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メッカ

めっか

イスラム教の聖地。アラビア半島の西部にある都市。イスラム教発祥の地であり、イスラム教の開祖ムハンマドの生地でもある。イスラム教徒たちの礼拝する方向の起点であるカアバ神殿がある。ムハンマドの廟墓のあるメディナとともにアラビア語で「両聖地(ハラマイン)」とも並称される。
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概要

メッカ(al-Makka)はサウジアラビアにあるイスラム教聖地
アラビア半島の西部ヒジャーズ地方の中部に位置する都市で、西にある港ジッダを経て紅海に繋がる。古くから北のシリアと南のイエメン、アラビア半島中部のナジュド地方に繋がる。「メッカ」(Mecca)は欧米由来のやや訛った言い方でありは正しくは「マッカ」(al-Makka)と発音される。

イスラム教発祥の地であり、イスラム教の開祖ムハンマドの生地でもある。市の中心部にはイスラム教徒たちの礼拝する方向の起点であるカアバ神殿がある。イスラム教徒は一年で決められた期間にメッカのカアバ神殿へ巡礼することが推奨されており、イスラム暦の第12月にあたるズー・アル=ヒッジャ月の8日から10日にかけて、世界中からイスラム教徒が巡礼に訪れる。巡礼の期間にはカアバ神殿をはじめメッカ内外で様々な巡礼の儀礼が行われる。この期間に行われる巡礼を特に「ハッジ」と呼び、これを達成した者は「ハージー」と呼ばれ尊敬される。

近年では交通機関の発達で巡礼者の数は激増を続けており、ハッジの期間には毎年200万人以上が巡礼者として訪れる。しかしそれでも公共交通機関が巡礼者の数に比べて充実しているとは言えず、またその巡礼者の多さからこれまで何度か将棋倒しになって数百人単位で死亡する事故が発生している。

カアバ神殿を取り巻いて聖モスク(マスジド・ハラーム)が建てられている。近年、聖モスクはサウジアラビア政府によって数度に渡る大拡張が行われており、現在、宿泊施設を兼ねた数百階規模の高層ビルの建設計画が進められている。

ムハンマドの廟墓のあるメディナ(マディーナ)とともにアラビア語で「両聖地(ハラマイン)」とも並称される。メッカの市域周辺は初期イスラム時代からの規定によって、イスラム教徒以外の立ち入りは禁止されている。変装して忍び込む者は後を絶たないが、処刑されることもある。

カアバ神殿

石造りの一辺が10m前後の立方体状の建物。黒い布キスワによって覆われている。「カアバ」(Ka’ba)とはアラビア語で立方体の意味であり、名前はまさにその体を表している。かつては建物の中にも入る事が出来たが、巡礼者が激増したことで立ち入りが制限されるようになった。ムハンマドが青年時代にはカアバは人の背丈ほどの高さであったが、火災のために再建され、現在の規模になった。

イスラム教創建以前から存在した建物で、イスラム教の伝承によれば、天にある神の玉座のしたにある天使が周囲を回る「バイト・マアムール」と呼ばれる建物があり、唯一なる神アッラーが人類の始祖アーダム(アダム)とその妻ハウワー(エヴァ)に命じて地上にそれと同じ物を作らせた。それがカアバのはじまりであるという。

ヌーフ(ノア)の大洪水の時代に一度失われたが、イブラーヒーム(アブラハム)の時代に再建されたという。イブラーヒームの息子イスマーイール(イシュマエル)がアラブの始祖と伝承されており、ムハンマドの時代までアラブの巡礼地となったという。イスラム教徒の巡礼と礼拝の起点となっており、ハッジの巡礼のときにカアバの周りを7度巡る儀礼などは天使を通じてもたらされたという。

イスラム教徒は1日5回、メッカのカアバ神殿に向かって礼拝するが、礼拝する方向をキブラと呼び、これは天の玉座の真下にあるカアバを目印として、神に向かって礼拝するものである。

伝承によれば、イブラーヒームの妻ハジャル(ハガル)が息子イスマーイールとともに家を追い出された時、放浪の末辿り着いた地がメッカであったといい、そこで母子の命を救ったという泉がカアバの脇にあるザムザムの泉であったという。ハッジの巡礼における様々な儀礼はこの時のイスマーイールやハジャルの追体験するという意味がある。

イスラム教が勃興した当時、カアバはメッカを治めていたアラブ部族のひとつクライシュ族によって管理されていた。また、カアバ内部には360体の神像が安置され、アラビア半島でも有数の巡礼地であった。ムハンマドはクライシュ族の名門ハーシム家の出身で、祖父アブドル=ムッタリブは部族間の抗争で埋められ長年所在が不明であったザムザムの泉を再発見した人物でもあった。

630年にメッカはムハンマド率いるイスラム側に降服したため、カアバ内に360体あったという偶像は全て破壊された。唯一残された黒い石はイブラーヒームがカアバを再興した時に天使が天より運んで来たものと言われており、ムハンマドはこれを建物の外の東の角に安置し、現在に至っている。

その他

転じてその分野が盛んな土地が「〜のメッカ」と呼ばれる。

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