号のレリーフは施されていないことに加え、型式番号(X13A)とレリーフの数字も一致しない。これは放送当時の設定ではX11AとX12Aが欠番でありフリーダム(X10A)の次に完成したためである。


人体で言う頬部分に「MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲」を左右1門ずつ装備しており、これの弾倉も頭部内に備えていると思われる。


胴部

ドラグーン・システムの搭載の伴い、核エンジンを胸部、NJCを機体中央となる腰部に内蔵している。そのため、ジャスティスやフリーダムとは異なりコクピットは一般的な機体と同じく腹部に存在し、コックピットハッチもザフト旧来の開閉方式となっている。一方、コクピットの内装についてはジャスティスやフリーダムと全く同じである。


背面のドラグーン・システム基部(ドラグーン・プラットフォーム)と胸部の核エンジンを左右2対のエネルギーケーブルにより、同じくドラグーン・システム基部と腹部のコックピットを量子通信ケーブルにより接続しているが、ドラグーン・システムが急遽の後付けであったためケーブル類を機体装甲内に収納することができず機体腹部側面から露出している。応急処置としてフェイズシフト装甲を施すことにより弱点となることを防いではいる。


胸部

ジャスティスやフリーダムに比べると大きく突き出している点が特徴である。

前面両側にはほぼ同サイズの制気口(水平羽根付き)が内蔵されている。

また、顔部と肩部の間に「MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲」という機関砲を搭載している。


肩部

2基の比較的大型なスラスターを搭載しており、それを覆うショルダーガード(肩部装甲)が横へ大きく伸びている。


脚部

足裏は扁平で地表との接地面積が大きい形状となっている。これにより、ドラグーン・システムの搭載により増加した重量を支え、高い汎用性を獲得している。


スラスター

メインスラスター

ドラグーン・システム基部の下部に3基1セットの大型スラスターを左右に計2セット搭載している。


サブスラスター

脹脛、脹脛側面、ショルダーガードの内側、足裏にサブスラスターを内蔵している。

足裏のサブスラスターは1基しか存在せず、脹脛、脹脛側面、ドラグーン・システム基部の推力を重視した設計となっている。


OS

Generation

Unsubdued

Nuclear

Drive

Assault

Module

(Complex)


核エンジンを運用するための新型OS[MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM]を搭載している。

表示される英文の意訳は「抑制されていない核駆動を使っている強襲モジュール複合体」、さらに意訳すれば「ニュートロンジャマーの影響を受けない核エンジンを用いた強力な兵装群を搭載したMS」となる。


武装

MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲

頭部および胴体上部に計4門装備された対空迎撃用機関砲。「ピクウス」はラテン語で「キツツキ」を意味し、名の通り連射力は高い。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。ジャスティスを除く兄弟機には共通して装備されている。

初期GAT-Xシリーズの「75mm対空自動バルカン砲塔システム 『イーゲルシュテルン』」を参考にした装備であり、接近する敵MSの分散または対空防御および牽制において効果を発揮する。所謂バルカンなため威力は低いが、イーゲルシュテルンよりは大口径な分高威力であり、ミサイルの他にも戦闘機や戦闘ヘリも撃墜できる。


MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル

プロヴィデンス

肩掛け式の大型ビームライフル。「ユーディキウム」はラテン語で「審判」を意味する。

ドレッドノートの「MA-M22Y ビームライフル」を大型高出力化した改良型であり、ジャスティスやフリーダムの「MA-M20 ルプスビームライフル」より3世代、ゲイツの「MA-M21G ビームライフル」より2世代新型である。通常のビームライフルの後端を延長したような形状をしており、大型故に取り回しにはやや難はあるがルプスを上回る出力を持ち、本機の火器内では最高火力を誇る


運用

ドラグーン・システムにて陽動をかけることにより取り回しの悪さを補い、確実な一撃を当てるために用いられた。


後継

本装備からプロヴィデンスザクの「MA-BAR76T 高エネルギービームライフル」を経由してレジェンドの「MA-BAR78F 高エネルギービームライフル」へと発展した。


余談

  • 2017年に発売されたマスターグレード (MG) のプラモデルでは、銃身先端からグリップにかけた機関部がルプスと共通であるという解釈がなされ、この部分は先行発売された「MG フリーダムガンダムVer.2.0」の金型を流用している(機体の内部フレームの一部も同様)。
  • C.E.73年終盤にハイパーデュートリオンエンジンに対応したデスティニーの「MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル」やレジェンドのMA-BAR78Fが登場するまでC.E.最強のビームライフルだった。

MA-V05A 複合兵装防盾システム

【ガンダム アーセナルベース 】プロヴィデンスガンダム

対ビームコーティングが施されたシールドに大型ビームサーベルとその両脇に2門のビーム砲を内蔵した複合兵装。マティウス・アーセナリー社製。

連合から強奪したGAT-X207 ブリッツの「攻盾システム 『トリケロス』」を参考に、先行して開発されていたゲイツの「MA-MV03 二連装ビームクロー」を発展させたものとなる。

両脇のビーム砲からビームを発振・滞留させることによりビームサーベルとして機能させることもでき、この際の外見はゲイツの二連装ビームクローと酷似している。

左前腕にはめ込む形で装備する。そのため、持ち替えは非常に難しいが、攻防の転換を素早く行える強みを持つ。その反面、本機はこれ以外に近接武装を装備していない


運用

白兵戦・砲撃戦・防御と、様々な場面にて用いられる。しかし、白兵戦時に相手からビームサーベルで斬りかかられたのを防御した場合、そこから斬り返すのが難しく、腕力で強引に押し返すかドラグーン・システムで迎撃する必要がある。


ドラグーン・システム

プロヴィデンスガンダム

本機の主力兵装。本機の場合は、背面のドラグーン・システム基部と、円錐形大型の攻撃端末3基・長方形小型の攻撃端末8基の合計11基もの無線誘導式ビーム砲台により構成される。

ドラグーン・システム基部に大型端末3基と小型端末2基を、サイドおよびリアの腰部装甲に小型端末6基(一側面辺り2基ずつ)マウントしている。また、ドラグーン・システム基部にマウントされた小型端末はマウント部に可動域が存在するため前方へ向けることができる。なお、小型端末はドラグーン・システム基部、サイド腰部装甲、リア腰部装甲にマウントされているものごとに形状が若干異なる。

攻撃端末は姿勢制御スラスターだけでなく複数のビーム砲を有しており、大型端末で9門、小型端末で2門と、全攻撃端末の合計砲門数は43門にも及ぶ(他の火器を含めば本機の合計砲門数は50門にもなる)。一方、ビームの威力は若干低く、通常装甲程度であれば貫通可能なものの、フェイズシフト装甲となると装甲を破壊するのが精々となる。加えて、攻撃端末の機動力もそこまで高くないため、圧倒的な加速能力を持つ相手には振り切られてしまうことがある。また、ビーム砲には可動域が無いため複数のビーム砲で一か所を狙うのは構造的に不可能であり、弾幕を展開する運用が基本となる。


第1世代ドラグーン・システムに該当し、特異な空間認識能力を必要とするが、その膨大な砲門数も相まって制圧力・殲滅力は非常に高く、ミーティアの加速頼りなフリーダム、ないしSEEDを発動したキラ・ヤマトの駆るフリーダムでなければ対処できない。


運用

複数の攻撃端末にて敵を包囲し、四方八方からのビームの集中砲火を浴びせるのが基本となる。機動力等におり集中砲火を避けてくる相手に対しては、本命のユーディキウムを当てるための陽動として使用された。

また、本機は近接戦を比較的不得手としているため、近接戦に持ち込まれた際に距離を取るために用いられた他、大量の対艦ミサイルの迎撃のためにビームをカーテン状に発射したこともある。


活躍

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦2日目(C.E.71年9月27日)において、ジェネシスの2射目と共にヤキン・ドゥーエから出撃する。その後、ヤキン・ドゥーエの防衛に就き、ドラグーン・システムを駆使して多数のストライクダガーを一蹴する。

ラウの気配を探知して先行してきたムウ・ラ・フラガが駆るエールストライクと交戦する。ドラグーン・システムによるオールレンジ攻撃は同じく空間認識能力を持つムウに対応されるも、砲門数に物を言わせビームライフルを撃ち落とす。ビームライフルを撃ち落とされたエールストライクからビームサーベルによる白兵戦を仕掛けられるも複合兵装防盾システムを用いて余裕をもって対応し、距離が開いた隙にドラグーン・システムを再展開して完全に包囲した上でビームの集中砲火を浴びせ、右腕と左脚を破壊して戦闘不能・撤退に追い込む。

撤退したエールストライクを追跡したが、ドミニオンとの交戦により中破状態だったアークエンジェルを発見し、ビームライフルの狙いを定める。それをバスターの射撃により妨害されたため、対応のためにドラグーン・システムを展開する。その直後、ラウの気配を探知して戻ってきたミーティア装備のフリーダムから高エネルギー収束火線砲で狙撃されるもラウがキラの気配を探知したことで間一髪回避に成功した。そのままビームソードで斬りかかってきたフリーダムを避けつつ、ドラグーン・システムの方でバスターの上半身を集中的に砲撃して即座に戦闘不能へ追い込むと、すぐさまドラグーン・システムをフリーダムの迎撃に向かわせた。ドラグーン・システムによる砲撃はミーティアの推力により振り切られるも、ミーティアの対艦ミサイルの雨をカーテン状に発射したビームにより防ぎ、撃ち落とされた対艦ミサイルの爆炎に紛れたビームライフルによる射撃でミーティアの右アームユニットを破壊する。そのままビームライフルで牽制をかけつつ複合兵装防盾システムからビームサーベルを発振して急接近し、それを迎撃しようとしたビームソードを回避してミーティアの左アームユニットも切り落とす。両アームユニットを無くしたミーティアやフリーダムから対艦ミサイルを軸にした弾幕により応戦されるもドラグーン・システムや本体の機動力にて対応し、逆にドラグーン・システムの集中砲火によりミーティアの右舷エリナケウスと左舷スラスターを破壊、さらに集中砲火に紛れて接近して右舷スラスターをビームサーベルで斬り落とす。これによりミーティアが航行不能となって足を止めたため集中砲火により完全に破壊した。しかし、その直前にフリーダムはミーティアをパージしてその場から離脱しており、近くを航行していたフレイ・アルスターらのドミニオンクルーが乗る脱出艇に向かっていた。キラへの嫌がらせとして脱出艇をビームライフルで撃ち落とそうとするも爆散直前のミーティアから射出されたシールドに防がれるが、間髪入れずに展開中だったドラグーン・システムを使って撃ち落とす。この脱出艇の爆発にフリーダムが巻き込まれるもその場でフリーダムを撃墜することはせず、持ち場であるヤキン・ドゥーエへ向かった。

ヤキン・ドゥーエへの道中、ジェネシスを破壊しようとしていたクサナギエターナル・M1アストレイ隊を発見、これをドラグーン・システムの一斉掃射により蹂躙する。M1アストレイ隊を全滅させたところで、追いついてきたフリーダムに死角から射撃されるも、またも気配の探知が間に合い間一髪で回避し、そのままフリーダムと再交戦に入る。先ほどと異なりキラがSEEDに覚醒していたため、ドラグーン・システムの砲火は殆ど見切られ、逆に攻撃端末を次々落とされてくが、負けじとビームライフルでフリーダムの右脚を破壊し返す。そのまま30分近く戦い徐々にジェネシス付近まで追い込まれたが、ジェネシスの破壊へ向かうジャスティスストライクルージュにキラが気を取られた隙にドラグーン・システムによりフリーダムの右ショルダーガードと左クスィフィアスを破壊するも、ビームライフルのカウンターを食らい複合兵装防盾システムごと左腕を失う。その後、ビームライフルでフリーダムの右腕を破壊するも、フリーダムがビームサーベルをアンビデクストラス・ハルバード形態で起動して残った左手に握り特攻を敢行する。それをビームライフルで迎撃しようとするも全て回避、肉薄され右腕をライフルごと斬り落とされる。窮地を悟って即座に距離を取ろうと後退しつつ残った攻撃端末2機(大型・小型1基ずつ)で迎撃を試み、フリーダムの頭部とコックピット脇の右制気口を破壊するも、特攻を止めることはできず、腹部(パイロットのすぐ脇)をビームサーベルで貫かれ機能を停止する。

最后一击


その直後、ジェネシスから発射されたガンマ線レーザーが直撃したため核エンジンが誘爆し、笑みを浮かべるラウと共に跡形もなく消滅した。


このジェネシスの事実上最後の一射は、ジェネシス内部におけるジャスティスの自爆に加え、本機の核爆発により一次ミラーが破壊されたため、不発に終わっている。

世界を終末に導くべく暗躍したラウだったが、その最期は己の死と引き換えに世界の終末を回避させるというものであった。


僅か3話(活躍したのは1話半)しか登場しなかったものの、機体デザインのインパクトの強さと、フリーダムに敗れたとはいえラスボス機に相応しい圧倒的な戦闘能力を見せつけたことからパイロットのクルーゼ共々人気の高いMSの一つとなっている。


バリエーション

プロヴィデンス(初期型)

完成当初のプロヴィデンス。背部バックパックに4本の大型ビームサーベルを装備しており、前述通り格闘戦を中心とした重装甲機体となる予定であった。

PS2用ゲーム「機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ」のMSV編のオープニングにワンカットだけ登場するが、詳細は明かされていない。


ZGMF-X666S レジェンド

プロヴィデンスの後継機。こちらは設計段階からドラグーン搭載を前提としている。

詳細はリンク先参照。


LN-ZGMF-X13A ニクスプロヴィデンス

ライブラリアン」による再設計機。

詳細はリンク先参照。


立体物

ガンプラ

1/144はコレクションシリーズとHG SEED1/144、1/100はSEED 1/100がリアルタイム時に発売。

ドラグーンはコレクションシリーズ以外全て分離可能。しかし最近ではスタンダードになっている飾り用の台座はない。

HG SEED1/144は当時としてはかなり色分けが優秀でシールが少なく、パッケージ横にもそれが宣伝されていたほど。要塗装箇所はバルカンやセンサー、肩ダクトの先端くらいしかない。

1/100も同様にシールが少なく、HGで要塗装だった箇所も色分けされており非常に出来が優秀だったが、それゆえMGが出しづらい状況にあった。


放送15年目の2017年3月にようやくMGが発売。MGフリーダム Ver.2.0のフレームをベースに作られているが、こちらは過剰なアレンジはなく、これまでの立体物同様のギミックが盛り込まれたほかディテールの細分化により情報量を増やしたに留まっている。

ザフトロゴマークの台座とフリーダムと共用のデカール付きのハイエンド版のG.U.N.D.A.M エディションと同時発売。初回生産ロットのみ箱が箔押し加工という仕様だった。ちなみにファーストステージシリーズで表舞台に出た残りの一体であるジャスティスも三ヶ月後にMG化している。

後にプレミアムバンダイ限定で各所をメッキやグロスインジェクションに変えたスペシャルコーティング版が発売。


アクションフィギュア

リアルタイムでの展開はなく、DESTINYの放送後にMS IN ACTIONが発売された。

こちらも全ドラグーンが脱着出来る。


その後、プレミアムバンダイ限定でROBOT魂が発売。

ドラグーン射出エフェクト付きとはいえ、18m系機体では異例の10000円越えが衝撃を呼んだ(同シリーズのフリーダムとジャスティスはおよそ半分の5500~6000円)。また、同シリーズのフリーダム初回限定ロットに付属したデカールに対応している。


2021年にはMETAL ROBOT魂でも発売。クシャトリヤ顔負けの大量のドラグーンエフェクトが付属している。ROBOT魂から価格が1.5倍に跳ね上がっているが、2倍以上に値上がりしているフリーダムやジャスティスと比べれば大分安く感じる。


2023年にはMETAL BUILDでの発売も決定。ようやく同シリーズ常連だったフリーダムが並べられる宿敵が揃うこととなった。価格は4万円超えと中々の高額になっている。


カプセルフィギュア

ガシャポンSDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。※現在、入手困難


余談

設計が終わった段階の機体にドラグーンを後付けした急ごしらえの改装で、ガンダム世界におけるMSのアドバンスが人型ゆえの姿勢制御能力に起因する事を鑑みれば、そのコンセプトは旧来式のMAや戦闘ポッドの特性も加味されたと言える。


機体色はRX-78を意識したトリコロールで、プロヴィデンスという機体名も1stガンダムを神となぞらえた小ネタが入り込んでいる。また本編ではジオングをも意識したためかダークトーンであるが、立体商品ではトリコロールを強調するために明るいカラーリングがなされる事も多い。


また、背部には神の象徴となる光背をかたどったバックパックを持っており、神意にまつわる機体らしさを強調する。一方でラウ・ル・クルーゼの声優を務めた関俊彦氏は「」になぞらえていたり(後にSDガンダム用デザインで本当に甲羅を背負ったプロヴィデンスが描かれもした)、その形状をさいたまと呼ぶネットミームもみられる(なんでさいたまなのかは該当タグの投稿を参照のこと)。


そのマッシブな威圧感がドラグーンシステムによるものが大きいのは当然であるが、実はそれを背面から外した状態でも本作はおろかCEシリーズに登場するどのMSと比べても体格が随一にゴリマッチョである。前述の通り元は格闘戦重視で設計されていたとあるが、機動性よりもパワーでゴリ押すタイプだったのだろうか?


機体の額には「UNDIC(イタリア語で11)」という刻印だけが彫り込まれている。

デュエル(UNO X-102)やストライク(CINQUE X-105)等の前期GAT-Xシリーズ、カラミティ(SEI X-131)やレイダー(OTTO X-370)等の後期GAT-Xシリーズ、ZGMF-Xシリーズ先発のジャスティス(X-09A NOVE)、フリーダム(X-10A DIECI)のように型番とのセットでは刻まれていない。


関連動画


関連イラスト

プロヴィデンスガンダム終わらない明日へ その2

まもなく最後の扉が開く!私が開く!无题


関連項目

登場作品

機動戦士ガンダムSEED


所属(組織・分類)

ザフト

ザフト製MS・戦艦 ZGMFシリーズ ZGMF-Xシリーズ(ファーストステージシリーズ)


関連機体

後継機

ZGMF-X666S レジェンド


兄弟機(ZGMF-Xシリーズ)

ZGMF-X09A ジャスティス ZGMF-X10A フリーダム

ZGMF-X11A リジェネレイト ZGMF-X12A テスタメント


その他関連機体

YMF-X000A ドレッドノート:技術的下敷き。

ZGMF-X3000Q プロヴィデンスザク:後のレジェンドの試作機。


董卓プロヴィデンスガンダム:『SDガンダムシリーズ』の作品、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』に登場するプロヴィデンスガンダム(及び董卓)モチーフの登場人物

ガンダムエピオンガンダムヴァサーゴチェストブレイク:プロヴィデンスと同じ形番に13を持つラスボス機体。

ガンダムデスサイズガンダムデスサイズヘルガンダムデスサイズヘルカスタム:上述のレジェンドと合わせて同じ中の人が演じるキャラが搭乗するガンダムタイプ。

ガンダム・キャリバーン:「SEED」から20年後の「水星の魔女」の物語終盤で登場した主人公の新たな専用機。こちらは雑誌等にも前情報が一切無く、本当に唐突に存在が明かされた。

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