初代PS「コンバットチョロQ」に登場する架空の戦車。敵タンクとして序盤から登場するが、プレイヤーが使用できるのは終盤からとなる。
概要
1997年に発売された「カスタマブルチョロQ」のラインナップ「マッドレーサースペシャル」は同時期に発売されたゲーム「チョロQ2」以降多くのチョロQシリーズに登場、シリーズの看板となっていた。
シリーズの派生作品「チョロQマリン Qボート」には同名の攻撃艇「マッドスペシャル」が登場。終盤に登場する強敵として存在感を放った。
マッドタンクはこれらのマッドスペシャルのコンバットチョロQ＝戦車バージョンとして登場した。
活躍
初登場は作戦3「SOS!大列車強盗」の開始時のデモムービー。突然トンネルから現れ、プレイヤー車を押しのけて去っていく。ミッション内容はその後トンネルから現れる友軍の列車を敵タンク・ロケット砲の攻撃から守る護衛任務であり、ステージ中で触れられることは無い。
続いて作戦19「幻の市街戦」にも登場。交差点に停車しており、どこかへ走り去っていく。こちらのミッション内容は市街地に展開する敵タンクの殲滅であるが、ステージ中に「謎の車両にはかまわずに敵を破壊してください」とメッセージが表示される。
本格的に登場するのは作戦22「強行!ドライジーネ」。ミッション内容は線路上を周回するドライジーネ装甲軌道車（ゲーム中では「装甲列車」と呼称）を全車両撃破するというものだが、一定時間経過すると列車に連結されている貨車からマッドタンクが出現。こちらもターゲットではないため「謎の車両にはかまわずに敵の列車を破壊してください」というメッセージが流れるが、プレイヤー車を発見次第執拗に攻撃を仕掛けてくる。この段階でのプレイヤー車では正面から戦っては勝ち目がない強敵であり、ここで行き詰ったプレイヤーも多いことだろう。攻略本でも「邪魔なので早めに倒そう（集英社）」、「勝ち目がないので逃げ回ろう（NTT出版）」と出版社ごとに意見が二分している。
作戦23「暁の要塞侵攻」ではついにターゲットに指定され、本格的に戦うことになる。ステージ中でも「謎の車両の正体は超強力なマッドタンクです。破壊してください!」と初めて名前が呼称される。
このステージは友軍のチャーフィーと協力してマッドタンクと戦い、さらに4門の砲台に守られた要塞を爆破するという難しいステージ。BGMはあの作戦9と同じ「Sleep in Your Grave」。こちらは青空の下で強敵と正面対決に挑むシチュエーションということもあって同じBGMでも異なる印象を受けるだろう。
そして無事マッドタンクと要塞を倒したプレイヤーにはさらなる脅威が待っている。
トラウマ級の脅威を退けたのもつかの間、クリアムービーではラスボスから「マッドタンクを呼べ！」と生存を示唆する言葉が発せられる。
とはいえその後もステージ中に登場することは無く、再登場は作戦46「蘇る黒騎士」を待つことになる。
…とはいえこのステージ自体は作戦22の舞台が夜間になっただけで、直掩の敵タンクも1両増えただけ。マッドタンクが出現することなく装甲列車を撃破してしまったプレイヤーも多いことだろう。
マッドタンクS
そして作戦47「あやかしの要塞」にはマッドタンクの強化型「マッドタンクS（スペシャル）」が登場する。ミッション内容は作戦23と同じだが、性能はゲーム中最強クラスなので油断は禁物。
味方のタンクもルックスに変更されている。
このマッドタンクSは攻略本では「マッドタンクSP」と呼称され、車体の側面に増加装甲らしきものが追加されているが、ゲーム中では作戦47のクリアムービーでのみ確認できる。
マッドタンクSを撃破するとついにプレイヤーもマッドタンクを使用できるようになるが、プレイヤーによってはすでにバトルアリーナで倒して使えるようになっているかもしれない。
機体解説
ゲーム中で見られる解説では、
「Qタンク王国方面総指令タンク。高速戦闘では他のQタンクの追随をゆるさない。
最強クラスのQタンクといえる」
とされている（「指令」は原文ママ）。
本作の架空戦車は国籍が設定されており、マッドタンクはドイツタンクという扱いになっている。ドイツ戦車であることを意識してか転輪がV号戦車・VI号戦車でおなじみの千鳥配置になっているのが特徴。
ステータスではもちろんゲーム中最強で、射程以外の全ステータスが登場Qタンクでトップ（射程トップはまさかのヴェスペ）。まさにチート級の性能なので使用は自己責任。
