概要
レベルアップモンスターの一系統。現在はLV2、LV4、LV6が存在し、派生モンスターや完全専用サポートカードは存在しない。
光り輝く刀身の剣と三角帽と兜が融合したような独特な被り物を身に着けた神秘的な雰囲気の剣士。レベルが上がるに連れて頭身や武器も大きくなっていく。戦士族のレベルアップモンスターとしては他にサイレント・ソードマンが存在するが、OCG化はミスティック・ソードマン系統の方が早かった。
一般的なレベルアップモンスターと同様に条件を満たす事で上位の存在にレベルアップ(特殊召喚)できるが、このミスティック・ソードマンは他のレベル帯のモンスターをあえて入れず、単独で運用される場合も少なくないという異端な存在である。
というのも、ミスティック・ソードマンはどのレベルでも比較的攻撃的で安定したステータスと効果を持ち合わせており、特にLV4はそのまま下級アタッカーとしても十分に戦えるくらいの戦闘力を誇る。また、わざわざレベルアップによる特殊召喚をしなくても効果が適用でき、尚且つどのLVでも特殊召喚モンスターではないので手札に来てしまっても完全な死に札にはなりにくい。そのため、比較的デッキの構成を気にせず投入しやすく、尚且つ状況を問わず活躍させやすいのが特徴。無論、レベルが上がるほど戦力的に向上していくため、普通にレベルアップさせる方向で運用するのも良い。
どのレベル帯でも相手の裏側守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算などを行わず裏側表示のまま破壊してしまう効果を持つ。例えどれほど高い守備力や厄介な攻撃反応系の効果を持ち合わせていようとも、裏側表示でさえあればミスティック・ソードマンの敵ではない。この効果を利用して壁を強行突破する切り込み役として重宝される。
しかし、攻撃を介さなければ効果を適用できないため、攻撃を封じられると途端に動きづらくなるという明確な弱点もある。また、レベルアップの条件が「相手モンスターを戦闘破壊する」ことなので、自前の効果と相性が悪いという意外な欠点を抱えている(裏側表示のモンスターを攻撃した場合は「戦闘」ではなく「(自身の)効果」で破壊してしまうため、条件に合致せずレベルアップできない)。単独で運用されやすいのはこのような弱点が理由である部分も小さくない。
また、LV2以外のミスティック・ソードマンは裏側守備表示でしか通常召喚できないという召喚制限も設けられているため、初動が遅くなりがち。かといってLV2の戦闘力は全体的に見れば高いとは言えない数値なのでレベルアップが難しいというジレンマ。この辺りの欠点にどう折り合いをつけていくかが使い手に課せられた課題と言える。
所属モンスター
ミスティック・ソードマン LV2
星２/地属性/戦士族/攻 900/守 0
最もレベル(と頭身)が低い初期段階のミスティック・ソードマン。武器は両手持ち一刀流。
自前の効果もあってレベルの割に攻撃性能は高めだが、守りはからっきしという分かりやすいステータス。敵モンスターと正面からぶつかるのはまだ厳しい。ミスティック・ソードマンの中では唯一完全な無条件で通常召喚できる。
ミスティック・ソードマン LV4
星４/地属性/戦士族/攻1900/守1600
レベルアップにより強さを増したミスティック・ソードマン。武器は両剣にグレードアップ。
下級アタッカーとしては平均的な戦闘力を誇り、LV2と同じ仕事をより安定的にこなす事ができるように。同時に更なるレベルアップの条件も満たしやすくなっている。ただし通常召喚時は裏側守備表示でなければ手札から出せない。弱すぎることは無いものの守りが堅いとも言い切れない微妙なラインなので、単独で使用するなら召喚するタイミングを見極める必要がある。
ミスティック・ソードマン LV6
星６/地属性/戦士族/攻2300/守1700
さらにレベルアップしたミスティック・ソードマンの最終形態。得物は双剣での二刀流となった。
上級モンスターとなったため、通常召喚する場合はリリース1体を必要とし、その上で裏側守備表示でセットしなければならない。可能であればLV4からのレベルアップでスムーズに特殊召喚したい。
相変わらず裏側表示のモンスターに対しては無敵だが、それだけでなく自身の効果によって破壊したモンスターを墓地に送らず、そのまま相手のデッキトップに送り込むことができる。相手側から見れば次のドローが守りにおいてミスティック・ソードマン LV6には勝てないモンスターカードで固定化されてしまうことになるため、敵に回すと非常に危険で厄介な存在となっている。レベルアップモンスターの最終形態としては控えめなレベルだが、その性能は十分すぎるほどに凶悪。
