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リバ

りば

BL作品において攻めと受けを固定せず、互いにその役割を果たしている事。「リバーシブル」の略。
目次 [非表示]

腐向け成人向けの要素を含むので閲覧注意


リバとは

  • BL愛好家₍作者・読者問わず₎の「特定の二人が攻め受けの両方の行為を受け入れ性行為を行うという嗜好
  • 同性愛においてタチネコどちらもいける人のこと

2つとも英語のReversibleに由来する。⇒リバーシブル

本項では概要にあるが前者について解説をする。

なお、地名・人名・バンド名、そして小惑星にリバ (Ryba)が実在する為、本項目以外でリバが使用される可能性がゼロではない。


リバの原則

リバとは攻めと受けの行為を互いに果たしているのが基本である。


受け攻め固定のBLが定着している日本では、苦手とする人も少なくない。トラブルが苦手な人には、リバ作品を公開する際、タグプロフィール・注意書き・本の値札などに明記することを推奨する。詳細は「リバと炎上」の項にて。


攻めと受けを固定したがる人が多いのは日本の腐女子に顕著な傾向といえるが、海外のスラッシュフィクションや、日本の百合作品の愛好者でも、受け攻め固定志向の人間が存在しないわけではない。



別軸リバと同軸リバ

リバの主な解釈として【別軸リバ】と【同軸リバ】の2つがある。

ただし、これは固定カップリングを主としてみた場合の解釈であることを注意いただきたい。


同軸リバ

キャラクターA、Bに関して、一つの世界軸において攻受の関係が可逆的である状態を好む嗜好。

解りやすくいえば「ジャンケンで今夜の上下を決める」といったことが成立する世界観。

別名「ガチリバ」。

同軸リバでなければリバとはよべない、という意見もある※迷走するリバの解釈の項を参照


別軸リバ

こちらは本来リバーシブルカップリングとというものを指し示す観点ではなく、CPの趣向における一種の言い訳に近い部分があるため、これをリバの概念として指し示すことはかなり危険である。

しかしながら、趣向概念として成立している言葉であることも事実であるため記載は必要ではある。CP問題においてこちらの概念を取り上げて話をするといらぬ混乱を招くことを覚えておくとよい。


キャラクターA、Bに関して、A×B、B×A両方のCPを好む嗜好を指す。カップリングの形を指す言葉ではない。

同軸リバと異なり、カップリングの形を指すのではなくAB、BAは別の世界軸であるという点のみを示す言葉である。

「ABとBAの両方が平等に好き」である場合のほかに、「AB(BA)が一番好きだけど、BA(AB)も嫌いじゃない(=作品をかく、読む、萌え語りをするなどを許容できる)」といった嗜好も別軸リバ派に分類される※諸説あり/迷走するリバの解釈の項を参照

「別軸リバは好きだが同軸リバは苦手」という人もいる。もちろん両方好きな人もいる。


なお、別軸リバを指して逆カプと称する場合があるが、逆カプは本来「ABの側からみて攻受が逆になっているCP(=BA)」を指す言葉なので、本来であればこの用法は誤用。

正確には「ABが好きだが逆カプも好きなので、私は別軸リバ派である」といった使い方になる。

しかしながら、この考えは非常に危険であり、使用する際にはくれぐれも注意が必要である。



ABA・BABの違い

基本的にこれはリバではない。

  • ABA:基本ABでBAも成立しているカップリング
  • BAB:基本BAでABも成立しているカップリング

とされている。「語感・語呂がいい」という理由で考えなしにABA(BAB)タグを使用するとややこしいことになるので注意が必要である。



リバの解釈

攻め受けの概要は肉体的な方向で統一されている。

・「ABなのかBAなのか、性的な意味で受け攻めがどうしても決められない」

こちらは分類するならばリバの概念である。


しかしながら

・「ごく少ない比率でBAになるだけで基本はAB派なので、リバというほどのものな気がしない」

・「肉体的にはABだが精神的にはBAなのでリバとしたい」

・「攻めが性行為において一度でも受け側に回ることがあればリバ」

・「比率が5:5でなければリバではない(普段ABの関係において、Bが一回だけAに頼んで抱く側をさせてもらうのは特殊プレイの範疇であり、リバーシブルな関係ではないとする意見)」

・「受けが男性器以外で攻めを責めても固定・リバにならない」→攻めアナル責め

こちらはリバの概念ではないが、これをリバと考える人も多々ある。


このように人によってリバの解釈は様々で、現状女性向け全体でリバについて確立・統一した解釈はない。

しかし、この考えがまかり通っている現状、リバを好む人たちがこう言ったことでやり玉に挙げられることもある。


イベントでの配置

コミックマーケットや赤ブーブー社主催のCOMICCITYなど大規模イベントでリバ配置がないのは運営側による取り決めであり、その内容をこちらで推し量ることはできない。

現状、大手イベントにおいてカップリング有での参加の場合はカップリングの組み合わせを記載する必要がある。(キャラクターメインでの参加の場合はカップリング無しでの登録しかできない)その為、イベントに参加する際にはカット等に注意書きをしたうえで参加するしか方法が無いのが現状である。

実際にリバでの参加をしていた立場から言えば、その旨の記載を申込時にカットや備考欄などに記載しておけばカップリング配置の端に置かれる、そのカプの間に配置される等の対応がされている場合が多い。イベントでの配置細分化を避ける為という面でいえば、イベント主催側の受け固定配置での対応は当然であるため、この即売会イベントでの配置の件はリバの解釈とは関係はないことである。




日本以外の国での動向

欧米など英語圏の腐女子の間で主に使用されている表記でスラッシュと言うものがある。

(使用例:A/B、B/Aなど)

海外では「好きなキャラ同士が愛し合ってさえいれば受け攻めは問わない」という趣向があり、

性行為が始まるまでどちらが受け攻めかはほとんど判らない。


リバ作品のタグについて

ジャンルや投稿者の解釈が様々である為、「リバ」タグが絞り込み検索の機能を果たせていないのが現状である。(ついでに字面が重なるメリバなどのタグを巻き込みがち)


主な「リバ作品」タグ使用例

キャラAとキャラBのリバ作品に使用すると仮定して、下記のタグの使用がなされている。

①AB、BAタグの2種を併記

②上記にリバ(or リバーシブル)タグを加えて3種を併記

③ABA(or BAB)タグの使用

④キャラA・キャラB・リバ(or リバーシブル)タグの3種を併記

⑤ジャンル独自のリバ作品タグ


これらのタグ使用にはそれぞれ、

①.②「AB、BA二つのタグを一つの作品に併記するのは、逆カプを苦手とする閲覧者にとって迷惑」

①.②「AB、BA、リバ全てのタグを使用することにより「閲覧数稼ぎ」をしている(ように見える)」

③「ABA(BAB)ではAB(BA)に比重が寄っている気がするので使いたくない」

②.④「リバタグの使用は一つの作品内でAB、BA両方の挿入描写がある場合に限るので、そうでない作品に使用するのは適切でない」

⑤「周知が徹底されておらず検索精度が低い/マイナス検索での除外にかからなくなる恐れがある」

という欠点が挙げられている。


一方で、複数のタグを併用することが検索及び検索除外の精度を上げられるという側面もある。

一概にどのようなタグ付けが正しいとも言い切れないのが現状である。


注:pixivでは、ABAの部分一致検索を行うとAB・BAが併記された作品も検出される(2016年4月時点)

しかし、なぜかABAとBABでは同じ検索結果にならない(タグの登録順が影響?)。



リバと炎上

上記の通り、リバには明確な定義が存在しないことから、度々炎上の火種となってきた歴史が存在する。


以下に実際に起きたトラブルの例をあげる。

※女性向け同人界隈のトラブルは関係者保護のためか経過の記録が保存されない傾向にあり、当該ツイートや作品などは残されていない。よって現段階(2018.2.2)において検索エンジンやSNSのログなどを使用し、事件があったことを認識できる限りのトラブルに限定して記載する。



「固定アンソロにリバ混入」事件

2017年6月頃、「AB固定CPアンソロ」と銘打たれたアンソロジーが頒布されたが、「BA表現(性器の挿入あり)を含む作品=リバ作品が掲載されている」ことが判明し、批判が集まった。

問題の作品はアンソロ主催者の知人が寄稿したもので、表紙を描いていた人物とされている。

掲載する上で主催が断りきれなかったのか、問題ないと判断したのかは不明。

最終的に主催は希望者への返品・返金対応、アンソロジーの主催からは当分手を引くことを発表した。



「なんでも許せる人向け+逆CP」事件

2017年10月頃、某ジャンルにて「ABと表記して公開されていた作品の続編がBAと表記されて公開」され、「それは初めからリバ作品として公開すべきではなかったのか」と議論になった。

作者はDMで批判されたことにより創作活動を停止する旨を自身のツイッターにて発表。脅迫に近かったというDMへの苦言に加え、「CPタグに加えて"なんでも許せる人向け"との注意書きをしていた」と主張し批判者側を批難した。

この告発に賛同する者と、「"なんでも許せる人向け"と書いたからといって、明記されているタグについて虚偽の記載が許されるわけではない」と反論する者との間で対立が起き、炎上した。

(誤解がないよう明記するが、作者が受けた脅迫行為や暴言についてはどちらの意見の支持派からも「絶対にあってはならないこと」として批難の声が上がっていた)

後に関係者を名乗る人物から

「当該作品はCPタグの表記が攻受ではなく、"想いの強い方が左"という独自ルールで行われていた」

「作者はもともと百合界隈の出身であり、腐向けにおけるタグのルールに詳しくなかった」

との情報開示があった。



二つの炎上に共通しているのは、

①当事者はリバ派の中でもCP表記に対する拘りが薄い人物だっただけで、固定派の不快を煽る等の悪意をもって行動したわけではなかった

②最終的に作者は何らかの活動停止/縮小に追い込まれてしまった

の二点である。



百合の場合

女性には男性器が無いゆえ、百合は受け攻めの概念が希薄と言われ、普段は受け攻めのあるBLを描いている絵師によるものでも、百合作品ではリバで描く事がある。

一方で、百合にも受け攻めの概念を持つ人も居れば、左右固定の人達も存在し、一概に百合だから攻め受けがないということはない。

百合であっても受け攻めにこだわる人もいるので、注意が必要である。


関連タグ

リバーシブル 同軸リバ 受け×受け(受×受) BL スラッシュ リバップル

攻守逆転……タグとしては百合男女CPものに使われやすい

左右なし

左右希薄……Twitterで生まれた言葉

相互挿入……タグとしてはふたなりものに使われやすい

固定単一……リバの対義語に当たる

オメガバース……リバ反対派の解の一種

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