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ミロカロス

みろかろす

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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基礎データ

ずかんNo.350
英語名Milotic
ぶんるいいつくしみポケモン
タイプみず
たかさ6.2m
おもさ162.0kg
とくせいふしぎなうろこ / かちき(第6世代~) / メロメロボディ(隠れ特性)


  • ふしぎなうろこ:状態異常(こんらん・メロメロ等はのぞく)のとき「ぼうぎょ」が1.5倍になる。
  • かちき:何らかのステータス低下を受けると「とくこう」が2段階上がる。
  • メロメロボディ:接触技を受けると30%の確率で相手を「メロメロ」状態にする。

概要

命名

他言語版の名称

英語 Milotic
イタリア語Milotic
スペイン語Milotic
フランス語Milobellus
ドイツ語 Milotic
韓国語  밀로틱
中国語 美納斯
日本名はミロのヴィーナスギリシャ語で「美しい」という意味の“xάρις”(英字:“charis”。後のカロス地方の語源)に由来するものと思われる。中国名も同様で、「美しいヴィーナス」という意味になっている。
フランス名は後半がラテン語で「美しい」を意味する“bellus”に変わる。
それ以外は英語で「神秘的な」を意味する“mystic”との掛け合わせと思われる。韓国名もこの音訳にあたる。
このように、世界的に美しいとされているポケモンである。

進化

ヒンバスミロカロス

現状唯一の、複数の進化条件を持つポケモンとなっている。

  • 「うつくしさ」のコンディションが170以上になった状態でレベルアップする(各バージョン共通)。
  • アイテム「きれいなウロコ」をヒンバスに持たせて通信交換する(『ブラック・ホワイト』以降)。
いずれかの条件を満たせば進化できる。これは「うつくしさ」が「ポケモンコンテスト」に関わるステータスの一つで、これが開催されないバージョンでは基本的に上げる手段も用意されていないため。

ただし、コンディション自体は個体ごとに記録され、コンテストの無い作品に送られてもマスクデータとして機能し続ける。そのため、あらかじめコンディションの上がっているヒンバスを受け取れば、「『ブラック』のみで進化させる」といった芸当も可能である。
また、『HGSS』における散髪・毛づくろいには「うつくしさ」のコンディションを上げる副作用があり、これらを繰り返す事によっても条件を満たす事ができる。表向きの効果が「なつき度を上げる」であるため勘違いされやすいが、同バージョンにおいてもなつき度は進化条件に含まれておらず、これら以外の方法を用いてどれだけなつかせてもそのヒンバスは進化しない
以上から、ここでも美しさに大きな比重が置かれているポケモンという事が覗える。

349§350


容姿

みにくいアヒルの子』をでやったかのような驚異的な進化を遂げており、ヒンバスの貧相な面影はどこにも無くなっている。

体型リュウグウノツカイアロワナデンキウナギを掛け合わせたようなものとなり、後ろ半分のみが目立つ長い円筒状となった。
この鱗は一般的に濃いめの水色ピンク色で表現されるが、実際には七色であり、見る角度によって配色が変わるとされる。尾ビレはのように展開し、更に華やかな印象を与える。

頭部からは太さの異なる2対のピンク色のヒレが伸びており、それぞれ触角もみあげのようになっている。もみあげ状の方は性別によって長さが異なり、メスの方が長い。
首筋(?)には3対の黒い器官が確認できるが、用途は不明。

色違いはもみあげ状のヒレが薄紫に、鱗の水色部分が金色に、それぞれ変化する。

Milotic
色・Milotic


散々強調されてきた美しさは、ゲーム内では「最も美しいポケモン」とまで定義されており、よく絵画や彫刻の題材にされるという。
なお、魚の散髪って何だよとか深く考えてはいけない。

ストーリーでの扱い

初登場は『ルビー・サファイア』(第3世代)。
普段は大きな湖の底で生息しているとされ、野生では出現しなかった。
進化前のヒンバスも極めて生息域が限られており、希少なポケモンとして名前だけが知られるような存在であった。

そのため、ストーリー後半以降に特別なトレーナーが繰り出してくる傾向が強い。これは捕獲難度が下がった後の世代でも一貫している。
代表例がルネシティジムリーダーミクリで、こんらんの追加効果を持つ「みずのはどう」と回復技の「じこさいせい」による持久戦を図ってくる強敵である。

数少ない例外はよりにもよった初陣で、道中の一般トレーナーの手持ちに組み込まれて初見殺しを行うという強烈なデビューを飾っている。タイプ自体は初見でも比較的想像が付いたようだが、バトルになる120番道路はのよく降る環境であり、予測可能回避不可能な状態で押し流されるという被害が相次いだ。
こうした事から、リアルでも尊敬と畏怖の入り交じった特別な感情を抱く人は少なくない。


先述のように、「ポケモンコンテスト」とは「卵が先か鶏が先か」といった関係で、存在レベルで密接に関わっている。
ただし、あくまでコンテストであるため、ミロカロスだからといって特別な採点がなされるわけではない。特に、「きれいなウロコ」で進化した個体は他の種族と同じく初期コンディションが0である。磨かれてこその美しさという事なのだろう。


ヒンバスに引き続き、進化パターンの似ているギャラドスとの対比が意識されている節もあり、破壊の象徴とされている先方に対して慈しみポケモン」と分類されている。争いを嫌い、怒りや憎しみの気持ちを静める波動を放つという内面まで美しいポケモンなのである。

ギャラドスとミロカロス
1番道路とかいうマジキチロード



ブラック・ホワイト』(第5世代)では進化方法が増えたほか、低確率ではあるが直接野生のミロカロスが出現するようにもなった・・・釣りで。
また、ボールから出した際に種族ごとに異なるエフェクトが発生するようになり、100kgを超えているミロカロスは「地響きと土煙を立てて着地する」という完全に重量級の扱いがなされるようになったと、どこかイメージが揺らぎ始める。

さらに、『みにくいアヒルの子』モチーフのポケモンとして新たにスワンナが登場。前世代でミロカロスを起用していたカスミがこちらに置き換えるという一幕も見られた(ちなみに、後述するブルンゲルも同時に加入させている)。


X・Y』(第6世代)は語源の同じカロス地方が舞台という事で、名前繋がりで何らかのクローズアップがなされるかとも思われたが、彫刻が1体置かれているのみで登場すらしなかった
ギャラドスが獲得したメガシンカもミロカロスには用意されず、対比関係も薄れてゆく。
ついには「世界一美しい」と形容されるポケモンまで別に現れ、すっかり存在感を無くしてしまった。


しかし、世代の変わった『サン・ムーン』(第7世代)では以前と同じく「最も美しいポケモン」として登場。
美しさに定評のあるトレーナーの手持ちにもなり、イメージの回復が進んでいる。

対戦における特徴

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
ヒンバス201520105580200
ミロカロス95607910012581540
上昇値+75+45+59+90+70+1+340

「こうげき」が低いこと以外は軒並み優良という、合理的なステータスとなっている。これはギャラドスの配分をシャッフルしたものでもあり、ここでも両者の関係性が示唆されている。

注目すべきは伝説級にも引けを取らない「とくぼう」の高さで、同じく高い「HP」と合わせて抜群取っても不一致技では半分削れないとかザラという難攻不落ぶりを発揮している。
物理耐久は数値の上では並だが、特性の「ふしぎなうろこ」によって補強される。すなわち、持久戦に持ち込まれても勝機を見い出せる。これに高速回復技の「じこさいせい」が噛み合う形で、数多のポケモンを詰ませてきた。
特に、第3世代当時の仕様では物理技で弱点を突く事ができず、その堅牢さは異常とさえ言われた。

火力も耐久型とは言い切れないほど高く、「すばやさ」は当時の激戦区をわずかに上回る。
そんなポケモンに雨による補正が乗ればどうなるか、言うまでもないだろう。


一方、技のレパートリーは一般的なみずタイプの範疇であり、初代怪獣系特有の器用さを見せるギャラドスに比べると選択肢は狭い。
汎用性のある技で他に習得者が限られるものは、先述の「じこさいせい」と「さいみんじゅつ」「ミラーコート」ぐらいか。
自身で使うには十分であるが、敵の戦力を削ぐような技も、味方を回復させるような技も、設定に反してほとんど覚えない点はやや気にかかる。
良くも悪くも、どこまで行っても「予測可能回避不可能」の延長線上にいる素直な強さの持ち主と言えよう。


第4世代(DPtHGSS)に入ると、仕様変更によって物理にも弱点技が生まれたが、当初は広まりが限定的であったため、大きな脅威にはならなかった。
ミロカロス側もさほど戦法に変わりは無かったが、新アイテムの「かえんだま」によって自ら「ふしぎなうろこ」の効果を発動させるという事が可能になった。やけどによるダメージは「じこさいせい」で取り戻せ、その他の状態異常を防げるという副作用も得られるため、悪い選択ではなかった。
特に、この世代の前半は「さいみんじゅつ」の命中率が上昇しており、上手く立ち回れば自分だけがその恩恵に与りながら一方的な試合を展開できたのである。

テ果ノ界世
深水面邂逅



しかし、時代と共にインフレの一途を辿った火力は、次第にミロカロスのステータスさえも揺るがすようになってゆく。
戦法を多様化できず、能力を引き上げる手段にも乏しかったミロカロスは、攻防共に中途半端な存在と見做されるようになり、徐々にだが確実に前線から遠ざかっていった。

第5世代に入ると、前世代末期に一撃必殺技「ぜったいれいど」を持った個体(しかも色違い)が登場していたスイクンブームが沸き起こり、競合が顕著になる。
スイクンは高速回復技こそ持たないものの、「めいそう」による能力上昇や、特性「プレッシャー」を活かした撹乱に秀で、そうした手段を持たないミロカロスは見劣りすると評価される場面が増えていった。
また、同じく流行した「天候パ」では特性「すいすい」で加速できるキングドラルンパッパ、あるいはそのメタとなる「ちょすい」や「よびみず」持ちらが重用され、一般的なみずタイプでしかないミロカロスをパーティに組み込む理由はますます失われていった。
さらに、新ポケモンのブルンゲルゴーストタイプを複合した事による豊富な技を売りにして現れ、「ちょすい」と「じこさいせい」も完備。耐性が異なるため一概に優劣は付けられないが、これまでミロカロスの手が届かなかった所に入り込んで行けた事は確かであり、ここでもシェアを明け渡していった。

ミロカロスにも隠れ特性(夢特性)として新たな特性を得た個体が出現しているものの、やって来たのは「メロメロボディ」。紳士淑女には効果抜群であり、専用のドリームボールとの相性も非常に良かったものの、実戦での発動機会は限られるぶっちゃけネタ特性であった。
この隠れ特性では、それまで専用特性だった「ふしぎなうろこ」が新たにミニリュウハクリューに行き渡ってもいる。しかも、進化先のカイリュー更なるトンデモ特性魔改造までされた。提供元のミロカロスへの還元は、特に無い。
趣味的に見れば彼らのほか、イッシュ御三家ジャローダとも雰囲気が近い事からよく引き合いに出されてはいた。それぞれドラゴンタイプくさタイプであるため、相性補完としても悪くない組み合わせではあったが、所詮「ネタパ」の域を出る事は無かった。

この時期の強化点としては、汎用みず技として新たに「ねっとう」が登場し、耐久型との相性が良くなったくらいか。ストーリーでの扱い同様、冬の時代を過ごしていたと言える。
完全にネタに徹するならば、とぐろをまく」物理型というものがなくもなかった。一応「アクアテール」「さいみんじゅつ」「ドラゴンテール」とのシナジーが発生し、この時代のねむりは交代でターンカウントがリセットされたので、上手く決めれば「ハメゲー」も夢ではなかったが・・・

蛇睨み
いつくしみポケモン



『X・Y』では先述の通り登場すらしなかった。当然強化も何も無いと思われたが、それを裏切る仕様変更が行われていた。新特性「かちき」が2つ目の通常特性として設定されたのである。
相手から能力を下げられると特殊火力が倍になる。これは低くないとは言え陳腐化傾向にあったミロカロスのステータスを増強するのに十二分な効果であった。
特に「いかく」持ちの投入が多いダブルバトル以上の団体戦では環境を変動させるレベルで、発動機会に困らないばかりか、いるだけで相手に選出をためらわせるほど。ミロカロスはトラウマメーカーに返り咲いたのである。
しかもあくまで通常特性扱いなので、同時に追加された「とくせいカプセル」で昔から育ててきたミロカロスをこの特性に変えることができるのも嬉しい限り。
とは言え、能動的に発動させられない(自分自身や味方が能力を下げる技を使っても発動しない)点はこれまでの特性と変わらない。現時点で全ての特性が相手依存というのも珍しい個性である。

ちなみに、ギャラドスは代表的な「いかく」持ちであるため、これによって対から抑止力へと関係が変化している。
また、もう一種の世界一美しいポケモンはいわタイプなので、直接対決ではミロカロスの圧勝であった。


第7世代では今のところ大きな変化は見られないものの、やけどの仕様変更によって「かえんだま」を持った際のダメージが半減した。火力インフレでスリップダメージを受ける余裕も無くなってきていた昨今であったが、これによって同戦法も復権の兆しを見せている。

ポケとるでのミロカロス

1回目の更新でボスとして降臨。しかし、その凶悪ぶりはイワーク以上に酷いものだった。
まず、初期配置でいきなりバリア化されたヒンバスが外周と中央に並んでいる。
サポートポケモンにヒンバスを入れればどうにかなるが、ヒンバスの攻撃力が30しか無い上に、タイプ半減で威力は15。初期配置を崩した所でHPは全然削れてなかったりする。
そしてオジャマも酷く、3ターンに一度3マスバリア化する所まではいいのだが、なんと、ランダムで連続オジャマをしてくる。バリアとブロックが混ざったこのオジャマを食らえば、リフレッシュはほぼ確定。そうで無くても、全くコンボが繋がらない。
しかも、元の捕確率は3%。イワークでコインやホウセキが削れたプレイヤーを泣かせた。
この様な鬼畜性能のせいで、ノーアイテムで捕獲するのは夢のまた夢である。

アニメでのミロカロス

AG編第35話で初登場。
ポケモンコーディネーターが持つポケモンというイメージがついたためか、アニメ版ルネジムのジムリーダーで元コーディネーターという設定になったアダンも手持ちに加えている。
DP編で初登場となったミクリのパートナーとしても登場。「アクアリング」などの技を覚えている。

主な使用ポケモントレーナー

関連イラスト

タワータイクーンの クロツグが しょうぶを しかけてきた!
シロナさんとミロカロスとハンモック


/ワンダフォー\
きたわねオジャマムシー


無題
MIMI



関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモン一覧 みずタイプ
RSE DPt HGSS ポケモンBW ポケモンBW2 ポケモンXY ポケモンSM
ギャラドス ハクリュー スイクン ジャローダ スワンナ ディアンシー
ソルロック ルナトーン:タイトルが『サン・ムーン』なのに登場すらしなかったポケモン。
美しい ふつくしい ミロのヴィーナス

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