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解説

 リメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』にて、「俺達の藪」こと「薮助治」が、いろいろとあった末にガミラス側に残留し、その行く末が案じられていた。

 そして、第25話「終わりなき戦い」にて、それは起こった。










第25話「終わりなき戦い」:ネタバレ注意

 スターシャからコスモリバースシステムを受け取り、地球への帰途についた「ヤマト」。

 しかし、その前にグレムト・ゲール率いる艦隊が立ちはだかる。

 そこへ颯爽と現れたヴォルフ・フラーケン率いる次元潜航艦UX-01

 見事、ゲール艦隊を撃沈したのだが、


 その次元潜航鑑のクルーの中に、なんと薮助治の姿があった。


新人さんw


 どうやらあの後、ザルツ人と勘違いされたのか、フラーケンに採用される形で次元潜航鑑の新人クルーとなり、更にはEDのテロップの役名が「ヤーブ・スケルジ」となっており、改名までしていた。

 また、ゲール艦隊との戦闘中に不具合が出た次元潜航鑑を、瞬時に整備してしまうという汚名返上の活躍も見せた。

 そして何よりも、次元潜航鑑のクルーに囲まれていた、ヤーブの溢れんばかりの、その笑顔。


 航海の成功を信じられず、ヤマトに対して反乱まで起こした末に死んでしまった原作の「藪助治」が、リメイク版にてガミラス人たちと親交を深めた「ヤーブ・スケルジ」として生まれ変わった瞬間であった。


 俺達の藪」こと「ヤーブ・スケルジ」の未来に幸あれ!


その後

宇宙戦艦ヤマト2202

 第24話と最終話にUX-01の乗員として数カットのみ登場。

 ヤマトが都市帝国に突入していく際には、国連宇宙軍の挙手の敬礼を以て見送った。


宇宙戦艦ヤマト2205

 UX-01で働き続けた結果、すっかりゲシュ=ヴァール機関(次元潜航時用の機関)のエキスパートになり、その腕を買われて技術交流官として地球に派遣される。

 しかし、ガミラスとボラーの間で領土紛争が起きかけているという情勢から、ガミラスとの技術交流をあまり大っぴらに見せつけるべきではないとの判断が地球上層部から下り、技術交流は太陽系から離れた場所で行うことになる。そして、ちょうど遠洋航海に旅立つ第65護衛隊が配属先となるのだが、その旗艦はよりによってヤマトだった。


人間関係

 ヤーブはかつて反乱に加担したばかりか、成り行きとはいえヤマトの使命を放り出して当時敵国だったガミラスへ亡命した者である(おまけに記録上は死亡したことになっていた)。

 とりわけ当時を知る者達からは裏切り者として白眼視されており、陰口を叩くに留まらず、本人に聞こえる形で悪口を言う者までいる始末(悪口を言った技術科の2人は『2199』からの古参キャラ)。艦長である古代進や治安維持の責任者である星名透もヤーブを扱いかねているらしく、部外者扱いして距離を取りフォローなどは行っていなかった模様。

 逆に当事者でない新人クルーからは古参ほどには嫌悪感は抱かれていないようで(一応反乱のことは知っている模様)、厄介者同士である土門竜介はもとより、家族繋がりで交流があった徳川太助からは「薮兄さん」と呼ばれ、「不器用だけど優しい人」と言われており、全くの他人である板東平次からも「先輩」と呼ばれている。ヤーブが無茶をしそうになった際にはその身を案じて止めようとまでした。


 一方ガミラスにおいては、なんと行きつけの食堂を営んでいたザルツ人の未亡人バルナと交流を重ねて結婚まで至っていた。バルナはヤーブを本当はザルツ人ではないということを知りながらも愛しており、連れ子たちも彼を父親として慕い、さらに新しい子供も生まれようとしている。

 ヤーブにとってこの家族は「薮助治だった頃には存在しなかった自分の居場所」であり、もはや彼の帰るべき場所は地球ではなくガミラスになっていた。しかし……


活躍

 ヤマト発進の前日となる2205年10月1日、クリピテラ級に乗って太陽系を訪れ、出迎えの波動実験艦銀河に移乗。そこでヤマトへ乗艦するよう伝えられ、出航してきたヤマトに乗り込む。

 その後は技術解析室で寂しく黙々と作業を続ける一方で土門と交流したりもしていた。


 だがある日、謎の勢力の攻撃によってガミラス本星が消滅したとの連絡が入る。しかもヤーブの妻子がガルマン星への移民船に乗り込み出航した直後だった。生き残ったわずかな移民船はイスカンダル星に降下するも、イスカンダル星自体が漂流を始めてしまう。

 ヤーブは補給母艦アスカで組み立てている試作機を盗み、生きているかどうかも分からない家族の下へ1人向かおうとするが、新人クルーに制止され、星名も現れたため失敗。盗難未遂に関しては目こぼしされるものの結局自室に戻ることになる。

 しかし、その後古代が第65護衛隊でイスカンダルにいる人々を救出に向かうことを宣言。その宣言を聞き、ヤーブは驚き困惑しながらも喜びの笑みを浮かべるのだった。


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フラーケンと愉快な仲間たち

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