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概要

大魔道士マトリフが編み出した「極大消滅呪文」。ネーミングの由来は「メラ」+「ヒャド」+「アロー」から。火炎(メラ)系と、氷(ヒャド)系両方の極大呪文に当たる。

炎と氷、相反する呪文を対消滅させ、純粋な高エネルギーを光の矢として放ち、呪文による攻撃を受け付けないオリハルコンはおろか、いかなる攻撃をも無効化するアストロン凍れる時間の秘法が掛かったものまでも消滅させる最強の攻撃呪文


ダイ大本編での説明

劇中より16年前、勇者アバンが凍れる時間の秘法を魔王ハドラーに発動させた事で魔王ハドラーは封印された。


だが、この呪法はアバンの力量でも発動成功に至らず、術者であるアバンも時間凍結に巻き込まれ、約1年の時間停止した状態が続いた…。

この封印により束の間の平和がもたらされたが、平和を成就しても勇者は凍てつき、分かち合う者・語り合う者がいない。その現実に残された己の無力さを嘆いたマトリフは最終決戦用(あるいはハドラーが時間凍結している内に消し飛ばすため)に試行錯誤の末、この呪文を開発した。


劇中ではポップが、超魔生物と化した魔軍指令ハドラーが生み出したオリハルコンハドラー親衛騎団への対抗策として、師であるマトリフより伝授された。


性質

この呪文で射出される光の矢のエネルギーは物質のみならす大半の闘気・魔法力の効果をも消し飛ばす。大魔王バーンですら直撃を許せば即死は免れないなど最強の二文字は伊達ではない。

その余り有るの威力故に、編み出したマトリフさえ「おっかないから数えるほどしか使ったことがない」という(実際、修行中の時点でポップが小山一つを丸ごと消し飛ばした)。


相反する力を同時に制御する特性上、「センスが無い奴には絶対に出来ない」。その為、短時間で会得してみせたポップを観たマトリフは「今日ほどお前を大した奴だと思った事は…ない!」と驚愕していた。


ただし、対抗手段が無い理由ではない。

呪文(魔法力)そのものに作用する手口で干渉できる。マホカンタシャハルの鏡などによる呪文の反射といった手段によって対抗されており、魔力そのものを吸収する大魔宮中枢部の生体壁にも効果が薄い。本編中では語られなかったが、おそらく遮断呪文(マホステ)でも無効化可能な筈(マホステが作中に存在するかは不明だが)。

本編時系列の関係上実現しなかったが、呪文の使用自体を封じる効果を持つ氷炎結界呪法でも封じられたと思われる。

そういう意味では純粋にメラ・ヒャド系の最上位である。

あくまで「物理的な防御手段がない」だけで、移動呪文等で射線上から避けられるし、同等威力のメドローアでなら相殺される。


最大の弱点は「強力すぎること」であり、特に【反射呪文(マホカンタ)】で跳ね返されようものなら術者(あるいは術者のパーティー全員)が消滅されかねない。

また、非常に繊細な魔力のコントロールと制御が求められるためか、単純にメラゾーマやマヒャドを複数回撃つのとは比較にならないほど消耗も激しい。

事実、ポップは一度大魔王バーンにマホカンタで反射され、相殺分も含めて魔法力を使い果たしてしまう危機に陥った。

そして呪文を吸収して反射するという厄介な効果を持つ防具シャハルの鏡』も天敵の一つであり、その持ち主であるシグマとの一騎打ちではポップは迂闊にメドローアを使用する事ができなかった。

また、当初はシャハルの鏡をシグマが持っていたことを全く知らなかったため、そのままメドローアを使っていれば、全滅していた可能性すらあった。

総じて「絶対防御不可能、発動すれば勝利確定のチート技」と言うわけではなく、むしろ「威力こそ凄まじいものの、使いどころの難しいシビアな技」といえよう。


そのインパクトは凄まじく、連載当時行われた必殺技の人気投票(単行本第25巻末に掲載)では、作品を代表する「アバンストラッシュ」を抑えて見事1位に輝いている(ただしアバンストラッシュはダイが使うものとアバンが使うものが別に集計されており、合計するとメドローアの得票数を上回る)。


ちなみに、炎と氷の能力を持つ二人のキャラクターが対になっているイラストにこのタグが付いていることがある。実際のところ、威力、タイミング、呼吸その他諸々を完璧に合わせることが出来れば、理論上は二人がかりで放つことも不可能ではないはずである(実際に外伝では、それに近いことをやっている)。



最強の切り札が生まれるキッカケは、何か?


外伝『勇者アバンと獄炎の魔王』にて、誕生の経緯について掘り下げられた。

マトリフの修行時代、師匠であるバルゴートは二つの魔法を同時に使うことができるマトリフに感心したものの、「呪文によっては、危険な組み合わせがある」としてメラ系とヒャド系が混ざり合って引き起こる対消滅を体感させる形(※)で教え、「一歩間違えばお前自身を滅ぼす」と忠告していた。


※やり方は、自身の手の平に極小サイズで留めたヒャドに対し、マトリフにはそれと「全く同一の強さ」のメラを発動させ、その状態で手の平を近づけることで対消滅が発生する過程を見せた。

ちなみにバルゴートはその場で踏みとどまったが、何の準備もしていなかったマトリフは生じたエネルギーによって後方に数メートル吹き飛んでいる。

当然のことながら、これは両者が共に卓越した魔法の技量を持っていた故に出来たことであり、普通にやれば対消滅ではなく、どちらか魔法の強い方によってもう片方が掻き消されてしまうだけである。

マトリフもバルゴートに対し「ヒャドとメラをぶつけても何の意味もない」と言っている。


その後、ウロド平原でハドラーに対する「凍れる時間の秘法」発動のための戦いにて、ガンガディア相手に追いつめられた際にこれを思い出したマトリフは、地面に仰向けの状態にある自分の頭上から至近距離で強力なメラ系を放とうとするガンガディアに対し、同一規模のヒャド系をそれにぶつけ、意図的に対消滅を起こす(これもまた「相手の魔法と完全に同規模になるよう瞬時に調整して魔法を放つ」という離れ業であり、マトリフの技量ゆえに出来たこと)。

結果、マトリフは身体前面に多少の火傷を負いながらも生存、ガンガディアの後方にいたモンスターの群れは地面もろとも消滅、爆心地から逃れたゴーレムは半身を消滅した。


ガンガディアは、完全に飲み込まれる前にルーラで緊急離脱したが、全身に大火傷を負い意識喪失に至った。

そのあまりの衝撃にマトリフは発動後に自分の指を確認するなど反動もかなり強かった模様。


アバンが秘法によりハドラーもろとも時間凍結に巻き込まれて以降、マトリフは解呪の手段探しと並行して対消滅現象を術技に落とし込む研究を進め、この作業は約1年後に完成した。

だが寸前にハドラーの身柄を敵に回収されてしまい、「時間が止まったハドラーを消し去る」というベストの決着には惜しくも間に合わなかった。

ちなみに「完成品」の試し撃ちの相手となった相手はシャハルの鏡と同様の効果を持つ対呪文用の「暗黒のマント」を装備しており、小技で武装解除させてから放った(最初に対峙した際は暗黒のマントを相手が装備していることを知らなかったため、至近距離でメラ系呪文をはね返されて一時的に戦闘不能になってしまっており、メドローアの使い所の難しさを改めてマトリフに自覚させている)。


なお、ガンガディアもウロド平原での戦いの後から最終決戦間近までに何百回とこの対消滅の再現を試みたらしいが一度として成功しなかったらしく、「自分が生み出した呪文に名を付けられる者はこの世にも限られる」と最大限の敬意と羨望を表した。

加えて、マトリフ自身が生涯最大の好敵手と認めたガンガディアをして発動に成功しなかったことから、ポップに語った「センスの無い奴には絶対に出来ない」という言葉の重みと、ぶっつけ本番の命懸けの修行で成功させた天賦の才を改めて読者に知らしめることとなった。


十数年後、弟子となる少年に復活した魔王の部下対策でこの技を伝授。奇しくも、彼が初戦闘で繰り出したのはマトリフが魔王とかつて対峙した地『港町サババ』であった。


ゲームでは

インフィニティストラッシュ

原作17巻の鬼岩城との戦いまでしか描かれていないが、記憶の神殿の16階をクリアすることで習得が可能。

はっきり言って本作のボスは理不尽なレベルで強いため、いかにメドローアを溜めて直撃させるかが勝利の鍵となる。


遂に本家進出

本家『ドラゴンクエスト』の外伝作品に当たる育成RPG『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 イルの冒険・ルカの旅立ち』にて遂に採用され、モンスター同士で一定確率で発生する『同時攻撃』によって編み出される。登場作品によって見た目は変わるが、その威力は700~900という他の呪文と一線を画す規格外な破壊力を発揮する。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』では単体で使用できるようになり、威力は500程度で80ものMPを消費する(初の使用は裏ボスのオムド・ロレス)。

ただし「メラとヒャドで作成する」という設定からメラとヒャド二つの属性を持っており、メラ耐性とヒャド耐性の双方の影響を半分ずつ受けるので片方でも無効なら半減、双方無効だとノーダメージとなってしまう(原理上あり得ないが、ゲーム的都合故、ただし双方「吸収」にまで耐性を高めていても無効で済む)。

また、単発技である為容易にカンストしてしまい、連続技の方が強く勘定されてしまう哀しみも背負っている


ドラゴンクエスト モンスターバトルロードⅡ』では「メラミ」と「ヒャダイン」を掛け合わせた、この呪文の下位版ともいえるメヒャドが登場。モーションはメドローアを意識したものとなっているが、呪文のパワーに伴って対消滅エネルギーも弱いのか威力は控えめである。


本編シリーズでも『ドラゴンクエストⅧ』のデータ内にのみこの呪文が存在しているが、実装には至っていなかった。

そして、永きに渡る時を経て、とうとうドラゴンクエストシリーズのナンバリングタイトル最新作『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』に逆輸入される。主人公ベロニカの連携技として採用され、敵全体に大ダメージを与える高火力な技となっている。さすがにポップのように一人で使いこなす事態にはならなかった。


ドラゴンクエストⅩ』のコミカライズ『蒼天のソウラ』では、古代魔法の再現作業として登場。

作中では一流の魔法使いがメラ担当、ヒャド担当、制御担当、発射担当と、計四名いなければ扱えない魔法とされ(ただし発射担当は、制御担当が「魔法を当てるのが苦手」でそれを補うために呼ばれているので、本来は発射担当以外の三名が居れば発動可能な模様)、強力な分反動も大きい。メラヒャド担当はすっからかんになり、制御担当は知恵熱が限界を超え眼・鼻・口から出血していた。

マホカンタなどの呪文そのものに対抗する手段が鬼門となる点は健在で、撃って反射されたら即全滅と、そのリスクは『ダイの大冒険』以上。


使用者に才能が無ければ扱えない大呪文であったメドローアが、複数の常人に負荷を分散して使用可能になった点は後世の魔法研究による技術的な進歩だが、それでも凄腕魔法使いの技量と魔法力を限界ギリギリまで消耗する至難の業である。

「伝承の大魔導師は、この作業を一人でやったとあるけれど、誇張なのだろう」と登場人物がこぼしており、これをたった一人で使いこなし、しかも何発も瞬時に使ってみせたポップ(とマトリフ)は確かに伝説の大魔道士と言えよう。


オンラインゲーム版の『ドラゴンクエストⅩ』ではバージョン6.3にて魔法使いの新必殺技として使用可能になった。取得には専用クエストをクリアする必要があり、いずれかの職業の必殺技取得済みとバージョン3.5のメインストーリークリアとチャンス特技取得済みの条件で受注可能。

他の職業の新必殺技もそうだが、一度使用すると、チャージタイム(クールタイム)が発生し、一定時間再使用不可になるので注意。

詠唱すれば一直線上の敵に魔法攻撃力に既存した無属性魔法ダメージを与えられる(流石に消滅=即死とはいかないが、それでも他の攻撃手段とは一線を画した威力を持ち、並の雑魚敵なら一撃で倒せるだけの威力はある)。またモーションも左手に氷の魔力、右手に炎の魔力を生み出して合成、それを弓のように構えて光の矢を撃ち出すというモーションが完全に再現され、ダイ大関連作以外のゲーム作品の中では非常に高い再現度を誇る。

上記の通り、ステータスの攻撃魔力に既存している為、魔力覚醒等で呪文ダメージアップのバフは影響しないので勘違いをしないように。また、あくまで必殺技扱いなので、原作のようにマホカンタで跳ね返ってくる事は無いので安心して欲しい(逆にコロシアムでの対戦だとマホカンタで防げないので注意)。


ドラゴンクエストウォーク』では23年1月より実装された特級職『大魔導士』専用武器から放てられる様になる。


関連タグ

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ドラクエの呪文一覧

メラ ヒャド 火と氷

マトリフ ポップ(ダイの大冒険)


天翔龍閃:同誌に登場する「師匠から伝授された奥義」。伝授の仕方はメドローアとは少し違い「師匠が放つ技を奥義で破る」というもの。

ギガソーラ:『SDガンダム外伝』に登場する光と熱で敵を消滅させる呪文。ゲームではとんでもない量のMPを必要とするが敵を確実に消滅させ、即死耐性がある敵には大ダメージ、アニメでは合体攻撃扱い、『スーパーロボット大戦』ではイベント専用とメドローア程ではないものの特殊な扱い。

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章:こちらもメドローアと同じく「二つの呪文を合体させて放つ」という技術を披露している。

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