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概要

イギリス(厳密にはスコットランド)の地質学者のドゥーガル・ディクソンが未来のそして文明崩壊後の人類の進化を想像して描いた作品。姉妹編のアフターマンは再版され、現在でも入手することが可能であるが、本作は内容のあまりの強烈さゆえか絶版のままであり、市場では高値が付いている。

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 作者は『新恐竜』で、恐竜人間を紹介する際、人類に関し、「あまり生物学的にいい存在ではない」という否定的な見方を開陳している。


 『フューチャー・イズ・ワイルド』のように時系列で展開する。まず、「テーレッテーな世界の皆さん」「中世に戻ったような生活をする農民」の他、「腕とか皮膚とかを自由に変えたりする人々」「サイボーグ」等が紹介され、ほぼ全員(「宇宙へ行くエリート」は一応別)の将来に関し悲観的な文が付く。


 次に、「図書館員の人からDNA貰った」水中仕様の人造人間や、宇宙仕様の人間(組織培養で作った甲羅を後でつける)など、家畜のような人類が紹介される。彼等は宇宙にいく人間が乗る宇宙船やそれに乗せる資源採取のために作られたとされる。


 さらに、お化した言わば人造野良人間、魚化人類が紹介され、文明の崩壊と知的生物としての人類の滅亡後、これらが地球上で、「迷惑をかけながら」「時々文明を持ち始める(ボートを作る未来人を批判的に紹介する)という嫌な隔世遺伝をしながら」一次消費者さんと二次消費者さん(魚食人類とかアリクイ人類とか沙漠で生活する人とか)のもふもふ食物連鎖を形成しだす様が描かれる。こうして人類を起源とする遺伝子改造生物が適応放散し、回復していく地球の生態系を埋める。


「アフターマン」「新恐竜」でもそうであったが、ディクソンは(恐らく意図的に)どの生物にも「祖先の動物が一目でわかる特徴」を持たせているイラストである場合がほとんどで、本作の場合、それが「人間・特に人間の顔」であるため、どの生物も非常にビジュアル的にも強烈かつ過激である。


 そしてウン百万年後、宇宙へ行って、彷徨ううち、宇宙で生活しやすい生物へと自己を改良し続け、自身の起源すらとうに忘れた人類の子孫が、一応「帰還した」……ではなく、「宇宙人地球へやってきた」という描写(1Gに耐えられなかったり空気が吸えないらしかったりなので地上で作業する際宇宙服を着ており、その中身は描かれない)で、やって来て、土着の未来人類の子孫である生物を品種改良し、(呼吸器を改造したやつで)テラフォーミングしたり、「お肉を栽培」したり、短期間で地球の資源を掘り尽くし、地球環境をすっかり変えてしまった後(大気組成まで変った地球には未来人類の子孫や従来の生物含め、ほとんどの生物が消えている)、どっか(遠宇宙)へと消える。


 一応最後に、海底深くで海底火山の恩恵で未来人類の子孫の生物の一種が生きていると書かれており(無酸素下での化学合成による生態系で生きているので宇宙人類によって激変した地球環境でも生きていた)、彼等によって再び人類の子孫の地球生物史が続く…かもしれないという「希望」を示唆して本作は終わる。



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ドゥーガル・ディクソン アフターマン ドゥーガロイド

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