属性	緑
兵種	斧/飛行
武器	死鎌ヘル(専用)
奥義	月光
A	遠距離反撃→遠反・速さの渾身
B	警戒姿勢3
C	死からは逃れられぬ(専用)→死から逃れ…・神(専用)

2020年7月から闇の神階英雄として遅れて登場。前のストーリーボスだったスルトは第二部終了から二ヶ月後に登場したがこちらは約一年も経過していた。

ステータスは攻撃速さが高めで魔防は低い。

専用武器は死鎌ヘルでヒーローズ初の武器名の変更。飛行特攻無効に加え、敵だったときの専用武器「ヘル」の効果と同じでキラー武器効果と敵が魔法/杖以外の時は敵の魔防でダメージ計算、かつ自分のHPが2以上で敵の致死攻撃を受けてもHPが1残る祈り効果を据え置きつつ強化された。遠距離反撃を持ってきたのでかなり戦力としての幅が広まる。ラスボスとして恥じない強さとなった。

専用Cスキルは周囲二マスの敵は戦闘中、全ステータス-4。能力を下げたり、警戒態勢でダメージを抑えつつ反撃するといったカウンターに特化している。生命の護符を持って死鎌ヘルの祈り効果を発動させやすくする構成も。

この構成ではHPが1になろうと、生命の護符の効果で何度でも祈り効果を発動できるため、祈り効果を突破できない相手には文字通り無敵の強さを誇る。一般に強敵とされる覇骸エーデルガルトや伝承クロム等との戦いでは大いに役立つだろう。

とはいえダメージはしっかり受けてしまうため複数人の相手をするのは苦手。スキルをいじっていなければ一度の戦闘で攻撃に耐えても次の攻撃でやられてしまう。守備は並、魔防はかなりの低さと素の防御性能はお世辞にも高くない。上述の生命の護符をつけても追撃や2回攻撃、そして魔法は祈り効果を貫通するため過信は禁物。だが逆に言えばそういった対抗手段を持っていない相手にはとことん有利。相手を見て有効に使えば死神の名に恥じない強さを見せてくれるだろう。

2023年9月のアップデートで上方修正。

Aスキルが遠反・速さの渾身へグレードアップ。速さは上がれるようになるが戦闘後の反動ダメージを受けるリスクを負う。

専用Cスキルが「死から逃れ…・神」へ。デバフ数値が-5へ増えて見切り追撃効果が追加。もう一つは周囲四マス以内にいる敵のうち自分から最も近いマスへ移動可能と相手に近づけやすくなった。

同時に錬成武器対象に。敵から攻撃されるか敵のHPが50%以上の時は戦闘中、全ステータス+4かつ戦闘後にHP7回復が追加。特殊錬成効果は自分のHPが25%以上か敵が不利な状態異常を付与していると戦闘中さらに全ステータス+4かつ速さの20%分、ダメージに加算して最初に受けるダメージを40%軽減。

これで問題だった耐久面は改善して速さが高いほどダメージが増えてステータス強化とHP回復を貰う新たな個性を得た。

余談

名前の由来はもちろん北欧神話の死を司る女神ヘル。彼女や、眷属となったリーヴとスラシルの2人の身体が透けているのはおそらく「半身は青白く、半身は人の肌をしている」という所からだと思われる。コレは「半分生きているが、半分死んでいる」という表現である。絵画などではよく左右で別の肌という、所謂あしゅら男爵の様に描かれることがある。

別の解釈としては同じ理由で「上半身は人の肌だが、下半身が腐敗している」なんてものもある…本作ではどちらの表現にもせず人の姿をしているが、身体が透けているという形になっている。

第二部のラスボス(笑)のスルトとは違い、ラスボスとしての禍々しい雰囲気と残忍さが醸し出されている。初登場時点はかなりの評価だった。

担当声優の小山茉美はファイアーエムブレムシリーズでは初担当。人間型ロボットを筆頭に同時期と能力繋がりの四皇の一人をなど連想するものが多く、大御所なため性能云々で狙う人もいた。とくに後者は同盟を組んでいるもう一人の四皇の声優はスルトと同じ。

公式４コマ「英雄たちの日常」ではストーリーで登場してから間も無く「１００メートルを７秒で走れる」「死の王だからと玉座を髑髏をモチーフにしたのを勢いで作ったがいざ長時間座ると腰が痛くて仕方がない」等ネタにされ、神階英雄として実装時には「凄まじく速い」「件の玉座ごと呼び出される」とネタを回収され笑いを誘った。プレイヤーからは「ヘルママ」、「ヘルマッマ」等呼ばれている。

ちなみに、聖戦の系譜・トラキア776では相手のHPを1にする魔法名で、暁の女神でも同名キャラが登場している(全くの別キャラ)。

エイル　ガングレト

スルト