概要
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する量産型ライダー。「量産型ファイズ」ともいえる戦士。
花形が秘密裏に開発していた「スマートバックル」を用いて変身する。装着者はライオトルーパー部隊に所属する名無しのオルフェノク。
目の形状はいわゆるモノアイであり、オルフェノクを思わせる鈍い銀色をしている。
ファイズの装甲にも使用されている金属「ソルメタル」とその強化版である「ソルメタル228」により、装甲が構成されているのが特徴。
生産性が重視されているため、フォトンブラッドが使用されていない事も含め1体1体の性能は最も低出力のファイズにも及ばないが、数の優位を活かしてフォーメーションを組んで戦う事で敵を圧倒する。
設定上では1万人のライオトルーパーによる大部隊が存在する。設定上での開発コストはファイズの1/50とされる。
200人のファイズでは駄目だったんだろうかという気にもなるが、本編ではスマートブレインがデルタ以降もライダーズギアの作成に失敗していたことも描かれており、単純に数を揃える目的ならばファイズをわざわざ増やすよりライオトルーパーを量産した方が都合が良かったと思われる。
また、スマートブレインに従っているオルフェノク達の中には逆らう事を恐れている者もいる事を考慮すれば、ファイズクラスの戦闘力を持つギアを量産する事で大勢の反逆者が出てしまう可能性もある為、そのリスクを考えればある程度の性能に抑えたライオトルーパーを量産するのも頷ける。
実際、試作型のライダーズギアの中でも最も性能が低いとされるファイズでさえ、並のオルフェノクを圧倒出来るだけの性能は持っており、万一ファイズクラスのライダーが何体も反逆すれば、スマートブレイン側の被害が甚大な物となるのは避けられないと言える。
ちなみに触角部分の「ライオットフィーラー」には「オルフェノクが本来持っている脳波交信能力を数倍増幅させ、あらゆる情報を共有する」(出典:「仮面ライダー図鑑」『ライオトルーパー』より)という公式設定があるが、作中でオルフェノクの脳波交信能力が使われた試しはない。
なお、スマートブレインを裏切るもの(オルフェノクも含む)に対しては左胸のスマートブレイン社の社章に組み込まれた劇薬で灰化するようになっている。裏切ると死ぬベルトである。
客演・続編
『仮面ライダー555』本編
終盤にて登場。新社長となった木場勇治に選ばれた6名のオルフェノクがスマートバックルで変身する。
装着者は黒服を纏ったほぼ名無しのオルフェノクの他、木場勇治からスマートバックルを譲り受けた海堂直也も一時期は装着していた。
開発の際にオルフェノクではない普通の人間達を使って変身の実験を行っていたが、いずれも失敗して実験体になった人間達は灰化してしまっている。
花形がオルフェノクが滅ぶべき存在であると認識していた事や、フォトンブラッドが使用されていない事からも、ライオトルーパーは本来「普通の人間がオルフェノクに対抗する為に生み出されたギア」の可能性もある。
『仮面ライダーディケイド』
ディエンドが所持するライオトルーパーズのカードをカメンライドすることで、一度に三〜五体召喚される。人手不足に悩まされるディエンドにとっては御用達のライダーである。
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
小野寺ユウスケに率いられた無数のライオトルーパーが「世界の破壊者」となった門矢士を襲撃している。
『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』
スマートブレイン側の戦力として登場したが、なんとこちらは劇場版とは逆に仮面ライダーミューズの指揮の下、オルフェノク狩りを行っている(本作でのスマートブレインは反オルフェノク体制を取っている為、変身者がオルフェノクであるのは不自然に思えるが、「引き続きオルフェノクによる部隊で構成されている」のか「普通の人間にも変身できるように改造され、人間の軍隊が変身している」のかは明かされていない。一応状況によってはオルフェノクを従えさせ利用した例も、ただの人間にも扱えるライダーシステムを制作した例もあるので、前者のパターンも後者のパターンも考えられる)。
本作で使用しているアクセレイガンは忍者プレイヤーが使うゲニンウエポンにスマートブレインのロゴが付いたような物になっているが、単にプロップの都合なのか(ゲニンウエポンはアクセレイガンの改造である)、新型のアクセレイガンなのかは不明。
スペック
身長 | 175~195cm |
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体重 | 85~120kg(スーツ重量:23kg) |
パンチ力 | 2t |
キック力 | 4t |
ジャンプ力 | ひと跳び25m |
走力 | 100mを6.5秒 |
専用装備
スマートバックル
変身に用いるベルト。型式番号は不明。
ライダーズギアのような変身時の携帯電話をセットするギミックを廃止して、立ててあるスマートバックルを倒すだけの単純な作りとなっている。
SB-RTH アクセレイガン
メインウェポン。剣と銃、そして後述する専用バイク「ジャイロアタッカー」のグリップ及び始動キーを兼ねる。カイザブレイガンとファイズエッジの持つ特徴を併せ持つ武器ともいえる。
ブレードモードでは秒間600万回の振動と1000度の熱を発する刃での切断、ガンモードでは1200発のエネルギー弾を発射するバーストシューティング、300発のエネルギー弾を放つライフルシューティングの使い分けが可能なようだが、エネルギー源は不明。
SB-RTV ジャイロアタッカー
専用のオートバイ。「トルーパー(騎兵)」の名の通り、騎兵のようにバイクを駆って戦う場面も多い。オートバジンの量産型として開発されたもので、低コスト化した代わりにバトルモードが無くなった。
最高速度は340km。
その他
上記に加えてファイズエッジを始め、ファイズ達が持つガジェットを使用する描写も見られる。結構汎用性が高いライダーシステムのようである。
劇場版ではSB-913V サイドバッシャー(ゲーム「バトライド・ウォー創生」でも使用している)、SB-VX0 ジェットスライガー、ディケイドではSB-315F フライングアタッカーを使用。
Ver.2
スペック
身長 | 190cm |
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体重 | 93kg) |
パンチ力 | 4t |
キック力 | 10t |
走力 | 100mを5.5秒 |
概要
『HERO SAGA』に登場するライトルーパーのオリジナル形態。
村上峡児が“スマートバックル”を用いて変身した姿で、外見はオリジナルと全く変わらないが、デルタの攻撃を受けて頭部のゴーグルと右肩が破損した状態となっており、村上の怪人態であるローズオルフェノクの顔と体が露出している。
村上の本来の姿であるローズオルフェノクの能力を更に高めることに成功している為、そのスペックはファイズ、カイザ、デルタの3大ライダーの能力を大幅に上回っており、ファイズフォンなしには起動できない筈のファイズブラスターを容易く使いこなしているほか、アクセレイガン・ブレードモードの刀身がファイズエッジ並みに長くなっているという相違がある。
最終的にはデルタのミッションメモリーでファイズエッジを起動させブラスターフォームと鍔迫り合いを展開。死闘の末に首を跳ね飛ばされ敗北するも、首だけの姿で辛うじて生きていた村上はレオによってスマートブレインへと運び込まれ、映画へと繋がって行く事となる。
バリエーション?
雑誌『宇宙船』の連載企画『妄想戯画』で、オルフェノクのデザインを担当した篠原保氏が「一般市民向けに販売されているライダーズギアのカタログ」という体で描いた民生用ライダーズギアの説明の中に、名前だけだがライオトルーパーと同じ特徴が何個も見受けられる仮面ライダーオミクロンが登場する。
他にも、ライオトルーパーに似た造形が施されている仮面ライダーシーダも登場した。
余談
名前は「RIOT」と「TOROOPER」を組み合わせた造語であり、「RIOT」は「(集団による)暴動・騒乱」を意味するが、形容詞として「暴動を鎮圧するための~」という意味もある。意訳すると「暴徒鎮圧のための騎兵」といったところか。
隊長がライオンオルフェノクであるが、特に関係はないと思われる。
pixivでもその多さを表現するため、1体を描き上げた後コピー&ペーストで量産されることが多い。
なお、主人公ライダーが数の暴力を行使するとこうなる。
量産型ライダーの括りで纏められることが多いが『仮面ライダー図鑑』におけるライダーの記事の絞り込み条件では仮面ライダーじゃない(いわゆる擬似ライダー枠)にカテゴライズされている。
関連イラスト
関連タグ
関連・類似キャラクター
- ゲルショッカー戦闘員:裏切り防止の為に「ゲルパー薬」と呼ばれる劇薬を飲まされており、3時間毎に服用しなければ身体が炎上して死亡する共通点がある。
- 黒影トルーパー:10年後のトルーパーの名を持つ量産型ライダー、「大企業によって開発された変身ベルトを使用する」「仮面ライダーとして扱われない」「変身者が大企業の特殊部隊である」「単眼である」「数の優位を活かして敵を圧倒した事がある」「ライダーマシンを使用した事がある」「味方が変身した事もある」「最終的には殆どの変身ベルトが破壊(処分)される」といった多くの共通点がある。
- ライドプレイヤー:こちらは誰でも変身できる量産型ライダーだが、変身すると必ずゲーム病を発症するという使用者に隠された副作用がある。因みに武器であるライドウェポンはアクセレイガンの改造。