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ラスボス、やめてみた

らすぼすやめてみた

小説家になろうにて連載中のライトノベル。副題は「主人公に倒されたふりして自由に生きてみた」。
目次 [非表示]

概要

小説家になろうにて連載中のライトノベル。作者は坂木持丸氏。

累計ポイントは90000を超え、総合ランキング1位を獲得した。

GAノベルより書籍化が決定し、2020年6月12日に書籍版第1巻が発売された。書籍版には書き下ろし短編「もしも魔帝メナスがラスボスをやめなかったら?」他1作が収録されている。

イラスト及び挿絵はタジマ粒子氏が担当。

またマンガUP!よりコミカライズも決定。2021年4月7日に漫画1巻が発売された。作画は槻山なみき氏が担当。


あらすじ

万の魔物を統べるノア帝国皇帝――魔帝メナス。

世界中から恐怖されていた彼は、ある日、自分が『RPGのラスボス』だということを知る。

このままではろくな目に合わないと考えたメナスは、ラスボスをやめることを決意。

ゲーム序盤のイベントで、主人公アレクに倒された“ふり”をして、こっそり旅に出る。


しかし、今まで城(ラストダンジョン)に引きこもっていたラスボスに常識があるわけもなく、さらに外の世界は思っていた以上にレベルが低すぎて――。


これは……野生化したラスボスが、ストーリーをぶっ壊しながら自由気ままに生きていく物語。


(小説ページより引用)


登場人物

主要キャラクター

  • 魔帝メナス

ノア帝国第13代皇帝。本作主人公であり、ゲーム『レジスタンス・ノア』のラスボス。ラスボスなだけあって自身のレベルは100で、最強…というかチートレベルの実力を持つ。僅か10歳で皇帝に即位したが、自身が持つスキル【魔物創造】でノア帝国を暴力で支配し、世界を恐怖に陥れていた。

豪快で破天荒な性格ながらも上に立つ者として相応しく自身の部下に対しては寛大で、また何かと人を惹きつける性格でもある。ラスボスや暴君としてのプライドもかなり高い。

銀髪に紫の瞳を持ち、長身で端正な顔立ちをした好青年だが、皇帝だった頃はいつも仮面で顔を隠していた為、その素顔を知る者は誰一人いない。

とある夢により自身がゲームのラスボスである事を知る。しかしそれにより世界の破滅を悟り、皇帝を引退する事を決意。主人公に倒されたふりをしてこっそり旅に出る。現在は「マティー・ラスト」の偽名で冒険者として活動している。


  • グラシャラボラス

メナスの愛犬。【透明化】スキルを持つ翼が生えた白い大型の犬。普段はメナスの影に隠れているので姿は見えない。

現在は彼のお供として共に旅をしている。


  • アレクサンドラ・ロードナイト

「アレク」の通称で呼ばれる。『レジスタンス・ノア』の主人公。金髪に白い制服を身に纏う少女剣士。ゲームでは性別を選択できたが、ストーリー本編では女性が登場。

魔帝メナス率いるノア帝国に滅ぼされた国の王族の娘で、それをきっかけにメナスの圧政を終焉させるべく革命軍を組織し、ノア帝国に対し反旗を翻す。

クーデターを無事成功させて魔帝メナスを「討ち取った」後は新たなノア帝国の皇帝として即位(実質的には皇位簒奪)するが、その後は度々襲い掛かる内憂外患に四苦八苦している。


  • ミコリス・ピンクハート

ピンクの髪をしたエルフの少女。ピンクハート妖精国の王女で、現在は家出して「ミコール・レオンハート」の偽名で冒険者として活動している。メナスからは「ミコりん」の愛称で呼ばれている。

【コスチュームチェンジ】という変身スキルを持ち、また『レジノア』でも屈指の強さを誇る。性能的にはメナスの天敵だったりする。【コスチュームチェンジ】を使用した後はしばらくの間ステータスが大幅に強化されるが、変身後の姿は魔法少女のそれであり、しかも3分経過するまで決して元に戻らない。彼女はこれにコンプレックスを抱いている。

性格はツンデレ。思春期・反抗期真っ只中という事もあってか母親であるミステリア女王を敬遠しているが、内心とても心配している。実は隠れマザコン。

作中きっての常識人であり、基本的にツッコミ役である。また縦横無尽に動き回るメナスに日々振り回されるという不憫な扱いを受けている。


七魔王

魔帝メナスが配下に収める7人の魔王。ノア帝国各地の防衛を担当している。しかしメナスの配下という事もあって国民からの評価は最悪である。

  • 天命王メルモ

七魔王第2席。つまり七魔王の中で2番目の強さを誇る。カラフルな道化師の恰好をした少女で、運命を操る力を持つ。ノア帝国のスパイとして諜報活動を担当している。

自身が持つスキルを応用して大道芸人として世界をさすらう。性格はやんちゃで、「きひゃひゃ♪」と陽気な声で笑う。一方で褒められるのが大嫌いで、されると拒否反応を示す。人を笑わせる事を生き甲斐としており、人々から笑顔を奪ってしまうような敵に対しては容赦が無い。一方で笑わない人に対しては洗脳させてでも笑わせるといった強引な手段も辞さず、魔物としての非情な側面も持ち合わせている。


  • 冥王ノーチェ

七魔王第3席。つまり七魔王の中で3番目の強さを誇る。聖王国付近の大霊園に位置する冥王城に住む幽霊少女。薄紫色の髪に黒いゴシックドレスに身を包んでいる。幽霊のイメージ通り全体的に貧弱な体付きである

そんな華奢な出で立ちに反してその戦闘能力は凄まじく、生命を自在に操れるというとんでもない力を持つ。

独特な価値観を持っており、相手とは常に「理想の美しい自分」を演じて接する(メナス曰く「ひねくれた厨二病」)。芸術が趣味で、普段は城内のアトリエに籠って絵画制作に勤しんでいる。しかし彼女はそこにも歪んだ価値観を持っており、生き物は単なる玩具や絵具の材料(血)としか認識していない。


  • 破壊王プリモ

七魔王第4席。純粋な戦闘力で言えば4番目だが、彼女が持つスキルは破壊力抜群。魔帝メナスが最初に生み出した魔物で、それ故に彼との付き合いは同じ七魔王の中で最も長い。帝国北西の防衛と、七魔王間の連絡係を担当する。モデルはショゴスらしい。

一見すればメイド服を身に纏った水色髪のメイド少女であるが、彼女は変幻自在の体を持つスライム。魔物故に色々とハチャメチャな身体能力を持つが、それとは裏腹に天真爛漫でとても世話焼きな性格で、メナスの世話係を担当している。また天然で純粋な一面もあり、それが原因で彼に呆れられてしまう事もしばしば。ユフィールとは腐れ縁。


  • 樹王ユフィール

七魔王第5席。純粋な戦闘力で言えば5番目であるが、自身が持つスキル【植物操作】の応用次第では人類を滅ぼしかねないほどの力を持つ。ノア帝国北部の防衛を担当。食人森を拠点とする。医術や錬金術にも長けており、七魔王の中ではサポートに特化している。

半身が人間でもう半身が樹木でできたトレントの青年。若草色の髪を持ち、司祭服に身を包む。自身の生み親であるメナスをまるで神のように崇拝しており、彼を邪魔する者には情け容赦一切しない。メナスの命令には忠実で、命令を受けるとすぐに実行に移る。プリモとは腐れ縁。


その他

  • ミステリア女王

ピンクハート妖精国を統治する女王。ミコリスの母親で、彼女とは瓜二つの顔立ち。世界最強と称えられる実力者。

竜王ニーズヘッグを倒そうと躍起になっているミコリスを過度に心配しており、その為か彼女からは敬遠されている。


  • 竜王ニーズヘッグ

世界樹を脅かす黒竜。多くの耐久スキルを持ち、体力が少なくなるとすぐに逃げるという生き残りに長けた魔物。ゲームでは何度でも戦えるボスとして定評があった。

世界樹を破壊してその力を奪い取ろうと目論むが、圧倒的な力を持つメナスの前ではただのかませ犬にしかならなかった。


  • 聖王ネフィーロ4世

ソリスティア聖王国を統治する王。「聖王」として国民から尊敬されており、ゲームでは革命軍を全面的にバックアップしていた…が、ストーリー本編に登場する彼は狡猾で貪欲なクソジジイである(というかこっちが本物。ゲーム中の性格は表向きの演技)。スキル【噂操作】を持ち、これを利用して国内の情報統制などを行っていた。使い方次第では洗脳に近い効果を発揮する事ができる。


  • ラフリーゼ・ミットライト

「聖女」の称号を持つ。『レジノア』におけるヒロインで、ミコリスとは別の意味でメナスの天敵。世界を救う勇者を探し求めているが、勧誘の方法が悪徳セールスマンのそれ。普段は落ち着いた清楚な淑女だが、メンタルはやや弱いようでペースを乱されると狼狽する。ミコリスと同じく常識人でもある。


用語・地理

  • レジスタンス・ノア

本作の舞台となるRPG。『レジノア』と省略されて呼ばれる事も。

祖国を滅ぼされたアレクの戦いと冒険が描かれる。バトル以外にも様々な要素が詰め込まれており、メナスが夢で見た世界では大流行していたゲームだった。

難易度は死にゲーと称されるほどに高く、初見でのクリアはほぼ不可能だが、努力や戦術によっては十分にクリアできる程度の難易度ではある。

ちなみに魔帝メナスは数あるRPGのボスキャラの中でも最強クラスの強さを誇り、また正攻法での撃破がやり込み要素としても扱われているらしい…


  • ノア帝国

魔帝メナスが治める巨大帝国。四方八方を敵国に囲まれており、常に外国からの脅威に晒されている。また内戦が頻発するなど国内事情も不安定な為、メナスは自身の【魔物創造】スキルを使って強引に国をまとめていた。

魔帝メナスが「討ち倒され」、アレクが新皇帝に即位した後もそのイメージが払拭される事は無く、革命後も周辺国から絶えず内政干渉や武力侵攻が相次いでおり、アレクはそれに日々苛まれている。


  • ピンクハート妖精国

ノア帝国の北に隣接する小国。エルフ達が住む国であり、ミコリスの故郷でもある。ここの中心部に位置する世界樹は世界にとって無くてはならない存在である為、魔帝メナスもこの国には手出しをしなかった。


  • ソリスティア聖王国

ノア帝国の西に大河を挟んで隣接する王国。ここの首都は内海に面しており、また獣肉を嫌う聖職者が多くいるという土地柄から海鮮料理が豊富にある。


関連タグ

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