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曖昧さ回避

  1. 悪魔ベルゼブブ新約聖書『マタイ福音書』における表記。
  2. GS美神』に登場する美神令子の暗殺を謀ったクローン能力を持つ魔族。
  3. ファイナルファンタジー2』のラストダンジョンの宝箱を守るボスモンスター。
  4. 遊戯王OCG』の炎属性・悪魔族の特殊召喚モンスターインフェルノイドの一体。
  5. 黒魔女さんが通る!!』のキャラクター。
  6. VAMPIRE MASTER ダーククリムゾン』のキャラクター。本稿で説明
  7. エクソシストを堕とせない』に登場する大悪魔にて魔王。

悪魔の詳細はベルゼブブの記事参照


『VAMPIRE MASTER ダーククリムゾン』のベルゼブル

主人公シオンの父親であり、かつては魔族(クライアント)の長であった魔王。

人間を「家畜」と見下す魔族の中では数少ない穏健派であり、人間の妻マリアや姪のリリスと一緒に人間との共存を望んでいた。

しかし、それを良しとしない甥のルキフェルによるクーデターで失脚してしまい、マリアとシオンを人間界へと逃がした後にルキフェルの愛人マイケルに処刑されてしまった。

死後、マリアとリリスも殺害される末路を辿り、残されたシオンがベルゼブルの意志を継ぐ事となった。

上述にある通り、魔族の中では数少ない穏健派で長きに渡る歪んだ支配体制を変えようとした魔王であったが、内部変革すら困難な状況で「魔族と人間の間に生まれたシオンなら2つの種族を統べる事ができる」「千年に一度、魔界と人間界の門が開くタイミングで両方の世界の血を引いて産まれた子は絶大な潜在能力を有する」という理屈で実子1人に過酷な使命を託す等、詰めが甘い部分もあり、理解者や支持者が少数の状態でルキフェルを筆頭とする現状維持派の反感を買って身内を不幸に巻き込んだ事から、志しか持たなかった夢想家とも言える。


そもそも、やった事を魔族視点から見ると『政治的な実績も魔族内での人脈も無い人間の小娘を王妃にして、一代雑種に過ぎない吸血鬼を血統・能力・人望を兼ね備えたルキフェル王子を差し置いて王太子にする』と言う行為である。

現状維持派のみならず、「人間を力に任せて搾取するより、穏便な相利共存ラインに落とし込んだ方が長期的に有益なのでは?」との意見に納得した穏健派ですら、個体としての能力が劣る人間の小娘を王妃として敬い、安定した繁殖すら心配になる一代雑種を王太子にするとなると不安を抱くだろう。

百歩譲って愛人や庶子なら「国王も変わった嗜好をお持ちだ」で済まされるかもしれないが、王妃や王太子となると、国家元首や国家元首代行である摂政としての役割や責務遂行能力も求められるし、血筋・能力・人望を兼ね備えたルキフェルが王位継承者候補から外された事に同情する者も彼が消されるのではないかと危惧する者も現れる事は間違いない。

魔族に貴族制度がある事は劇中描写から明らかであるが、結婚適齢期の魔族の女貴族にとっては、目下に見ていた人間に王妃の座を奪われて、頭を下げさせられるのだから不満を抱く方が当然である。

人間と一歩引いて共存するのと、王妃や王太子として盛り立てるのは全然別の話なのだ。


かと言って、魔族の国の内情が人間に伝わっていないので、利益を受ける人間達から感謝された訳でも協力を取り付けられた訳でもない。


其れでもシオンの後継路線を強行したいなら、絶頂期の自身と同格の力を有して最大の危険因子となり得るルキフェルを国家元首代行たる摂政や君主の師匠として別格扱いされる太政大臣のような地位に就けることで与党の中心人物として取り込むか、逆に先手を打って粛清するかの二択を迫られる。

ベルゼブルはクーデターが起こった際にルキフェルが担ぎ出された事は察したが、「ルキフェルも実妹であるリリスには酷い事をしないだろう」と完全に楽観視していた。

逆にクーデター派のナンバー2のマイケルは好んで兄弟姉妹の殺し合いや虐待を煽る嗜好の持ち主であったので、この点も大失敗と言える。

リリスは催淫状態にされた上で、公衆の前で首無し死体と化したベルゼブルとの交尾ショーに供じられる恥辱を受けた末に、その結果生まれた娘・アルテミスの前で「用済み」と惨殺されてアルテミスの心に深い傷を残した。

アルテミスも虐待と洗脳の末に兄・シオンと敵対を強いられてその恨みを買い、「兄弟姉妹だから優しく対応する」と言うベルゼブルの思想を更に踏み躙る運命を背負わされてしまった。


関連タグ

ダーククリムゾン うるし原智志

マリア(ダーククリムゾン)

最高最善の魔王


ドンキホーテ・ミョスガルド:似たような末路を辿った支配階級の穏健派。

エドウィン・ブラック:対魔忍RPGで魔界屈指の実力を誇る敵の首領・・・と思われていたが、実際には、寧ろ穏健派。人間の妻を愛し、魔族の人間への加害を抑える立場に回っている魔族の王と言う点と妻子が悲惨な目に遭っている点はベルゼブルと共通だが、魔界が割拠状態にあり、強大な自派閥を現在進行形で統率している点が異なる。また、人間から資金や物資を調達する必要性や自分達を敵視する集団との外交ルートとして妻の持つ人脈の価値も周囲やに理解されている。寧ろ人間側が首領が溺愛する姫様の行動情報を敵対する魔族に流したり、折角人質に出来る形で抑えたのに迫害したりする等、共存の落し処を打ち壊し続けて来た。

徳川綱吉:強力な与党勢力を率いた大権力者の「家畜やペットの虐待禁止」程度でもこれ程の反発がある実例

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