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概要

ヴィローシャナ、バリとも呼ばれる極めて強大な力を持つアスラの王


“ダイティヤ族”であり、同じくアスラ族の王ヴィローシャナを父に、祖父にプラフラーダに、曾祖父にヒラニヤカシプに持ち、ヴィンディヤーヴァリーを妻の1人としているとされる


神話によれば父を天界の王インドラとの戦いで失い、父の代わりに祖父プラフラーダの下で育てられたといわれており、後に祖父から薫陶を受けたマハーバリは公正で献身的な王として地底を治めたといわれる。


やがてはマハーバリは父の敵を討つべく天界に攻め入り、インドラが率いる“デーヴァ神族”を掃討して天界より追放し、天界、空界、地上界の三界を掌握。彼の統治する世界は、喜びに満ち、富には触れ世界はあまねく光り輝き、三界のどこにも飢えるものはいない楽園そのものだったという。


一方追放されたインドラを不憫に思った神々に母アディナはヴィシュヌに祈りを捧げ、それを聞き届けたヴィシュヌは彼女の息子として転生し、第5の化身・ヴァーマナとしてこの世に降臨した。


ある時ヴァーマナは物乞いの少年の姿でマハーバリを称える祭へと出かけ、多くの人々に施しを与えるマハーバリに近付いた。


自身の前に進んできたヴァーマナにも望むものを訪ねたマハーバリは、ヴァーマナがあるいた3歩分の土地だったので、その程度ならばと快く承諾するが、彼の師である聖仙シュクラ(ウシャナー)はヴァーマナがヴィシュヌの化身である事をいち早く見抜き、申し出を断るように警告した。


マハーバリもヴァーマナの正体に感づいてはいたものの、ダルマを重んじていた彼は「たとえ敵であったとしても、一度交わした約束を反故にする事ほど罪深い事はない」と敢えて取り合わなかった。


ヴァーマナが脚を踏み出すのと同時にその体は巨大化し、まず1歩で地界の全てを、2歩目で空界と天界の全てを跨いだ。この時点で既にヴァーマナは全宇宙の全てを跨いでいた為、3歩目を踏み下ろす場所の無くしていた彼に、マハーバリは「残された最後の3歩目の領地」として己の頭を差し出した。

こうして領地の全てを奪われたマハーバリではあったが、ヴィシュヌは彼の誇り高き高潔な精神と徳性に感服するのと同時に、彼の祖父にして自身の孫でもあるプラフラーダに免じて彼を許し、領地として地底世界の1つである“スタラ”をマハーバリに与えたとされている。


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