「サイコパワーに敗北はない。」
プロフィール
格闘スタイル | サイコパワー |
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出身地 | 不明 |
生年月日 | ????年4月17日 |
身長 | 182cm |
体重 | 80kg(『ZERO』シリーズでは96kg。『V』では112kg。) |
スリーサイズ | B129 W85 H91(『ZERO』シリーズではB133 W90 H92) |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 世界征服 |
嫌いなもの | 弱いもの、無能な部下 |
特技 | 催眠術 |
概要
ストリートファイターIIおよび、ストリートファイターZEROシリーズではラスボスを務める。
秘密結社シャドルーの総帥であり、正体は謎。趣味は世界征服。これ程までに分かりやすい悪な設定もないだろう。
クロスオーバーゲームでも、その悪のカリスマっぷりから出番は多い。
肉体は「サイコパワーに適合する器」でしかなく、ZERO3やⅤなど肉体を失う場面も度々ある。また、器自体も必要とあらば調整が不十分でも強引に使用したり、他者の肉体を奪う事も画策する。その候補としてリュウやキャミィが挙げられている。
過去に放送されたアニメ版とOVA版でもラスボスとして登場しており、前者の方では人類の抹殺を目論んでいた。1994年公開の実写映画版でもラスボスなのだが、名前が海外版準拠のため「バイソン」になっている。
サイコパワー
端的に言えば超能力。さらに詳しく言うと悪の超能力である。
善の超能力にあたるのがソウルパワーである。
実写映画版では劇中にてコンピューターに激突・感電して一度は心肺停止に陥るも、備え付けられていた蘇生システムにより復活。
その際に科学(機械)の力をそのまま吸収した事で飛翔可能となり、空中殺法で一時はガイルを圧倒した。
(ベガ曰く「リニアモーターカーと同じ原理」らしい)
原理は不明だがサイコドライブと言われる装置を使いその力を増幅させることが可能。
また、この装置はベガの肉体を維持する為に必要不可欠であるかの様な描写もされている。
ベガとの決戦の舞台
ベガのステージはストリートファイターⅡシリーズではタイの寺院の内部が舞台となっており、初代ストⅡおよびスパⅡ・スパⅡXでは昼間、ダッシュ・ダッシュターボでは夜になっていて中央に巨大な鐘があり、両端に仏像が設置されている。これによってベガもタイ出身と一部で囁かれていたが、これはたまたま決勝戦舞台がこの場所だっただけであり、ベガとは何の関係もない。
ZEROでは昼間の雪の積もった列車の車両基地が戦いの場となっており、ZERO2ではシャドルーの軍機の着陸場、もしくは断崖絶壁の渓谷が戦いの場となっているなどシリーズごとにバラバラである。
人間関係
- 師匠
ベガは師の下で学んでいたが、その力を完全に会得した後、師を殺害し姿を消した。
なお、師匠はベガの他に少なくとも2人に伝授していたとされている。
サイコパワーに魅入られたベガを止めるために戦う。
ローズとの因縁
「『ZERO』の頃はベガはローズの兄弟子」だったとされる説が聞かれることがあるが、
これは『ストリートファイターII』の頃のベガの設定に
「かつて有名な師範に師事しサイコパワーを学んでいたが後に師を殺害」というものがあり、
『ZERO』のエンディングで「ローズが倒された今、サイコパワーの伝承者は、ベガひとりとなってしまった」
というメッセージがあったため、そこから生まれた推察であり、実は公式では明言されていない。
そして『ZERO3』でベガがローズにソウルパワーを伝授したかつての師という新設定が登場。
「かつてローズの師匠が将来の彼女の過酷な戦いを予言していた」という設定もあることから、明らかにこれまでと辻褄が合わないため、「師とベガの両方から学んだ説」「師が闇堕ちして悪のベガになった説」「師の肉体をベガの魂が乗っ取り説」「ローズが元シャドルー戦士説」など、様々な推測が存在するものの詳細は不明である。
詳しくはローズ(ストリートファイター)の項目も参照。
豪鬼との因縁
ベガ「命が惜しくないようだな……」 → 豪鬼「笑止!」 → ベガ「ぶるぅわあああ!」
スーパーストリートファイターIIXで、スコアが120万点以上でベガまで到達すると対戦前に突然ベガの前方から豪鬼が乱入、一瞬の内にベガをKOするという演出がある。
それ以降の作品でも、条件を満たすと瞬獄殺やら禊などで瞬殺されてしまう。
そのせいで「ベガは豪鬼から金を貰っていて、わざと倒されているのではないか」という疑惑が生まれ、いつしか豪鬼に瞬殺されるたびに「アルバイト」として定着してしまった(※)。
豪鬼が戦ってる傍で無様に倒れている彼には同情すら覚える。
※:実際に格闘ゲームにおける対戦中、豪鬼の使うこれらの技を対戦前という体力MAXの状態のベガが一撃で倒されることは決して無いということも理由のひとつにあげられることもある。しかしドラゴンボール等の別作品でも度々語られることがあるが、戦っている最中の気を張ってる状態と、戦っていない気が緩んでいる状態では同じ衝撃でも受ける被害が変わることはあり得るため、「ベガにとって予想していなかったタイミングで、予想していなかった場所から強烈な威力の技を受けたから瞬殺された」と考えれば一応辻褄は合う。
そのせいか、ストリートファイターEXでは人物相関図では豪鬼を嫌っているという記述がされていたり、中平版で豪鬼が自分の邪魔をしないと分かった途端に東京への侵攻を開始してローズに「あなたも意外と現金なのね」と言われたり、SvCでは豪鬼に復讐心をもっているような発言をしたりしている。
『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』でも、豪鬼にやられたトラウマで「ゴーキ」に似た言葉(ホウキなど)を耳にする度に怯え出したり、豪鬼に叩きのめされて倒れていた後にファイトしていたリュウと豪鬼の障害物となった事で「邪魔」と言われて蹴り飛ばされる等、散々な事になっている。
一方、豪鬼が乱入してベガを瞬獄殺で倒すのかと思いきや、ステージの背景の大鐘楼に激突して頭にタンコブをつくって気絶している豪鬼をリュウと共に呆然と見ているといったシーンも…。
リュウへのターゲット化
初登場作品である2の頃は特にハッキリとした因縁はなかったが、劇場版やアニメ版作品では付け狙われる描写が存在。
ZERO3では、殺意の波動を宿しているリュウの肉体を次のボディの候補としていることが明かされる。
その後、リュウが殺意の波動を克服するに至ったⅤでは既に肉体への興味を失い、あくまでも己の邪魔をする敵として見做すようになった。
なお、上述のように存在自体を恐れているのか、いずれの作品においても現在進行形で殺意の波動を宿している筈の豪鬼の肉体については特に付け狙うような描写が無い。
演者
軍司眞人 - テレビCM
ラウル・ジュリア - 1994年のアメリカ映画 ※役名は「バイソン将軍」
ニール・マクドノー - アメリカ映画「ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」
日下武史 - ストリートファイターII MOVIE(劇場版テレビアニメ)
内海賢二 - ストリートファイターII V(テレビアニメ)、ストリートファイター(実写映画、日曜洋画劇場日本語吹き替え)
西村知道 - ストリートファイターZEROシリーズ、ナムカプ
若本規夫 - ストリートファイターIVからのシリーズ作品、カプエス
余談
初期の人物像
今でこそ無慈悲・冷酷非道を絵に描いた極悪人という印象が強いが、初期の頃は現在とは少々異なっている。
ストⅡでの勝利メッセージでは、
「お前も俺を倒す事が出来ないのか・・・俺より強い奴はもういないのか・・・」
と、最強故の悲哀を覗かせており、
アニメ映画版では自分に立ち向かうリュウとケンに武道家として勝負に臨むなど、
巨悪であると同時に武人の誇りを持った男という描写が多かった。
初期のコミカライズである『ストリートファイターII RYU』(著:神崎将臣)では、終盤において何とリュウ達と共闘。
自身の格闘家としての誇りを掛け、もう一人の自分達と戦うという衝撃の展開を見せた。
名前の変更
海外版では名称が「M.BISON(M・バイソン/バイソン将軍)」に変わっている。
理由は、欧米文化圏でベガという名前は、女性的なイメージのある琴座の主星ベガ(和名:織姫星)を連想させるため、海外では女性的な顔立ちの日本におけるバルログ(ヒョー)がベガという名前になっている(VEGAは女性名詞)。
さらに元々のバイソン(オァー)は、モデルとなったマイク・タイソンそのまますぎて危ないので、『指輪物語』の魔神バルログを連想させる男性的な名前のバルログを受け継いでいる。米国で起訴でもされたら危険と判断された模様。大人の事情とは複雑である…。
ベガ(ムッハァー)がバイソン将軍に割り当てられたのも、闘牛で猛牛が突進するイメージがたまたまサイコクラッシャーアタックに合致したからだそうな。
新規に名前をつけずに単純な入れ替えだけで済ませたのは、ゲーム内の名前用アイコンが画像データであるため、新規に入れ替えるとなると基板焼き直しで余計なコストがかかってしまうため、苦肉の策で小手先でプログラムを弄って入れ替えるだけに留めたとのこと。
ただし、サガットは既に『ストI』でラスボスとして登場済みだったため、この名前変更には巻き込まれなかった。
バルログの項目も参照。
ちなみに、当のマイク・タイソン自身は長年そんなバイソンが自分をモデルにして作られたキャラであることを知って「光栄だ」と語っており、結果的にではあるが訴訟対策として名前が入れ換えられていることを知ってもなお特に揉め事は起こっていない。
なお、日本版における「ベガ」という名の由来は、琴座ではなくアラビア語のハゲワシ。漫画「力王」の登場キャラクター・鷲崎をモデルにしたため、このような名前がつけられた(実際に「ストリートファイターII」開発時はスタッフから「鷲崎」「イーグルヘッド」と呼ばれていた)。
アニメ「ストリートファイターII V」ではベガが「イーグルヘッド」という名前の石像をパートナーのようにしているのもこれの名残である。
特徴 | 日本語版 | 海外版 |
---|---|---|
シャドルーの首領(ムッハァー) | ベガ | M・バイソン |
スペイン人の闘士(ヒョー) | バルログ | ベガ |
黒人のボクサー(オァー) | マイク・バイソン | バルログ |
ちなみにM・バイソンの「M」が何の略なのかはカプコンからは公式に言及はされていないが、作品によってブレが有り、「Street Fighter Alpha3(ストリートファイターZERO3の海外版タイトル)」や北米のアニメ版などでは「Master Bison」、『ストリートファイターIV』では「The Mighty Bison」の呼称が使われている。他にも「Major Bison」の略とされているケースも見られる。
なお、「バイソン将軍」の呼び名は、1994年のハリウッド映画版及びそれをベースにしたゲーム(『ストリートファイター ザ・ムービー』『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』)で使われていた「General M.Bison」が元となっている。
あきまん氏によると、ベガは中山氏が手掛けたらしい。ドットを打ったのがIKUSAN Z氏
空耳ネタ
カプエスシリーズで登場時や、必殺技であるサイコクラッシャーを放つ際に…
「死をくれてやる…」
…と、カッコいい台詞を言うのだが、こいつのせいで(cvまで同じ)
『塩くれてやる』
という意味不明な空耳になっており、ニコニコ動画でも、ベガがこの台詞をいうとほぼ確実にこのコメントが投稿される。
戦国時代の上杉謙信と武田信玄で有名なことわざの「敵に塩を送る」を連想されて絡められることもある。
また彼の組織するシャドル―も、なぜかこの絡みで「表向きでは製塩会社を経営している」という扱いを受けることがある。
スマッシュブラザーズ
スマブラSPにて、他のシャドルー四天王3人のスピリッツにより呼び出し可能。もちろんランクはLEGEND級。能力はバランス型で防御特化のガイルと比べスロットが3つ(ガイルは2つ)ある事もあり扱いやすい。属性も投げなのでその点でもガイルは不利。また特性は当然と言えば当然だが「PSI強化」だがいたいけそうな少年に与えているのを思うとちょっと……。
関連動画
Theme of Vega
ストリートファイターVのベガのテーマ
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ストリートファイター シャドルー 悪のカリスマ サイコクラッシャー プロジェクトクロスゾーン2
シャドルー四天王:「Ⅱ」や「ZERO」シリーズまではベガ、サガット、バルログ、バイソンの4人を指す言葉だったが、「Ⅲ」の前日談にあたる「Ⅳ」の頃にはリュウをライバルと認識しているサガットとリュウ絡みの確執によりサガットがシャドルーを脱退したため、代わりにF.A.N.Gが加入している(「Ⅲ」は設定上シャドルーは壊滅しているため存在しない)。
ベガ立ち:腕を組んで直立。特にゲームセンターのギャラリーに対して用いられる。
加藤保憲:モデルになったキャラクター。正確には、加藤をモデルに、『力王』の鷲崎が作られ、さらに彼をモデルにベガが作られた。ベガがサイコパワーという超能力を持っているのも加藤がそういう力を持っているから、と言われている。
ドクターバイル:同じくカプコン作品において過去に出ていたキャラと名前が被っていたため海外では名前が変更された人物。