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概要

全高/32.0m

全長/55.0m


宇宙幕府ジャークマターが88星座系侵略の足掛かりとして運用する攻撃宇宙戦艦。

モアイを連想する巨大な顔面の付いた本体を、サイズが違う3つのリングに潜らせたかの様な外観を持つ。

宇宙空間を航行する時は本体を横倒しにしているが、侵略対象の惑星へ辿り着くと顔が正面に来る様本体が立ち上がって“遺跡形態”となり、惑星の地面へ突き刺さって侵略の拠点となる。

そして、その惑星の侵略が完了すると突き立った地面より星を構成するエネルギー“プラネジューム”を吸い上げ採取する施設となる。なお、惑星の全プラネジュームを吸い尽くすにはかなりの時間を要する様で、これを預けられたダイカーンには有事の際、自分の身を挺してでもモライマーズを守護する役割が課せられている模様(※自らを巨大化させられる『キョダインロウ』を与えられているのがその証拠)。

基本的には一惑星に付き一隻のモライマーズがあればプラネジュームの採取に事足りるが、例外となる惑星『チキュウ』には複数のモライマーズを投入しなければならない量のプラネジュームが満ちているらしい。


キュウレンジャーがチキュウに滞在して以降、各地のモライマーズが管理するダイカーンごと撃破される事態が起き始める。だが国力に余裕のあるジャークマター本国に取っては些末な問題であり、打開策として補充となるモライマーズの大艦隊を送り込み一気にプラネジュームを採取し尽くす計画を立案。Space.20でチキュウに到着した多数のモライマーズが地表へ突き立った後、カロー・スコルピオが保有するビッグモライマーズを中心にSpace.21で遂に実行する。

実行直前でスコルピオがキュウレンジャーに敗北するも、ショーグン・ドン・アルマゲがあらかじめビッグモライマーズのコントロールルームに待機させていたマーダッコへ命令を下した事で計画は始動。ビッグモライマーズからの遠隔操作で起動した多数のモライマーズからビッグモライマーズへプラネジュームを一気に集める事で、チキュウが極僅かな時間で爆発してしまう状況へと追い込んだ。

しかし爆発数分前の所で、アルゴキュータマを完成させてアルゴ船を呼び出したキュウレンジャーが目覚めさせた鳳ツルギ/ホウオウソルジャーにビッグモライマーズが両断され爆散。遠隔操作していたモライマーズも一斉に停止した事で計画は水泡に帰した。


その後、Space.32でフクショーグンククルーガの配下ドーギュンが培養している液状生命体マトリックを停止しているモライマーズへと付着させて暴走、一斉に自爆させてチキュウを壊滅させようとするもラッキーラプターにマトリックを全て駆除され、作戦は阻止されてしまった。


そしてジャークマターもといドン・アルマゲの最終目的が、プラネジュームのエネルギーを凝集した宇宙破壊爆弾の製造である事が物語終盤において発覚。これまでに各惑星より採取して来たプラネジュームは、ジャークマターの本拠地であるミナミジュウジ座系惑星・サザンクロスのコアに集められていた。これを中心に惑星自体が爆弾へと改造されており、キュウレンジャーの本拠地突入時には起動寸前の状態だった。

これに対しキュウレンジャーはかつてナーガ・レイジャークマターへ与した時に得たブラックホールキュータマを用いる事で作ったブラックホール発生装置をコアの中枢にセット、爆発のエネルギーをブラックホールに飲み込ませる作戦で対抗、ジャークマターとの激しい攻防戦を潜り抜けた上でSpace.43において実行する。装置のセットに成功した矢先にトラブルへ見舞われるも、生きていたラッキーの父・アスランの尊い犠牲を払って装置を起動。想定通り爆発エネルギーをブラックホールに飲み込ませて宇宙破壊を阻止した。


しかし、本拠地を失ったアルマゲはアントン博士に命じ、プラネジュームの性質を爆発物に特化させる技術の開発を命令。これに答えたアントン博士はカラス座系の惑星を実験台に研究を重ねる。

その結果、Space.44の惑星ベローナに突き刺した青黒いモライマーズを介してベローナを爆破、崩壊させた時点を持って凄まじい威力の爆発物質“ダークプラネジューム”を生成する技術が完成。これを用いる事で即座にプラネジューム爆弾を作る術を手に入れたアルマゲは、モライマーズ複数機でも採取し切れない膨大なプラネジュームを持つチキュウを第二の宇宙破壊爆弾へと変えるべく、自らチキュウの直接侵攻へ乗り出す。


このモライマーズを量産して配備、それを全宇宙へ送り込む延長線上で侵略行動を起こしたジャークマターだったが、その根底にはかつてドン・アルマゲが依り代として憑りついたクエルボの意思があった。彼は矛盾に満ちた宇宙を救うには一旦全てを破壊、その上でアルマゲの持つ憑依能力で宇宙に一体化し新たな宇宙を作り出すしか無いと言うカルト思考に到っており、その最初の段階である宇宙の破壊を成す為にプラネジュームを用いた宇宙破壊爆弾を求めたのである。

これに対してクエルボへ憑りついたアルマゲが考えに反論する事は無く、クエルボが自身の持ちうる力を用いてジャークマターの組織体系を作り替え、宇宙に住まう人々を脅かすのを長らく黙認し続けた。その真意はクエルボと関係の深い鳳ツルギを誘い出す為であり、ツルギに憑依した上でプラネジュームを摂取して不死の力を得ると言うアルマゲの個人的な目的の前段階に過ぎなかった。


この真実により、ジャークマターの存在は結局、クエルボの馬鹿げた妄想に全宇宙規模で付き合わされた組織でしかなかった事になる。しかも彼へ実質力を貸していたアルマゲもまた、自身だけが不死身の存在になる事しか興味が無かった様で、何処までも自分勝手な目的で動く二人の人物に全宇宙が長らく支配されていたと言う最悪過ぎる真相も明らかとなってしまった。


惑星破壊兵器としての総評

基本的には征服した惑星よりプラネジュームを収奪する採掘装置としての役割を有するモライマーズだが、惑星の命その物とも言えるプラネジュームを吸い尽くされた惑星は自壊して爆発、滅んでしまうので、結果的にモライマーズは惑星破壊を行える兵器ともなっている。


全般的に、惑星破壊は『外部より凄まじい衝撃を惑星やそのコアに与えて破壊する』イメージが強く、それを成す為に払うコストの莫大さを取り上げられる事も多い。それに対して『惑星の重要なエネルギーを根こそぎ奪って自壊へ追い込む』方法のモライマーズは運用コストが安く、かつ奪ったエネルギーを資源として回収する事も可能なので、リターンも得られる惑星破壊と言う矛盾を超えた成果を得られる兵器となった。

現にこのモライマーズはダイカーン一人に一隻与えられるだけの数が量産されていたのに加え、その一方でストレートな惑星破壊兵器の開発・管理者『独立部隊』の名目で汚れ役(※反抗勢力を惑星とその資源(プラネジューム)ごと殲滅、内外に恐怖政治をアピールする)を押し付けられ冷遇されていた事実からも読み取れる。

また裏を返すと、ダイカーン達が支配対象の星で好き勝手が出来たのは、このモライマーズの制御権を利用して惑星を人質にしていたから。要するに惑星破壊兵器の威光で恫喝していただけで、ダイカーン自体は惑星の支配者を象徴するアイコンでしかなく、支配の要はモライマーズの方にあった。


一方で侵略された惑星の住人から見れば、モライマーズが惑星に刺さった時点で惑星破壊のカウントダウンが実質始まったも同然で、それだけでもジャークマターへの反抗心が大きく削がれると思われる。またプラネジュームの採掘速度を上げればカウントダウンも早められるので、支配対象へのこの上無い恫喝にもなる。

そう考えれば、Space.19~21でチキュウへ無数のモライマーズを追加投入して一斉起動、崩壊を一気に進めたのはジャークマターにとってのチキュウ侵略の『王手』だったと言える。実際各地に刺さったモライマーズにより、いつしか自分達の住む星を滅ぼされるプレッシャーを長い間受けていたチキュウ人達はいざその時が来るや恐怖と絶望に苛まれ、チキュウを開放しようとギリギリまで足掻いていたキュウレンジャーに暴言と迫害を向ける醜態に走ってしまった。

そしてここから、Space.21後半で目覚めてすぐ、この状況をたった1人で覆してしまったツルギ/ホウオウソルジャーは、ジャークマターにとって非常に厄介な存在だった事も証明されている。


バリエーション

全高/134.0m

全長/165.0m


カロー専用の旗艦として運用される、モライマーズの上位機である大型艦。モライマーズの本体が3機、リングで繋がり回転しているかの様な外観になっている。

侵略作戦においては司令本部としても扱われるが、基本的にはカローが支配下に置く星系内の惑星を査察する為の移動手段兼、事実上の居城となっている。


全高/9.0m

全長/8.0m


モライマーズ・ビッグモライマーズ内に無数配備された小型戦闘機。遺跡形態のモライマーズを縮小・デティールを簡略化した様な外観を持つ。

主にインダベーが操縦、3機1組で編隊を組み機体下(よく見るとインダベーの武器『ギョイサーベル』と同じ外見)からビームを撃ちつつ、圧倒的な物量で侵略対象の惑星を蹂躙する。

Space.18では、マーダッコが操縦する赤い専用機が登場。


因みに全機とも共通の操縦コクピットを持つが、これは奈良県の遺跡にある酒船石がモチーフになっている。


  • 青黒いモライマーズ(ダークプラネジューム生成装置)

Space.44に登場。全体に走っていた赤黒いラインが青黒く変わっており、異質さの強い外見となっている。

プラネジュームを爆発性の強い物質へ変換する=ダークプラネジュームを生成する機構の試作品を積んでおり、アルマゲのアドバイスを受けたアントン博士(アントンブレイン)がカラス座星系の惑星に次々と送り込んで爆破、実働データを集めていた様子。

なお、ダークプラネジュームの生成技術自体は、惑星サザンクロスをプラネジューム爆弾に変える過程で既に完成していたと思われ、それをプラネジュームの採取地で直接行う事も本来は出来たとも推測される。わざわざ他の星からプラネジュームをモライマーズで奪い、本拠地のコアに集めさせる回りくどい手順は、プラネジュームを搾取する事を主目的にする形でジャークマターの支配体制を確立していた都合が大きかったのだろう。


モライマーズロボ

全高/46.0m

全幅/32.0m

胸厚/14.0m

重量/2100t

スピード/400㎞/h

出力/1900万馬力


スーツアクター:矢部敬三、他


モライマーズが変形し、インダベーやダイカーンが操縦する巨大ロボット。Space.3で初登場。見た目にインパクトがあった変形前とは正反対のスタイリッシュな外観となっている。顔の上半分が分離・変形したドリルランスが武器。

モライマーズ自体がプラネジューム採取の施設である以上、変形させて戦闘に投入する時点で高いリスクが付く為、ジャークマター側としては切羽詰まった事態(※守護役のダイカーンが巨大化出来ずに死亡する等)でなければまず使わない形態でもある。基本的にはダイカーンやインダベーが操縦するが、自立システムが搭載されている様で、キョダインロウの取手部分を押す事で自動的に変形させて戦わせる事が出来る。

尚、次回予告の段階でこのロボットが映った場合は大抵その回に搭乗するダイカーンは巨大化しない(等身大のまま倒されるorモライマーズロボに搭乗する)事がこの時点でネタバレされている事が多いが、巨大化したダイカーンと共闘する場合もある。


因みに、複数機のモライマーズが刺さっているチキュウでは起動時のリスクが低く、使命よりもキュウレンジャーの撃破を優先してか大したダメージも無いのにモライマーズロボを起動・操縦。それでキュウレンジャーにロボごと倒され自分の命どころか奪ったプラネジュームまでパーにするダイカーンも少なくない。


顔部分は、デザインした久正人氏の好きな恐竜オヴィラプトルをモデルとした物。


首領専用モライマーズロボ(※春映画終盤のネタバレ注意)

ショッカー首領三世/大蜘蛛大首領が時空間を繋いで召喚、搭乗したビッグモライマーズが変形して誕生。外観は通常のモライマーズロボだが、機体サイズはキュウレンオーよりも遥かに巨大化(※設定上では40m級である相手の頭が膝下に来る)している。

その圧倒的巨体から繰り出される攻撃は強烈であり(背部の光輪からは波動ビームを撃てる)、首領以外のショッカー勢力に苦戦する戦隊・ライダー達を纏めて薙ぎ払う。

これに対抗する為、ラッキー/シシレッドシシボイジャーに搭乗した状態でフタゴキュータマを使用。自分ごとシシボイジャーを2機に増やし、それへ他のキュウボイジャーを4機ずつ合体させて2体のキュウレンオーを完成。同じく隠しエナジーアイテムの力で巨大化を果たした仮面ライダーエグゼイドマキシマムゲーマーレベル99と共に3対1の総力戦を挑む。


最終的には、2体のキュウレンオーに大気圏へ放り投げられた上にオリオン号の棍棒で地表に打ち返された事で隕石の如し加速スピードを得たエグゼイドの『マキシマムクリティカルブレイク』及び、2体のキュウレンオーが放った『キュウレンオーダブルメテオブレイク』を同時に喰らった事で大蜘蛛大首領諸共大爆散・敗北した。


超弩級ビッグモライマーズ

Space.44~46に登場した最上級のビッグモライマーズで、ショーグン・ドン・アルマゲ(とその内部に潜むクエルボ)が座乗するジャークマターの旗艦。ビッグモライマーズ複数機が接続、2段6組のモライマーズ本体部をリング2つで繋げたかの様な巨大で威圧感ある外観となっている。

Space.44で完成したダークプラネジューム生成技術を積み、続くSpace.45でチキュウに飛来。地表へ突き刺さりダークプラネジュームを生成し始める。

当然これを許さないキュウレンジャーはSpace.46で全戦力を投入し破壊作戦へ乗り出す。これに対しアルマゲの中に潜んでいたクエルボは真の姿を見せて抵抗、自身の力でバリアを張って相手の攻撃をシャットアウトしダークプラネジュームを生成し切るまでの時間を稼ぐ。

しかし、内部に突入したシシレッドやホウオウソルジャーを始めとした少数のキュウレンジャーの攻撃により、発生元であるクエルボを外へ追い出された事でバリアが解けてしまう。これで無防備になった所を見逃さなかった残りのキュウレンジャーが放ったオリオンビッグバンキャノンを浴びて大爆散・崩壊。これを持ってクエルボのカルトじみた目的は頓挫した。


余談

ミステリ-モチーフはモアイ。名前の由来は「もらいます」+Mars(火星)。語感だけだが、マイラーズにも掛かっているかも知れない。

モアイがモチーフなのは恐らく、某名作シューティングゲームから元ネタを持ってきている為。周りのリングも“イオンリング”と考えればピンとくる。また名前に火星が入っているのは、この漫画が由来と考えられる(こちらの作品のモアイは“古代火星人の姿を象った像”と言う設定)。

また、航行時の姿は葉巻型UFOのイメージも取り入れている。オードソックスにバーニア噴射で推進するキュウボイジャーやオリオン号との対比で、謎の力で宇宙を飛んでいるイメージとの事。


関連タグ

宇宙戦隊キュウレンジャー 宇宙幕府ジャークマター


クライナー/クライナーロボ:3年前の変形能力を持つ敵側の巨大戦力。無数に量産されているのも共通する。


ゴーシュ・ル・メドゥ:次回作で久正人氏がデザインしたオヴィラプトルモチーフの怪人。こちらは巨大化を担当する女性幹部である。



ミニプラ:敵勢力専用機としては異例のラインナップ入りが実現。

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