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ヘイズル

へいずる

ヘイズルとは小説「ADVANCEOFZティターンズの旗のもとに」に登場するティターンズの試作型モビルスーツ及びそのバリエーション群である。
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概要

宇宙世紀0084年、ティターンズがMSの最新技術を評価する為、コンペイトウ工廠にて作製した実験機。
TR計画において最初に開発された機体であり、TR-6開発の為のテストベッド機でもある。

ジム・クゥエルをベースに、一年戦争における連邦軍の象徴であるガンダムが戦場に与える心理的影響、さらにはその存在自体が戦局に与える効果を検証するべく頭部はガンダムを模した頭部ユニットを採用。
ジム・クゥエルがベース機となったのは、ティターンズ専用機として広く配備されており、メンテナンス時のパーツ互換性と信頼性が高い為。同時に、既存の量産機をベースとする事で開発期間の大幅な短縮に繋がっている。
一号機(RX-121/RX-121-1)と二号機(RX-121-2)の二機が存在し、換装による任務対応能力によって膨大な数の装備バリエーションを有する。

本機は脚部熱核ロケットエンジン、バックパックの可動式バーニア・ポッドなど、各部に換装された強化パーツによってガンダムタイプに匹敵する高性能機として完成した(ただし、本機は84年当時はジムと比較して高い性能を有する機体に仕上がっていたが、本機のベース機はあくまでジム・クゥエルであり、整備士側からはガンダムではなくジムの延長線上の機体として認識されている)。
ベース機に対して高性能である反面、機体特性、操作性が大きく異なっており、その機体性能を遺憾なく発揮する為には高度な操作技術を要する。
当初はテスト機という事もあり不安定な部分(胸部追加装甲を施した際の重量バランスの変化に対応できない等)があったが、試験データの蓄積や機体改修を進めた結果、次第に信頼性が向上していった。
主なパイロットは1号機はウェス・マーフィー、2号機はエリアルド・ハンター

技術的な側面では、脚部構造やアドバンスド・ヘイズル用ソールユニットなどがバーザムの、シールド・ブースターなどはギャプランの開発に影響を与えている他、ハイザック[ヴァナルカンド]にも本機のデータやパーツが転用されている。

また、本機に限らず、TR計画機のコードネームは「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」に由来する。
エンブレムについてもうさぎをモチーフとしているが、これはテスト小隊の隊長であるウェス・マーフィー大尉がうさぎ好きであるため。
また、TRシリーズのエンブレムは同じくテスト小隊のカール・マツバラが手がけている。

武装

ビーム・サーベル

本機唯一の固定武装としてバックパックに一基装備されている。

ビーム・ライフル

Eパックを試験的に採用した物を装備。型式番号XBR-M84a。
ヘイズルは小隊行動で前衛に就く事が多く、近接戦闘での取り回しの良いショートバレルタイプを使用する。
また、エネルギー消費が激しい連射モードに対応する為、Eパックは二基繋げた物を使用している。
なお、予備のEパックは腰や前腕部のラッチに接続される。ホルダーはEパックを取り外した後も一種の追加装甲として機能する。
ヒート・ブレードを有するロング・バレルとストックを装着する事でロング・ブレード・ライフルとなるなど、いくつかのオプションが用意されており、ジム・スナイパーⅢのロングバレルタイプなど様々な仕様の物がテスト運用され、さらに改良された物がガンダムMk-Ⅱにも採用されることになった。
また、本装備自体も相当数が生産され、コンペイトウに配備されていたジム・クゥエルなどに装備された他、宇宙世紀0094年時には闇市場に流れたガブスレイが使用している。

シールド・ブースター

本機を象徴するテスト装備の一つ。
シールドに22,000kg出力のスラスターとプロペラントタンクの機能を持たせた装備。
推進剤は被弾時の誘爆の危険性を低減するため、低可燃性のものが使用されている。強襲時にブースターとして機能し、そのままシールドとして用いることで重量面での無駄を減らせる。これまで用いられてきたシュツルム・ブースターは、戦闘時に廃棄していたが、廃棄後の回収が困難であった。このシールド・ブースターは製造コストは高くなるものの、被弾による損傷が無い限り再利用が可能という利点もある。

この他、胸部補助アクチュエータ・ユニットの多目的スペースを利用して多目的ランチャーやバルカンポッドなどを装備可能。

バリエーション

1号機

フルアーマー・タイプ

被弾した装甲を容易に交換出来る高いメンテナンス性を実現する為、ガンダムNT-1ジム・キャノンⅡと同系のチョバムアーマーを装備した状態。
ヘイズル自体がジム・クゥエルをベースとして各種強化パーツを換装している為、それまでのフルアーマーと比較して、増加装甲として着脱可能なのは胸部及び腹部とフロントアーマー部のみである。
この形態において機体重量や慣性モーメントの変化、可動範囲の制限などデメリットも多く、テストパイロットであったウェス・マーフィーからは不評であった。またビーム兵器が一般化しつつある時代背景においてその必要性を疑問視する声もあった。

強襲形態

両前腕部ラッチにシールド・ブースターを装着した形態。ヘイズルのオプション形態の中では最も一般的なものであり、攻守共にバランスが取れた形態である。

高機動形態

フルアーマー形態に加え、両腕部とブースターポッドのラッチに合計三枚のシールド・ブースターを装着した形態。最終形態とも呼ばれる。
推力方向を一方向に集約し、モビルアーマー並の加速力を発揮する事ができ、この発想が後の可変モビルスーツ・可変モビルアーマーへと繋がっていく事になる。
なお、胸部補助アクチュエーター・ユニットの多目的スペースにはフォールディング・グリップが設置されており、これを展開し保持することで両腕部を固定し肩関節への負荷を低減し安定した巡航を行う事が可能。

ガンダムTR-1[ヘイズル改]

ジオン残党軍の「シュトゥッツァー・シリーズ」との戦闘で大破したヘイズルを、コンペトウに配備されていたジム・クゥエルやアレクサンドリア級アスワンに搭載されていた予備パーツ等を用いて改修を行った機体。
型式番号RX-121-1。この型式番号の更新については、本機の改修に先立って改装された2号機にRX-121-2の型式番号が付与されたことに伴っての事である。
一部を除き機体形状に大きく変更が加えられている訳ではないが、コックピットがリニアシート・全天周モニターに換装されている。加えて、これまでの実働データや開発ノウハウをフィードバックし、部材の再構成による軽量化やOSのバージョンアップ、スラスター出力の上昇が行われ、これによって総合性能が向上している。
なお、ヘイズルのオプション兵装は初期プランの実験をほぼ完了していたが、この改修によって実験プランは大幅に見直され、各所に増設されたマルチウェポンラックによってそれまで以上の様々な形態をとることが可能となっている。
カラーリングは改修期間が短かったということもあって一定期間は大部分の装甲の地色を晒したライトグレーの状態で運用されていた。後のグリプス戦役勃発に合わせ実戦配備が決定すると、本格的なティターンズ正規カラーへと塗り変えられている。

サブ・アーム装備

ヘイズル改の股関節部ラッチにサブ・アームユニットを装備した形態。
ユニット自体は通常は無骨な増加装甲といった容貌だが、展開する事で第三・第四の腕となる。
3本指の簡易なマニピュレーターではあるがEパックの換装や武装の換装などの基本動作はあらかじめ設定したプログラムによって行うことが出来る。さらにビーム・ライフル、ビーム・サーベルなど各種武装を使用できるが、メインアームと切り替えて操作するため、その間メインアームは使用不可となる。また、火器管制が複雑になることからパイロットに多大な負担がかかり、広く用いられることはなかった。
このため、メインマニュピレーターと同時に展開可能なジ・Oの隠し腕とは系統的に異なる装備である事が伺える。

イカロス・ユニット

可変機のMS形態の滞空時間が十分ではなかったことから、サブ・フライト・システムや可変機構に頼ることの無いMS単体での飛行を検証すべく開発された装備。
アッシマーギャプランと違い変形が不要なためMS形態のまま携帯する武装で戦闘に移行することが出来る。
当初は胸部ラッチに接続される巨大な飛行ユニットと腰部および足部のユニットから構成され、滑空時に水平展開する可変翼で発生する揚力と推進力を併用するものであったが、MS形態のままでは空力性能が著しく低く、十分な機動性が得られないと判断され再設計が行われた。
再設計後は機体前面ユニット、肩部増加ユニット、リア・スラスター・ユニットから成る装備となり、複数のジェネレーターとロケットエンジン、背部に装備されたシールド・ブースターによる大推力で無理矢理機体を飛翔させる装備となった。
また、この装備のデータが後のバイアランの開発に役立てられている。

2号機

元々本機は母艦アスワンにストックされていたヘイズルの補修・交換用パーツを組み立てて造り上げられた予備機。
当初こそ、頭部がガンダムヘッドである事以外はジム・クゥエルとほぼ同一の機体であったが、エリアルド・ハンターの搭乗機であるジム改高機動型の中破を機に、新たに彼の乗機としてかねてより試験予定であった試作型バックパック「トライ・ブースター・ユニット」を装着する等の改修が施された。これに伴い軍のデータベースに再登録が行われ、RX-121-2の型式番号が与えられている。
トライ・ブースターはシールド・ブースター以外のもう一つの機動力強化オプションの一つとして設計された強襲戦用ユニットで、バックパック左右に配置された2基の可動式ユニバーサル・スラスター・ポッドと、後部の大容量プロペラントタンクを兼ねたテール状シュツルム・ブースターで構成される高機動型装備であり、バックパックの可動フレームによって推力を自在に変更可能となっている他、それ自体がAMBACシステムとしても機能する。
一方で、その長大さから機体の重心バランスが大きく崩れてしまう為、扱いは難しい。
また、装甲と独立した自由度の高いスラスター・ポッドの可動フレームのデータは、ムーブバルフレームの開発に活かされている。

アドバンスド・ヘイズル

グリプス戦役勃発後T3部隊の本格的実戦部隊への再編成に合わせ、[ヘイズル2号機]を[ヘイズル改]と同等の強化パーツへと換装し、さらにサブ・アーム・ユニットや別途テスト中であった高性能光学センサー・ユニット、マルチ・コネクター・ポッド、脚底部補助スラスター・ユニットを追加した姿。
その機動性、汎用性、運用効率とあらゆる要素、機能を高次元に融合させた本機は、新世代の機動兵器としての理想系の1つを体現した集大成というべき存在と言える。
また、シールド・ブースターは航続能力を犠牲に拡散ビーム砲を搭載して敵の実弾兵器から身を守る強化型シールド・ブースターが装備されている。
脚底部補助スラスターなど一部の装備は改良され、バーザムに採用された。

ヘイズル・ラー

ヘイズル改にFF-X29A [フルドド]を装着した形態。合体後のヘイズル改の火力、機動性、防御力は大幅に向上し、総合スペックではムーバブルフレーム標準採用の第2世代MSにも匹敵するレベルにまで達する。
フルドドは通常背部の可動式ブースター・ポッド、もしくはマルチ・コネクター・ポッドのジョイントに接続されるが、さらに腰部マルチウエポンラッチおよび両サイド部ハードポイントへの装着も可能となっている。そのため2機のフルドドを同時合体させることも可能で、これによってより機体運用効率を高めた第2形態へと進化する。その際はバックパック部には2基のスラスター・ウィング・ユニット、腰部には2基のクロー・ウィング・ユニットを装着し、それぞれ機能を統一することで稼動効率を最大限とする。
更にギャプランのブースターユニットを装備する事でクルーザー形態となる他、また、ヘイズル・ラーにアドバンスド・ヘイズルのオプションパーツを装着した形態を[ヘイズル・ラー]フルアーマー形態と呼ぶ。

フルドドには後継装備となるフルドドⅡも存在し、こちらはTR-6用オプションであるファイバーⅡやダンディライアンⅡ、インレ等とのドッキング機能を有しており、主にTR-5[フライルー]やTR-6[ウーンドウォート]等に装備されている。
フルドドⅡはTR-3[キハール]などでテストされていたドラムフレームを搭載しており、ドラムフレームを介する事で大型オプション装備を更に外装する事ができ、単なるオプションパーツとしてのみならず大型オプション用のプラットホームとしても機能する。

ヘイズル・アウスラ

ヘイズル2号機(アドバンスド・ヘイズル)の上半身を緊急脱出ポッド[プリムローズ]へ換装した形態。
TR-1の次世代量産機化計画によって開発された機体でもあり、正式な次世代主力機となる予定のTR-6が完成するまでの暫定措置として少数が量産された。
また、TR計画においては同時期に配備されたバーザムとの関連性も見受けられ、こちらはTR-1量産からTR-6配備まで繋ぎとして拡張性を限定した廉価版として位置づけられている。
プリムローズの優れた拡張性により[ヘイズル2号機]の汎用性は大幅に向上し、より多数のオプションの装備が可能となる。新規の武装として、主に右腕に装備するビームキャノン、両肩に装備可能な連装型のミサイルポッド・チャフ散布複合ユニットが装備されている。
また、これら装備の増加に伴い肩アーマーはオプションラッチを搭載した小型の物に変更されている。

ハイゼンスレイ

TR-6で得られたノウハウを元にヘイズル・アウスラをベースとして強化されたガンダムTR-1の最終発展型。型式番号RX-121-3C。
TR-6からの技術的なフィードバックにより大型モビルアーマー[インレ]等の中核ユニットとして開発された機体であり、ウーンドウォートと同様の機能・能力が与えられている。そのため、TR-6各種強化パーツやユニットなど兵器システム全般との接続・運用が可能である。
しかし、グリプス戦役中にTR-6が破壊されたこともあって、実際に生産・運用されることはなく、ペ-パープランに終わっている。

ヘイズル・フレア

型式番号RX-123。
ジム・クゥエルが設計のベースとして存在しているヘイズル・アウスラを第二世代モビルスーツとして再設計した後継機。ガンダムTR-6[ウーンドウォート]とは兄弟機の関係にある。
万能化換装システムを採用したマルチロール機であり、本来は大型モビルアーマー[インレ]の中核として開発を予定されていたが、万能化換装システムによる機種統合計画の発動を受けて再設計されたウーンドウォートにその座を奪われた経緯を持ち、量産化は見送られた。
万能化換装システムの完成度はウーンドウォートより劣るが、オプションパーツは専用に設計された物が多い為、それらオプションとの親和性は高い。
なお、従来型のTRシリーズとは異なり、高い機動力を持つ事から強化人間の搭乗を前提としている。

エルアライラー

侵攻・殲滅型モビルアーマー[ラブスカトル]の護衛用随伴機としてヘイズル・フレアに、サイコガンダムの腕部ユニットを発展させた強化型ギガンティック・アームとウェポン・コンテナを装備した機体。
「矛」として攻撃を担当するラブスカトルの「盾」であり、同時期に開発されたガンダム[スコル]と航宙イージス艦[ハティ]に似たコンセプトを持つ。
装着された強化パーツ群は、TRジェネレーターから発生される電力を動員した高出力・広範囲型Iフィールドによって機体と護衛対象を敵のビーム攻撃から守りつつ実弾兵装による攻撃と、Iフィールドから突き出た大型ビーム砲によるビーム攻撃という護衛機としての本質を貫いたコンセプトとなっている。
一方、対象の防衛が困難な緊急時にはモビルアーマー形態へと変形する事で強襲へ転じる事が可能。
エルアライラーはグリプス戦役後の混乱期にラブスカトルと共に地球への核攻撃に使用されるが、その際にエゥーゴによって鹵獲され、「SSD」に於いて第四世代モビルスーツの開発ベースとして再利用され、後に開発されたΖΖΖガンダムユニットの原型とされた。

ラブスカトル

ヘイズル・フレアにTR-4[ダンディライアン]の発展形である大気圏突入・成層圏機動用バインダーを装着した形態。
モビルアーマー形態からモビルフォートレス形態への変形機構を持つ可変機。その設計思想には旧ジオン系モビルアーマービグロのコンセプトが取り入れられている。
宇宙から地球へ直接侵攻を行う敵を成層圏で迎撃する事をコンセプトとしており、任務終了後は大気圏突入能力を駆使して地上へ帰還、大気圏内に於いては機体内に搭載されたダイダロス・ユニットによる飛行も可能となっている。
護衛用随伴機であるエルアライラーとの連携を想定しており、ウエポンカーゴ内にエルアライラーを格納、オプションパーツの換装や弾薬・推進剤の補給も可能。
TR-6用のダンディライアンⅡとは兄弟機と言える機体であるが、ファイバーⅡの要素も取り入れられている為、これ自体が簡易型インレと言える。

ヘイズル・チーフテン

ガンダムビルドファイターズの外伝ガンダムビルドファイターズAに登場するガンプラ
イギリスのガンプラファイターであるアーロン・アッカーソンが、ヘイズルとフライルーをベースに組み上げたもの。全体的なスタイリングはハイゼンスレイ・ラーに似る。
ヘイズルベースなのはアーロンが「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のファンであった為。カラーリングはスコットランドの国旗をイメージした赤と白のツートンとなっている。
全身にバーニアが増設されており、機動力が向上している他、フルドドⅡは射撃に特化したビームキャノンと格闘用打突武器に改造されており、格闘戦では左肩のフルドドⅡをパージして左腕に装着。また、奥の手としてシールドブースターにビームクローを搭載した「スーパーシールドブースター」を装備する。

関連項目

アドバンス・オブ・Z
ティターンズ ジム・クゥエル
キハール ダンディライアン フライルー ウーンドウォート
ジム・ストライカー

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