あなたたち飛行艇乗りは、女を桟橋の金具くらいにしか思ってないんでしょう
CV：加藤登紀子
概要
宮崎駿が原作脚本監督を手掛けたアニメ『紅の豚』の登場人物である。原作漫画『飛行艇時代』では登場しなかったアニメオリジナルのキャラクターである。
本作のヒロインで、ポルコの幼なじみ。
ドブロク市(絵コンテは「ドブロフク市」)沿岸部に浮かぶホテル・アドリアーノの女主人。彼女がホテルへ訪れた客を美しい歌声で魅了し、うんとサーヴィスしているため、経営はうまく行っているらしい。
若いころは仲間と「飛行クラブ」を結成し、共に青春時代を過ごした。これまでに三度、そのクラブの仲間であった飛行艇乗りと結婚したものの、全員と死別している（ジーナの発言によると「一人は戦争で（終盤近くで名前が出るベルリーニ）、一人は大西洋で、最後の一人はアジアで死んだ」とのこと）。
ポルコのことを「マルコ」と本名で呼ぶ数少ない人物であり、密かにポルコを愛していたことで、自身に賭けをしている様子。ただ、すぐ死ぬ飛行艇乗りを、わかっていながら愛してしまうおのれの業が自分では可笑しい。
フェラーリンとモールス信号で交信しているが、彼らの具体的な関係は不明。
「アドリアの飛行艇乗りは、誰もが1度はジーナに恋をする」と言われる程の美女であり、空賊連中を含め近隣の飛行艇乗りたちにとってのマドンナである。屈強な空賊連中も、彼女の前ではまるで子供のようにしおらしくなり、ホテル近辺の半径50km以内はだれも悪さをしない事実上の中立地帯となっている。「客」の大半が賊なので、「ルールは特に無ぇ しかし卑劣な真似をしたやつは永久に軽蔑される」ような勝負には慣れており、タイミングを見計らって国家による介入を避けている(コンテによると、ラストのアレは何回もやってる模様)
フィオ・ピッコロとは後によい友人となった。
余談
声を担当した加藤登紀子は「なぜジーナは、取り替えたばかりのポルコの機体のエンジン音を聞き分けられたのでしょう」というファンの疑問に対し、「そうね。どうしてかしら？好きな男の足音は、靴が変わっても分かるってことかな」と返している。
