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モータードクロ

もーたーどくろ

モータードクロはサイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』に登場するマシーン。ロボ・ニンジャと呼ばれる機動兵器の一種。
目次 [非表示]

◆忍◆ ニンジャ名鑑#43 【モータードクロ】◆殺◆

オムラ・インダストリが満を時して送り出す次世代ロボ・ニンジャ。

八本の腕と四本の脚で360度の攻撃に対応可能。

体内の全武装を展開するゼンメツアクションモードは「ニンジャ根絶」の設計思想を体現する悪魔の殺戮システムである。

ネオサイタマ電脳IRC空間「ニンジャ名鑑」より抜粋)


声:田中秀幸


「ドーモ!モータードクロ、デス!」

モーター概要、デス!

初登場は第一部「オウガ・ザ・コールドスティール」。

暗黒メガコーポの一角「オムラ・インダストリ」が満を持して送り出す、モーターヤブの後継機。モーターヤブに比べて武装、機動性、そしてAIのポンコツ具合までが強化された、まさにオムラ・インダストリのやっちゃった感の結晶とでもいうべき恐るべき機体である。ロボ・ニンジャと呼称されるが、モーターヤブ同様ニンジャソウルが憑依しているわけではない。

開発者はマノキノ。また開発に当たっては、ラオモト=サンがアドバイザーとして関与している。

ラオモト=サンのお気に入りなのか、トコロザワ・ピラーには少数ながら量産型のモータードクロも配備されている。


モーター容姿、デス!

神話めいたデザイン(ラオモト=サン監修)は目撃者に宗教じみた感慨を抱かせるとか。ゴリラめいた屈強な鋼の胸板には、威圧的な赤い毛筆体で「秩序」、さらに補足的に「敵を許さないです」と書かれている。頭部は神話のニンジャ戦士めいたデザインで、ことあるごとに回転する。

ボディにはオムラの155の特許技術が惜しみなく注ぎ込まれており、モーターヤブよりも大幅なサイズおよびコストダウンに成功。8本の腕と4本の脚は極めて高い安定性を発揮する。

因みに、その恐ろしいまでのゴテゴテぶりは、挿絵担当のわらいなく=サンをして「もう二度と描きたくない」と言わしめるほど。


スペックピガガー!

モータードクロの人工知能には人間由来のバイオ・ニューロンが採用されており、前述のようにアイサツもできるなど、モーターヤブに比べて知能も極めて高い。

その知能を維持するための機能が、モータードクロ最大の目玉とされている「スシ・フィード」システムである。これはバイオニューロンを働かせる多量の糖分を摂取するため、腹部ハッチから出る小さなアームでスシを掴み、腹部に格納するという画期的機能。ただしサカナのスシは受け付けず、タマゴしか食べない。うっかりタマゴ以外を摂取すると「マグロハ、イラナイ!」と排出される機能もちゃんとついているので安心だ!

開発者曰く、サカナのスシを食べないのは「彼はセンシティブ(感受性が強い。敏感。)なのでして。」とのことだが……まあ、ね


またニンジャソウル検出機能を持ち、ニンジャソウルを感知すると対ニンジャ戦用のゼンメツ・アクション・モードに移行する。このモードではメンポめいたマスクが顔面に展開されて憤怒の木彫り面に変形し、体中から重火器を展開させる。そして圧倒的な火力で敵ニンジャをゼンメツさせるのだ!


……と、こう書くと素直にすごいメカに見えるが、そこは信頼と実績のオムラ・インダストリ。これで済むはずがない。


まず、スシ・フィードは前述の通りタマゴ・スシしか摂取できず、その間隔も「およそ2から21時間に一度、スシ・フィード行為が必要となる」とえらいアバウト。開発陣は「スシはそこらの屋台でも入手可能なので、どこででも運用が可能」であると考えていたようだが、結局初陣では随行の武装サラリマンがタマゴ・スシを持ち歩いては与えていた。しかも「データよりも摂取頻度が高すぎる」とかぼやいているあたり、実にオムラらしい。はっきり言ってスシ食わせる手間が増えているだけ運用しにくくなっている。

加えて、スシ・フィードの際にサラリマンの手首ごとスシを食ってしまう欠陥まで存在する。


そうした涙ぐましい努力で維持されているバイオニューロンだが、想定外のシチュエーションに直面するとあっさり混乱、最悪OSがフリーズしてしまうという致命的欠陥を抱えている。こうなると管理者権限で機体に直接再起動コマンドを打ち込まなければならないため、管理者が赴けない戦場でフリーズが起これば立ち往生してどうしようもなくなる。しかもスシ・フィードのために駆け付けたサラリマンは、スシ・フィードを行った直後に当のモータードクロから敵と誤認されて殺害される始末。AI認識力を改善したと言っているが、やはりモーターヤブと大差なかった。


敵味方関係なく、無差別に攻撃するモーターヤブの方が何ぼかましというレベルである。そもそもモーターヤブならスシ食わせなくても動くし。


ザ・ヴァーティゴ=サン曰わく、「あれは運用が難しそうだよね。コストも高いし、たくさん配備するメリットもなさそうだし」とのこと。実際モーターヤブと合わせたハイ・ローミックスめいた運用になっている模様。一応(こんなポンコツにもかかわらず)ある程度の数が生産されたようで、スクラップ場に廃棄されているのが確認できる。


ドーモ、モータードクロ、です。私は偶然ここへ来て、戦って、います。オムラは無関係

武装はモーターヤブに比べ、さらに充実している。

近接戦用の武装は背中のキャリアカーゴに格納されているサスマタ、ジュッテ、カマ、ツルギ、斧、カタナ、ナギナタ、ハンマー(すなわち、古事記の神話戦争に由来する武器だ!)を8本の腕で振り回す。実用性とか聞いちゃダメ。

遠距離用の装備として胴体にガトリングガン、口部にグレネードランチャーを搭載。またアンタイ・ニンジャ・ミサイル「」(感傷的な名前)はあらゆる障害物を貫通し、どこまでもニンジャソウルを追尾し続ける恐るべき必殺兵器である。


元ネタ、ハ、イラナイ!

元ネタは「ロボコップ」の2作目に登場する敵キャラ「ロボコップ2号機」であると推察されている(見た目はだいぶ違うが、スシ・フィード周りはほぼそのまんま)。あっちもあっちで「使われている人間の脳が凶悪犯の物」「動力源が麻薬(しかも原料は核廃棄物」と、ツッコミどころ満載のポンコツ・キリングマシーンである。


関連タグ感知! ゼンメツ・アクション・モード!

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