曖昧さ回避
- 都市(πόλις/polis)、都市国家、市民権又は市民による政体を指すギリシャ語。主に古代ギリシャによって建設、運営された都市国家を指す。
- 警察（官）の英名（police）。タグとしての利用は基本的にこちらの用法である。
1.の概要
前1200年のによるミケーネ文明の崩壊以降、しばらく暗黒時代と呼ばれる文化的には不毛の時代が続いたが、紀元前8世紀ころに古代ギリシア文明が急速に開花し ポリス（都市国家）が成立するようになった。
ポリスは大小さまざまあるが、1500から2500平方キロメートルの領土を持ち、市民と呼ばれる自由民男子とその家族数万から10万人と、奴隷など数万から10万人の人口を抱えているものが一般的であった。各都市国家は古代マケドニア王国による覇権が確立する紀元前338年まで統一されることはなく分立した。
地域や風土によってポリスの政体は多様であり王政、支配階級を中心とする寡頭政、全市民参加の直接民主政を採用するポリスがあった。
なお、古代ギリシア人全てがポリスを持ったわけではない。またギリシア人のみが都市国家を持ったわけではないが、非ギリシア人の都市国家をポリスと呼ぶことはない。
著名なポリスとして、
アテナイ（アテネ）、スパルタ（ラケダイモン）、テーバイ（テーベ）、オリュンピア（オリンピア）、デルポイ（デルフォイ）などなど枚挙にいとまがない。上記のようなギリシア本土に存在する他、ギリシア人が植民した先の小アジアの南岸、黒海沿岸、南イタリア、エジプト、北アフリカ、イベリア半島、そして地中海の島々などにもポリスは作られた。
他方でギリシア人の住む地域でもポリスが発達しなかった地域もあり、のちに全ギリシアを支配下に置くマケドニア王国などはその代表といえるだろう。
